営業の型を最速でマスターする、Rimoを活用した新人教育法

Rimo Anvent Calendar 2025 Day17を担当しますセールスを担当している古瀬です。
普段は商談やパートナー開拓を中心に動きながら、新入社員やインターン生の教育もしています。自社プロダクトを使って営業教育の効率化に取り組んでいます。
はじめに
今日は、Rimoを活用した営業の新人教育について紹介します。「先輩の型をコピーしてから自分の型を作る」という基本方針と、AI議事録だからこそできる効果的な学習方法、そして独り立ち後もAIを活用して継続的に成長する仕組みについてお話しします。
なぜ「先輩の型をコピー」から始めるのか
営業教育で最初に伝えているのは「まずは先輩の営業をそのままコピーしてください」ということです。
なぜなら、先輩の商談スタイルは、数多くの商談を通じて顧客に刺さるポイントや適切な時間配分を学んできた結果の集大成だからです。一から自分で商談の流れを作るよりも、成功パターンをまず身につけてから、自分なりのアレンジを加えていく方が圧倒的に効率的です。
型をコピーした後の重要なステップ:自分の言葉で書き起こす
ただし、コピーだけでは不十分です。先輩の型を学んだ後は、必ず自分の説明フローを自分の言葉で書き起こしてもらいます。
この工程が実は極めて重要で、以下の効果があります:
説明の定型化: 自分の言葉で整理することで、説明が安定する
迷いの排除: 商談中に「次は何を話そう」と迷うことがなくなる
自信の醸成: 定型化された説明は自信を持って話せるため、顧客にも安心感を与える
実際、新人営業の商談を見ていると、自信がなさそうに見える最大の原因は「話す内容が定まっていない」ことです。書き起こしをすることで、この問題を根本的に解決できます。
Rimoの議事録を参考にしながら、「自分ならこう説明する」というスクリプトを作成し、それを何度も練習することで、自然で説得力のある商談ができるようになります。
Rimoだからできる、過去商談からの学び
この「型の習得」において、Rimoは強力な武器になります。
過去の商談履歴が議事録形式で残っており、さらに動画も見返せるため、膨大な商談履歴から学ぶことが可能です。トップセールスがどのタイミングで何を話しているか、顧客の反応に対してどう切り返しているか、これらを繰り返し学習できます。
特に効果的なのは、同じような業界・規模の顧客への商談を複数見比べることです。共通するパターンと、顧客ごとのカスタマイズポイントが見えてきます。
新人は先輩の商談を見ながら、以下のような観点でメモを取ってもらいます:
アイスブレイクの入り方
課題ヒアリングの質問順序
デモで見せる機能の優先順位
価格提示のタイミング
クロージングの切り出し方
AIチャット機能を使った商談分析
独り立ち後も、RimoのカスタムテンプレートやAIチャット機能を使って継続的に成長できます。
例えば「この商談の良い点、悪い点を教えて」といったプロンプトを入れることで、AIから客観的な評価を得ることができます。実は私自身も頻繁に使っている機能で、自分では気づかなかった話し方のクセや、時間配分の偏りなどを指摘してもらっています。
よく使うプロンプトの例:
「この商談の改善点を3つ挙げてください」
「顧客の発言から読み取れる懸念事項は何ですか」
「もっと深掘りすべきだった質問を教えてください」
「話の構成で改善できる点はありますか」
人間のマネージャーだと遠慮して言いづらいことも、AIなら遠慮なく指摘してくれるのも良い点です。
実践的な教育フロー
実際の教育は以下のステップで進めています:
Step1: インプット期間(1-2週間)
Rimoで過去商談を徹底的に視聴
特に成約率の高い商談を中心に、議事録と動画を併用して学習
商談のポイントをノートにまとめる
Step2: 型の内在化とスクリプト作成(1週間)
学んだ型を基に、自分の言葉で商談フローを書き起こし
作成したスクリプトを上司にレビューしてもらう
フィードバックを反映して修正
Step3: ロープレ期間(1-2週間)
作成したスクリプトでロープレを実施
録画してRimoで文字起こしし、スクリプトとの差分を確認
AIチャットで改善点を分析
Step4: 独り立ち後の継続改善
実商談後は必ずRimoでAI分析を実施
月1回は先輩社員と振り返りミーティング
四半期ごとにスクリプトをアップデート
まとめ
Rimoを活用することで、営業教育が「属人的な指導」から「データに基づいた体系的な学習」へと変わります。
重要なのは、単に先輩の型をコピーするだけでなく、それを自分の言葉で再構築し、定型化すること。そしてAIを活用して継続的に改善していくこと。
この方法により、新人は最短距離で一人前になり、ベテランも継続的に成長できる環境が作れます。特に「自分の言葉で書き起こす」工程を入れることで、新人の商談での自信が目に見えて向上します。
皆さんの会社でも、ぜひRimoを使った営業教育を試してみてください。議事録という「データ」があるからこそ、営業スキルを科学的に向上させることができるのです。
一度試してみたい方はこちらより資料請求、問い合わせをお願いいたします。
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