Claude in Chromeレビュー第4弾!Google広告の配信停止トラブルをClaude Opus 4.6に調査&修正してもらった

こんにちは!Rimo合同会社で海外展開/PLGを中心に担当している吉澤です。
Claude in Chromeレビューシリーズ第4弾です。今回は、Google広告キャンペーンが突然配信されなくなったトラブルの原因調査と修正をClaudeにお願いしてみました。広告運用の実務で使ってみた結果をお伝えします。
疑問:「US_Translation_Multilingualキャンペーンが2/12から配信されていないのはなぜ?」
きっかけは、海外向けの検索広告キャンペーンの数値を見ていたときのこと。US_Translation_Multilingualキャンペーンが2/12以降まったく配信されていないことに気づきました。
キャンペーンのステータスは「有効」、予算も設定されている、ターゲティングも問題なさそう。ぱっと見では原因がわかりません。
Google広告の管理画面で原因を調べるには、設定変更の履歴を一つひとつ確認して、どの変更が影響しているかを特定する必要があります。変更項目は多岐にわたるので、地味に時間がかかる作業です。
そこで、Claude in Chromeに丸ごと調査をお願いしてみることにしました。
実験:Claudeに配信停止の原因調査をやってもらう
指示はシンプルに1文だけです。
「今開いているus_translation_multilingualのキャンペーンが2/12以降配信されていない理由を調べて」
ブラウザではすでにGoogle広告の該当キャンペーンページを開いた状態で、あとはClaudeに任せました。

ステップ1:キャンペーン設定の確認
Claudeはまずキャンペーンの基本設定を確認しにいきました。ステータスが「有効」であること、終了日が設定されていないこと、ターゲット地域(アメリカ・カナダ)や言語(英語)に問題がないことを一通りチェック。ここまでは人間がやっても同じ手順です。
ステップ2:変更履歴の調査 ─ 原因の特定
設定に明らかな問題がなかったため、Claudeは次に変更履歴を確認しにいきました。ここがポイントです。
変更履歴ページを開くと、2/11にまとめて行われた複数の変更が一覧で表示されました。Claudeはそれぞれの変更内容を一つずつ展開して、何が変わったのかを丁寧に読み取っていきます。
その結果、以下の変更が2/11に行われていたことを特定しました。
広告スケジュールの追加: 月曜 0:00〜17:00 と 日曜 14:00〜23:45 の2枠のみが設定され、しかも両方に入札単価 -90% の調整が付いていた。
つまり、火曜〜土曜は広告スケジュール自体が存在しないため配信がゼロ、月曜と日曜も-90%の入札調整で実質的にほぼ配信されない状態になっていたのです。2/12はちょうど水曜日で、完全にスケジュールの空白期間に入っていました。
Claudeが変更履歴から原因を突き止めるまで、特にこちらから追加の指示は出していません。設定→変更履歴→広告スケジュールと、自分で調査の道筋を立てて進めてくれました。
ステップ3:スケジュールの修正 ─ 全曜日をカバー
原因がわかったところで、次の指示を出しました。
「現在設定されている曜日以外は通常配信をしたいので、そのように設定して。us_competitorのキャンペーンも同じように設定してほしい」
Claudeは広告スケジュールの編集画面を開き、既存の2枠(月曜 0:00〜17:00 / -90%、日曜 14:00〜23:45 / -90%)はそのまま残しつつ、空いている時間帯を埋める形で7つのスケジュールを追加していきました。
追加されたスケジュールは以下の通りです。月曜 17:00〜0:00、火曜〜土曜は各曜日の終日(0:00〜0:00)、日曜 0:00〜14:00。いずれも入札調整なし(通常配信)です。
これにより、既存の-90%設定を維持しつつ、週7日すべての時間帯がカバーされた状態になりました。
ステップ4:2つ目のキャンペーンにも同じ設定を適用
指示では「us_competitor」と少し曖昧な名前で伝えたのですが、Claudeはキャンペーン選択画面で「US」と検索して候補を表示し、US_Competitive_Alternativeが該当キャンペーンであることを自分で判断して選択しました。
このキャンペーンも同じスケジュール構成だったため、1つ目と同じ7つのスケジュールを追加。保存後、スケジュール表で全曜日がカバーされていることを確認して完了です。
結果
2つのキャンペーンともに、全9エントリのスケジュール(既存2 + 新規7)が正しく設定され、週7日の全時間帯で配信される状態になりました。
調査開始から2キャンペーンの修正完了まで、こちらが出した指示はわずか2回。あとはClaudeが自走して作業を進めてくれました。
うまくいったこと → 評価:★★★★☆(かなり良い)
調査→原因特定→修正という一連の流れを、ほぼ自走でやりきってくれたことが最大の価値でした。
特に良かった点は3つあります。
変更履歴を自分で掘り下げて、スケジュール設定と-90%入札調整の組み合わせが原因だと特定してくれたこと。人間でも見落としがちな「スケジュール未設定 = 配信されない」という仕様を正しく理解していました。
既存の-90%設定を壊さずに、空き時間帯だけを埋めるという適切な修正方針を取ってくれたこと。「全部消してやり直す」ではなく、既存設定を尊重した上で補完する判断ができていました。
曖昧なキャンペーン名(「us_competitor」)から正しいキャンペーン(US_Competitive_Alternative)を推測して見つけてくれたこと。
★5にしなかった理由は、Google広告の広告スケジュール編集UIでの操作にやや手間取る場面があったことです。曜日のドロップダウン選択で意図しない曜日を選んでしまい、やり直す場面が何度かありました。ただし、最終的にはすべて正しく設定されたので、実用上の問題はありません。
結論:Claude in Chromeは広告運用の「調査&修正パートナー」として使える
今回の実験で感じたのは、Claude in Chromeは単に設定を変更するツールではなく、トラブルの原因を自分で調べて、適切な修正まで提案・実行してくれるパートナーだということです。
広告運用では「なぜか配信されない」「なぜかCPAが急に上がった」といったトラブルシューティングが日常的に発生します。原因を特定するには、管理画面のあちこちを行き来しながら変更履歴や設定を確認する必要があり、慣れていても時間がかかるものです。
それが日本語で一言伝えるだけで、調査から修正まで完了する。しかも複数キャンペーンへの横展開も一度にお願いできる。広告運用者の日常業務がかなり効率化できるポテンシャルを感じました。
それでは、次の実験でお会いしましょう!