「プロダクトを使ってくれるユーザーに対して責任を持つ」AI時代、これからのデザイナーの在り方とは【メンバーインタビュー】

日々発展するAI技術により、さまざまな職種において、自分たちの役割を見直し再定義する必要に迫られています。その一つに、クリエイティブ領域の仕事が挙げられます。
Rimoで活躍しているプロダクトデザイナーの西谷歩さんも、事業成長への貢献を軸としながら、AI利用を前提としたデザイナーの在り方を日々模索している一人です。
どのような考えを持ってデザインの仕事に取り組んでいるのか、改めて聞きました。
Profile 西谷 歩(Ayumi Nishiya) 大学で情報デザインを学び、卒業後、2019年に新卒でWantedly株式会社に入社。デザイナー/プロダクトデザイナーとして、クリエイティブ制作からUXコンセプト設計、UIデザインまで、幅広い業務を手がける。2023年2月に「1人目のデザイナー」としてRimoに入社。以降、事業開発の中心メンバーとして活躍中。 |
プロダクトデザイナーとして、より大きな裁量を求めてRimoへ
―― 一口に「デザイナー」といっても、人や環境によって解釈がそれぞれ異なるかと思います。現在、西谷さんがRimoにおいて担っている役割を教えてください。
西谷:Rimoで求められるデザインの仕事は、ざっくり分けると2種類あります。1つは、マーケティングや広告、広報などの文脈で、会社を表現・発信していく仕事。もう1つはプロダクト及びサービスの開発や、UX/UIデザインに携わる仕事。私の場合は、後者がメインです。
―― 2023年に社内で1人目のデザイナーとして入社してから、どんな仕事に注力してきましたか?
西谷:代表と直接コミュニケーションを重ねながら、開発マネージャーとして「RimoVoice」のプロダクト開発を手がけてきました。機能改善はもちろん、新しいユーザー体験の考案などにも取り組みました。
また、入社当初はまだ社員が5-6人規模で他にデザイナーがいなかったので、例えば名刺データの調整やイベント登壇資料の作成など、細かいデザイン業務もいろいろと引き受けていました。
―― 西谷さんは前職でもプロダクトデザイナーとして活躍していたそうですね。100名規模の会社から創業間もない状態の小さなチームに移って、戸惑ったことなどはありませんでしたか?
西谷:確かに、大変なこと、悩むことなどは多々ありました。それらは都度、代表と話し合いを重ねたり、自分から1人目のデザイナーが集まる外部のコミュニティなどに積極的に参加したりして、情報収集をし、一つひとつ愚直に解消していましたね。
私、もともと自分から道を切り拓いていくのが好きなタイプなので(笑)
Rimoに入社しようと決めたのも、もっと裁量権の大きな仕事をしてみたかったからなんです。当社は、より大きな裁量を求めてくすぶっているデザイナーにとってはピッタリな環境だと思います。
事業成長に貢献するための模索と、デザイナーとしての葛藤
―― 2025年12月時点での、デザインチームの体制を教えてください。
西谷:現状は私と業務委託のメンバー4-5人のチームです。正社員でフルコミットできるのが私しかいないので、これからもっと人数を増やし、改めて体制を構築していく必要があるよね、という話をしているところです。着手したいことが、まだまだたくさんあるので。
2025年5月に新しいPdMが入社したので、これまで私が担っていたマネジメント業務は、彼に移管しています。私自身は再びデザイナーとして手を動かしつつ、AIを有効活用したデザインワークフローの構築などにもチャレンジしているところです。
―― 「デザイナー」という肩書に対して、西谷さんが手がけている領域は非常に幅広い印象を受けます。この2年間で、自身が「成長したな」と実感していることはありますか?
西谷:入社して間もない頃は、デザイナーであってもどんどん越境して、何でも手を広げてみたらいい、と考えていました。でもすべての領域でデザインに対する細部のこだわりを優先していたら、事業が前に進まないんですよね。
事業を成長させるためには、適切な優先順位付けや取捨選択が必要です。その判断が、この2年である程度はできるようになったと思います。
―― それは、多くのクリエイターがぶつかる壁かもしれませんね。
西谷:私自身、未だにデザイナーとして葛藤を抱える場面もあります。
でも今は、個々人のこだわりに固執するのではなく、会社として担保すべきデザインのクオリティラインを明確にしたうえで組織内に共有し、それをしっかり守っていくのが自分たちの役割なのではないか、と考えるようになりました。
AI時代のデザイナーの役割は「倫理的な観点から問い続けること」
―― 現在、AIを活用したデザインワークフローの構築を進めているというお話がありました。内容を具体的に教えてください。
西谷:端的にいうと、これまでの環境下ではデザイナー10人が必要だった作業を、同時に進められるようなAIとの協業体制を構築しようと試行錯誤を重ねています。
将来的には、アウトプットのクオリティが全体的に底上げされて、例えば新卒の社員でもデザインのマネジメントができるような体制が実現できるのではないか、と予測しています。
【参考】西谷さんがAIを使って試行錯誤した結果を共有した記事はこちら

―― 主にアウトプットの部分がAIによって効率化されていく中で、デザイナーの役割はどのように変化すると思いますか?
西谷:ユーザーのみなさんが達成したいゴールにたどりつけるよう、いちばん良い手段を用意していくのが、プロダクトデザイナーの大切な役割だと思っています。
会社視点でいうと、事業への貢献を見据えて必要となるデザインの品質を適切に言語化し、組織内での基準や評価軸をつくっていくことでしょうか。
そうした基盤をしっかり構築したうえで、さらに新しいクリエイティブの提案をしていけることが理想かもしれません。
―― 現状を踏まえると、将来的にプロダクトデザイナーはどのようなキャリアを歩むことになるのでしょう?
西谷:私のようなデザイナーが選択できる道は、大きく2つあるんじゃないかと思っています。自ら事業責任者になるか、デザイナーとして倫理的な観点からプロダクトを問い続けるか。
―― 「倫理的な観点からプロダクトを問い続ける」とは?
西谷:例えばAIによって導き出された要件の中には、プロダクト側の効率や合理性だけを見ると正しくても、場合によってはユーザーを困惑させたり、不安な気持ちにさせたりするものがあります。
プロダクトに対して費用を支払い、実際に使用する、という意思決定をするのは、これからも変わらず「人」であることを忘れてはいけないですよね。
少なくとも向こう5年間くらいは、人間がブランドとして守るべきポリシーやコンセプトを言語化し、それをコミュニケーションの基盤に据えて意思決定していく必要があるでしょう。これからAIを使ったサービスに携わるデザイナーは、その責任を負うべきだと考えています。
「ユーザーに使われることに責任を持つ」デザイナーであり続ける理由
―― 西谷さんの場合、例えばデザイナーからPdMにジョブチェンジする道もあったのではないか、と思います。現在も引き続き「デザイナー」としてあり続けている理由は何でしょうか?
西谷:私はもともと、自分がいなくなった後も社会に残るものを作りたいと思い、デザイナーになりました。たまたま、周りに優秀なエンジニアの知人などが多かったことからデジタルプロダクトを手がけることになり、今は、誰かの生活を少しでも良くするものをつくりたいと思っています。
事業としては「売れること」がもちろん大切なのですが、私はさらにその先の「使われること」に責任を持ちたいんです。
「使われるものをつくる」プロフェッショナルであることを示す最も適切な肩書きが、私にとっては「プロダクトデザイナー」なのだと思います。
―― プロダクトデザイナーとして、西谷さんがRimoで達成したいことを教えてください。
西谷:Rimoでは、AIの専門知識がない人であっても、例えば同僚と気軽に雑談するような感覚で、誰もが使用できるプロダクトを前提として開発を進めています。
ユーザーが迷わず活用できるような体験を実現し、いずれは日本市場だけではなく、海外でも選ばれるグローバルプロダクトを目指しています。
―― これから、どんな思考を持つ人にチームに加わってほしいですか?
西谷:Rimoが掲げているValuesの一つに、「Play as Top 20%」というものがあり、私もその考えに共感しています。そもそも、これから新しいプロダクトを世に送り出そうとしているチームなので、「上位者の思考で効率的に高い成果を」と意識するのは必須だと思います。
個々の裁量が大きく、新しいチャレンジがしやすい環境ですので、楽しく、美しく勝つ方法を追求してくれる人がどんどん集まってくれたらいいな、と期待しています。
大切にしたいMy Value
Rimoでは、会社として大切にしていきたい4つの考え方を提示しています。最後に、この4つのValuesからひとつをピックアップし、自身の考え方や価値観との共通点を語ってもらいました。

西谷:「Play as Top 20%」の考えに共感しています。そもそも、これから新しいプロダクトを世に送り出そうとしているチームなので、「上位者の思考で効率的に高い成果を」と意識するのは必須だと思います。
個々の裁量が大きく、新しいチャレンジがしやすい環境ですので、楽しく、美しく勝つ方法を追求してくれる人がどんどん集まってくれたらいいな、と期待しています。
Rimoでは、この想いに共感し、
ともに挑戦してくれる仲間を募集しています。
まずは選考ではなく、カジュアルにお話しできる機会として、面談をご用意しています。
「少し話を聞いてみたい」「今すぐ転職するわけではないけれど興味がある」
そんな方も大歓迎です。

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