会議データは、そのままAIが使えるコンテキストに。Claude Code前提の業務にRimoを組み込んだエージェントベース様

AI議事録「Rimo」を導入した企業様にお話を伺う活用事例インタビュー。今回は、エージェントベース株式会社様です。導入のきっかけや活用方法について、PMと情報システムを兼務し、社内のAI推進を担う奥村様にお話を伺いました。Rimoの利用の8割がCLI・MCP経由という使い方のお話です。
導入前の課題
発言の確認は録画を頭から見返して探しており、その度に時間がかかっていた
会議の内容をもとにした資料作成に、1件あたり1〜2時間かかっていた
Claude Code中心のAI前提の業務へ移行するにあたり、会議の内容がAIに読ませられるデータとして残っていなかった
導入の決め手
CLI・MCPによる接続が可能で、議事録データをAIが直接読みに行く構想が実現できること
仕様に関する発言内容の確認やタスクの整理など、クライアントワークに欠かせない記録を確実に残せること
導入後の効果
発言の確認は、録画を頭から見返す代わりにRimoを開いてAIに聞くだけになった
資料作成時間は半分以下に短縮(Claude Code等との組み合わせによる効果)
会議で話された文脈が、CLI・MCP経由でそのままAIに渡るようになった
業務のAI前提化を進める中で、会議の記録も「AIにつなげる」
エージェントベース株式会社様は、Salesforceを中心としたAX/DXに関するコンサルティングを手がける会社です。(2026年度Salesforceパートナーアワード受賞)
同社では2026年の春ごろから、Claude Codeを中心に据えた「AI前提の業務」への切り替えを会社の方針として進めてきました。この切り替えの中で扱いが変わった業務のひとつが、会議の記録でした。 顧客のシステム導入を支援する同社では、発言内容の確認もタスクの整理も、まずは会議の記録が起点となります。しかし、Rimoの導入前は、その確認に多くの時間がかかっていたといいます。
「会議を振り返るときに、毎回動画を見に行って、『この辺りで喋っていたな』と何となく探して、ようやく特定の発言を見つけるような状態でした」(奥村様)
少人数の組織のため、会議で書記役を立てるのは現実的ではありません。また、会議の内容をAIに読ませようにも、元のデータは録画しかない状況でした。
そんな中、同社代表の椿原様は、社内業務のあり方をClaude Codeなどのコーディングエージェント中心にする切り替えを見据えたとき、会議で話された内容はAIに読み込ませる経路が必要になると考えていたといいます。そのためAI議事録ツールの検討では、CLI・MCPで接続できるかどうかを重視しました。検討当時のRimoはCLIの正式リリース前でしたが、開発が進んでいることを確認できたため、導入を決めています。
会議の前・中・後に、AIが動くワークフロー
奥村様の利用の約8割は、RimoのUI画面ではなくCLI・MCP経由だといいます。
「スマホで移動中に確認するときや、クイックに内容を見たいときだけブラウザやアプリを開きます。それ以外は、もうほぼCLI・MCPを使ってClaude経由で見ていますね」(奥村様)

実際のプロジェクトでは、会議の前・中・後を通してAIとRimoが組み合わさっています。会議の前に、AIと相談しながら要件や論点を整理し、Notionの資料にまとめる。会議中はその資料を映しながら、Rimoが録音・文字起こしをする。会議が終わると、Rimoの議事録とNotionの資料をMCP経由でClaude Codeが読み込み、GitHubのリポジトリに会議のコンテキストとして蓄積します。そこからToDoの整理や実装へ、そのまま進んでいく流れです。オフラインの打ち合わせであっても、スマホのRimoアプリを起動して録音しておけば、会議終了後は普段通りClaude Codeでの出力の材料になります。
「Rimoから文字起こしを都度取り込まなくてよいように、チームの中でリポジトリに取り込めていない議事録を総ざらいして、自動で取り込むところまでをコマンド化して、AIに定期実行させています」(奥村様)
この仕組みはClaude Codeのスキルとして定義されており、プロジェクトごとのリポジトリに蓄積する仕組みで、議事録の取り込みだけでなく、議事録から論点をまとめたファイルの更新までをコマンドで行っているといいます。

資料作成は1〜2時間から10〜20分に
特に効果を強く感じる業務は、会議のあとの資料作成にかかる時間です。RimoとClaude Codeなどを組み合わせて活用した効果として、奥村様はこう話します。
「1つの資料を作るのに、体感1〜2時間かかっていたものが、半分以下になりました」(奥村様)
かつて1〜2時間かかっていた資料作成が、いまは10〜20分。背景には、会議のデータが「探しに行くもの」から「AIが読める場所に置かれているもの」へ変わったことがあります。
変わったのは、資料作成だけではありません。数少ない「画面を開く場面」である発言の確認も、録画を頭から見返す必要がなくなり、スマホやブラウザからRimoを開くだけになりました。導入前に大きな手間だったこの作業が「だいぶ楽になった」と、奥村様は話します。
文字起こしは、他のAIでもできる時代。それでも会議データをRimoに置く理由
同社はClaude Codeをはじめ、複数のAIツールを日常的に使っています。文字起こしや要約だけならば、ほかの手段もある。それでも、会議のデータはRimoに集まり続けているのは、会議準備から議事録の取り込み、蓄積、資料作成までの一連の流れを、Rimoにデータがあることを前提に組み上げているからです。
もっとも、この「AI前提の業務」の流れに全員が最初から乗れたわけではなく、メンバー間でも開きがあったといいます。社内のAI活用を推進する奥村様から見ると、実装の領域ではClaudeの利用がほぼ全員に浸透した一方、要件定義や資料作成のような業務では、今までのやり方のまま、ただAIを使っているだけの人に分かれていたといいます。
そんな中で、誰でもAI活用ができる起点になったのが会議の記録でした。ClaudeCodeからMCPやCLI経由でGithubまでの動線を使いこなしているメンバーもいれば、まずはRimoのUI上で「RimoのAIに質問したり、まとめを作る」という使い方で、AI業務に親しんでいっているメンバーもいます。
「まずは『議事録や資料は一旦AIに入れるものだ』と言うと、始めやすい。入り口として、Rimoはすごく良かったと思っています」(奥村様)
その浸透ぶりは、Slackにも表れています。日報のチャンネルには「Rimoを入れて助かっています」という投稿が、いまも定期的に上がっているそうです。

エージェントベース株式会社様、ありがとうございました!
会議のデータをAIの入力として使い切る先進的な活用は、市場でもパイオニアであり、私たちにとっても学びの多いものでした。今後ともAI前提の業務づくりをご一緒できるよう、サポートしてまいります。
社名 | エージェントベース株式会社 |
事業内容 | Salesforceを中心としたAX/DXに関するコンサルティング |
規模 | 50名規模※業務委託含む稼働人員 |
主な用途 | 顧客・社内会議の議事録作成、CLI・MCP経由でのAIツール連携 |
(2026年9月 取材)
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