営業・マーケでもここまでできる。Claude Codeで業務を“ほぼ自動化”する方法

更新日:2026/03/17 5:17
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Rimoでは、社内業務の生産性向上のために Claude Codeの活用を積極的に推進しています。
「Rimo Voice」は会議・商談の内容を記録し、議事録の作成・共有からナレッジ化までを支援するプロダクトを提供しています。
今回はRimoでレベニューオペレーションとマーケティングを横断し、非エンジニアながらClaude Codeを日常業務の中心に据えている佐伯さんにインタビューしました。

「どんな環境で使っているのか」「どこまで自動化できるのか」「キャッチアップの考え方は?」を、現場目線で掘り下げます。

まずは自己紹介:レベニューオペレーションとマーケ責任者の仕事

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Interviewer 堀(以下、堀):佐伯さんの役割を改めて教えてください。
Rimo 佐伯(以下、佐伯):レベニューオペレーションとマーケティングを軸に、セールス・CS・マーケットを横断して見ています。マーケは責任者としてデジタル広告など施策を考えています。

:レベニューオペレーションって、具体的には何をするんですか?
佐伯:端的に言うと「セールスが成立しやすい仕組み」を整える仕事ですね。SalesforceなどCRMの整備、データを取れる仕組みづくり、新しい取り組みの資料作成や企画も含みます。

:仕組みやロジックが中心だと、AIとも相性が良さそうです。
佐伯:まさにそこが大きいと思っています。

Claude Codeは「ほぼ一日中」:使い方は“常駐”が前提

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:Claude Codeは普段どう使っていますか?
佐伯:ほぼ丸一日、CLIで使っています。自分はWindowsなのでPowerShellですね。黒い画面とずっと向き合っている感覚です。

:具体的な工夫ってあります?
佐伯:ターミナルを4画面に分割して、複数の作業を同時に走らせています。マーケの分析をしながら、セールスの仕込みをして、別のペインでデータ取得…みたいに並行します。

:ビジネス側で4画面分割って、かなり“使い込んでる感”がありますね。
佐伯:実際には、マーケの分析をしながらセールスの仕込みをして、別のペインでデータを持ってきて……のように、複数の作業を同時に走らせています。
画面を探す時間が一番もったいないので、Claude Codeを使うほど「並行タスク前提」の仕事の回し方になっていく感覚があります。

AI情報のキャッチアップは「全部追わない」:業務に引き寄せて試す

:AIの新情報はどこでキャッチアップしていますか?
佐伯:基本はXですね。ただ、毎週新しい情報が来るので全部追うと疲れます。なので「自分の業務(マーケなど)に関係あるもの」にフォーカスして、試して取捨選択しています。

:「試す」って、そこそこコストがかかりません?
佐伯:以前はかかっていました。でもClaude Codeを入れると「とりあえず取り込んで試す」ハードルが下がるんですよ。軽く動かして、使える/使えないを判断して、自分用にカスタムする。これが自分のキャッチアップの仕方です。新しい情報は流れてきますが、全部追うと疲れるので、広告運用など自分の領域に関係するものに絞って試します。
Claude Codeがあると「取り込んで動かして評価する」コストが下がるので、良さそうなら自分用にカスタムして、できるだけ自分の業務に“包括する”ようにしています。

マーケの実務インパクト:広告分析が「3〜5時間→体感7分」へ

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:マーケ領域では、どんな自動化をしていますか?
佐伯:広告データをBigQueryに入れてもらっているので、そこから必要な数字を取得して、状況の要約や考察、改善提案まで出す“スキル”を自作しています。

:それ、どれくらい時間が変わりました?
佐伯:以前は管理画面を見て、キーワードや検索語句を精査して…とやると最低でも3時間、悪い時は改善案まで考えて4〜5時間かかることもありました。いまは体感7分くらいです。

:AIの提案はそのまま使えますか?
佐伯:使えるものも多いです。ただ、コンテキスト(前提情報)が薄いと精度は落ちるので、最終判断は人が持ちます。媒体上で見える範囲の分析なら有効な提案が多い一方で、前提(コンテキスト)が足りないと精度は落ちます。
なので、提案はAIに出してもらい、採用するかどうかは人が決める運用にしています。停止・実行までAPIで自動化もできますが、暴れたときのリスクがあるので、まずは“指示ベース”にしています。

:実行まで自動化もできますよね。
佐伯:Google広告のAPIを使えば停止・実行までできるので、理屈としては全自動化も可能です。ただ、暴れたときのリスクがあるので、まずは“指示ベース”(提案はAI、実行は人)で進めたいと思っています。

“チェックリスト型”のスキルで、広告運用の観点を資産化する

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:他にもスキルを作っていると聞きました。
佐伯:広告運用(特にGoogle広告)の改善観点を“チェックリスト”としてスキル化したものがあります。媒体ごとにチェックすべき項目があるので、観点をひたすら洗い出して、まずは70項目くらいのチェックリストとして出せるようにしています(最終的には100項目規模)。
“広告運用はこうあるべき”という世の中の知見を取り込んで、レポート担当・ドキュメント作成に近い役割を代替させるイメージです。

:それをBigQueryのデータと照合して、抜けや異常をチェックする感じですか?
佐伯:そうです。世の中の“広告はこうあるべき”という観点を取り込んで、レポート担当やドキュメント作成に近い役割を担わせるイメージです。

セールス領域:Salesforceは「操作する」から「聞いて出してもらう」へ

:セールス側ではどう活用していますか?
佐伯:Salesforce CLIを入れて、ClaudeがSalesforceのデータを読みに行ける仕組みを作っています。
過去データから、担当者別の成績実績、月次の予実、先月比較など、マネージャーとのミーティングで必要な数字出しはほぼ任せています。

:Salesforceって、レポート出すのにダッシュボードや条件設定が大変な印象があります。
佐伯:そうなんです。「この条件でこの数字出して」と言えば出てくるので、作業の摩擦が一気に下がります。

LLM分析前提だと、入力の思想が変わる:「選択リスト」より「自由記述」が効く場面

:失注理由や受注理由の分析もAIに任せていると。入力はどうしていますか?
佐伯:従来のSalesforce運用だと、選択リストで理由をカテゴリ化して定量分析しやすくするのが定石だと思います。
ただ、LLMが分析する前提だと、多少雑でもいいのでまず入力しておく価値が上がります。
テキストで競合状況や勝ち筋・負け筋の文脈が残っていれば、LLMが読んで「いま多い理由」「必要な対策」を整理できる。だからこそ、AI分析が前提になったことで、逆に“入力の重要性”が強くなっていると感じます。

:例えばどんな文脈ですか?
佐伯:競合とどう当たって、何を言ったら勝てたか。解約が起きたとき、社内方針変更(例:全社でGoogle Meetに統一、議事録もそれに統一…など)が影響した、といった背景。
こういうテキストがあると、LLMが読んで「今多い理由はこれ」「対策はこれ」という形で整理してくれます。

議事録が“データ”になる:Rimo Voice×CRM連携への期待

:入力コストは現場あるあるですよね。
佐伯:営業は本来、商談が主戦場なので、それ以外の付帯業務はできるだけ自動化したい。
理想は「Rimoの議事録だけ入れておけば、裏側でSalesforceの項目が埋まる」形ですね。議事録を見て分析する運用も現実的になってきたと思います。

:Rimo VoiceとSalesforce連携も期待されていましたね。
佐伯:はい。商談するだけでCRMが更新される世界は、現場の体験が大きく変わると思います。SalesforceだけでなくMicrosoft Dynamics連携も含めて、価値が出る領域は大きいはずです。会議はAIで記録して、適当に喋っててもいい感じにまとめてくれるようになる。内容から次にやるべきことやタスク抽出までできる。
だから、作業はできるだけ排除して、よりクリエイティブな方に時間を使えるよう整理していくのが大事だと考えています。

今後のチャレンジは「IT以外の業務をどうAI化するか」

:今後、さらに取り組みたい領域はありますか?
佐伯:自分の仕事は仕組みやロジックが定義されている部分が多く、AIに置き換えやすかったと思っています。
一方で、建設や製造などIT企業以外の業務が、どうAIで最適化・効率化されていくのかは興味があります。顧客業務も含めて「どうAI化するか」を考えるのが面白いですね。

まとめ:

  • Claude Codeは“常駐”させると効く:並行作業が前提になり、仕事の回し方が変わる

  • キャッチアップは「全部追わず、業務に引き寄せて試す」:試行コストを下げて取捨選択する

  • マーケでは劇的な時短が起きる:広告分析が「3〜5時間→体感7分」に

  • セールスではSalesforceの使い方が変わる:「操作」から「対話でデータ取得」へ

  • LLM分析前提なら、自由記述の文脈データが武器になる

  • 議事録×CRM連携が現場体験を変える:入力コストを減らし、データ活用の質を上げる

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