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整文とは?素起こし、ケバ取りとの違いもあわせて解説

更新日: 2024/6/12 12:34
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いまの会議、リモってた。
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「整文って何?」

「整文と素起こし、ケバ取りの違いは何?」

このような疑問を抱えてはいないでしょうか。

整文と素起こし、ケバ取りは異なるためそれぞれの正しい違いを理解していなければ、クライアントのニーズに沿ったサービス提供ができません。

本記事では整文と素起こし、ケバ取りの違いおよび整文のコツについて解説します。

整文の意味とコツを正しく理解しておきたいという方はぜひ参考にしてみてください。

整文とは?

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整文とは、文章を読みやすく整えることで、修文と呼ばれることもあります。話し言葉を書き言葉に変え、正確な文章とすることです。

後述する素起こしやケバ取りなどよりも読みやすい文章が必要となる時には整文を依頼されるでしょう。

ウェブ公開の記事や会報等の印刷物、閲覧資料といった、文章の内容を理解したい時や読みやすさを重視する資料の作成の時には整文を依頼される傾向にあります。

一方で、話している方の発語のニュアンスや会場の状況などを知りたい場合や、細かい感情の動きを知りたい場合においては整文は不向きです。

一般的に素起こしやケバ取りの場合にかかる時間は録音時間の4倍かかると言われています。

しかし、整文は何度も聞き返して言葉を正確に聞き取る必要があることから、作成をするには素起こしやケバ取りの倍以上の時間がかかると言われています。

素起こし、ケバ取りとの違いは?

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整文とよく混同されやすいのが素起こしケバ取りです。文字起こしをしているという点では共通していますが、これらには修正度合いが異なるという明確な違いがあります。

ここからは、素起こしとケバ取りと何かを解説するため、整文と比較してみましょう。

素起こし

素起こしとは一語一句話している内容を正確に文字起こしをすることです。

「あのー」「えーっと」などの意味を持たない言葉や言い間違い、言い淀みなども全てそのまま文字に起こします。そのため、整文と比較すると読みにくいのが特徴です。

しかし素起こしは読みやすさを目的にしていません。素起こしはその場の雰囲気を正確に再現することが目的となっているためです。

そのため、言葉に詰まっていないか、会話がスムーズに進んでいたかを文章で伝える役割を担います。

例えば裁判証拠や会話研究、カウンセリングなどのときには素起こしを依頼される傾向にあります。

ケバ取り

ケバ取りとは意味のない言葉をすべて取り除いた状態にすることです。

「あのー」「えーっと」「ーね」「ーよ」などがケバに該当します。ケバは意外と会話の中では用いられています。

会話の中でケバを聞いても違和感はありません。しかし、ケバを文章に含むと文章が見にくく、会話の流れを理解しにくくなるため、ケバ取りが依頼されるのです。

主にインタビュー、座談会、シンポジウム、会議などの音声をテープ起こしする際にケバ取りを依頼される傾向にあります。

整文のコツ

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整文を依頼されたとき、素起こしやケバ取りと同じにならないようにするためには整文のコツを抑えておく必要があります。

ここからは、整文を作成するうえで抑えておきたい以下6つのコツを解説します。

1つずつ見ていきましょう。

抜かれている語を補足する

会話をしていると気が付かないうちに「ら」や「れ」や「い」が抜かれています。例えば次のようにこれらの言葉が抜かれているのです。

話し言葉では問題ありませんが、文章にすると違和感が出てしまうので、整文では抜かれている言葉を補足して正しい日本語に修正します。

カジュアルな言い回しを補正する

カジュアルな言い回しや話し言葉は、基本的に整文ではすべて書き言葉に変えます。例えば次のような言葉はケバ取りや素起こしではそのままですが、整文では、修正される対象です。

ほかにも、方言も整文では修正の対象となります。

重複表記を取り除く

重複表記とは、「まず初めに」「頭痛が痛い」「一番最後に」といった言葉を指し、2語を使いながらほとんど同じことを言い表しています。会話では意識せずに使ってしまう言葉です。

重複表記があると文章が読みにくくなるので、重複している表記を全て削除して文章を整えましょう。

間違っている言葉の修正

整文では間違って使っている言葉もすべて補修します。例えば、言い間違いをしていたり、インタビューを受けている方が間違って覚えている言葉をそのまま使っていたりするケースもあります。

このように間違っていると判断された言葉は、整文ではチェックが必要です。

その他にも、次のような言葉が抜けていたり、間違っていたりした場合には整文を行う必要があるので、しっかり確認するようにしましょう。

誤った使い方をしている敬語

間違っている言葉の修正として代表的なものであり、整文で最もチェックしなければならないのが誤った敬語です。

「お召し上がりになられる」「私がご覧になっていただきたく」など誤っている敬語をすべて直して読みやすくします。

抜けている助詞の補足

助詞とは言葉に意味を肉付けするために使う言葉です。名詞に接続して言葉の意味を補足したり、語と語をつなげたりします。

次の例文を見てみましょう。

例)
私、普段あまり散歩しません。→私は普段あまり散歩をしません。
A、B、Cが好きです。→AとBとCが好きです。

このように助詞を使うことで、読みやすい文章に仕上がります。話している時には助詞が抜けいていても違和感がありませんが、文章にすると違和感が出てしまいます。

整文を作成する際は、抜けている助詞を入れて文章を整えるようにしましょう。

表現を整える

整文では、文章全体の表現や口調を整えることも必要です。

整文をしながら文章全体を俯瞰して見て、全体的な表現がマッチしているかを確認して適宜整えます。また、会話者の口調も整えるようにしましょう。

ただし、表現を過度に整えると言い回しが不自然になったり、逆に分かりにくくなったりするケースもあります。

特にインタビュー記事では話し手の個性が取り除かれてしまい、雰囲気が伝わりにくい記事になるでしょう。

そのため、雰囲気が伝わるような仕上がりになるように表現を整えましょう。

聞き取れなかった言葉はなるべく補完する

ケバ取りや素起こしでは、聞こえた言葉のみをそれぞれ文字起こしすればよいです。そのため、聞こえなかった言葉については空欄にしたり、タイムスタンプを押したりしてそのまま納品しても大きく問題ありません。

しかし、整文は文章を整えてすぐに世の中に公開できるレベルにまで文章の質を引き上げる必要があります。

そのため、整文は聞き取れなかった言葉は前後の文脈から推測して補完する必要があります。

ただしどうしても聞こえず、前後の文脈からの推測が難しい場合には、無理して補完する必要はありません。

その場合には●などの記号とタイムスタンプを押しておきましょう。

整文がなぜ必要なのか

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文字起こしや素起こしという技法がありながら、時間がかかる整文がなぜ必要なのでしょうか。その理由は、依頼をした側は編集などの手を一切加えずにそのまま世の中に公表できるからです。

一度の依頼のみで高い完成度の文章が完成するということは、クライアントとしては負担がかかりません。

素起こしやケバ取りはお金をかけて依頼をしても最終的に手を加える必要があります。

もちろん、依頼をした後に編集をしたいという場合には成分されると逆に編集がしづらくなるかもしれません。

しかし会議の議事録やWeb記事、講演の内容をそのままアップしたい、保存したいという場合はクライアントにとっては整文が必要となります。

世の中のニーズを考慮すると整文は必要とされることが多いと言えるでしょう。

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文字起こしだけでなく、意味のない言葉などを自動的に除去してくれるため、整文作成に大いに役立つツールと言えるでしょう。

無料トライアルの登録もできるので、気になる方はぜひ一度お試しください。

まとめ

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整文は、素起こしやケバ取りよりもさらに整った文章を作ることを言います。そのため、整文を作成するには、文字起こしをしつつ、細かい修正作業が必要です。

整文を作成する際は、本記事で紹介したコツを抑えながら作成するようにしましょう。

整文は素起こしやケバ取りよりも労力がかかるぶん、単価も高くなる傾向にあります。

しかし、質の高い文章ができあがるだけでなく一切手を加えずに活用できることから、費用が高くても需要があると言えるでしょう。

最終更新日: 2024 / 6 / 12

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