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Gensparkとは?実際に試して検証!多機能AIの使い方・料金・活用例を紹介

生成AIの進化により、情報収集や資料作成、会議の準備まで一気に効率化できるようになりました。
なかでも注目を集めているのが「Genspark」です。GensparkはAI検索エンジンでありながら、業務効率化に役立つ多彩な機能を備えています。
本記事では、実際にGensparkを使って検証した機能を紹介しながら、会議準備への具体的な活用方法を解説します。
仕事の効率化を進めたい方はぜひ本記事を参考にしてください。
Gensparkとは?

Genspark:https://www.genspark.ai/
複数のAIが連携して情報を検索・整理する検索エンジンがGensparkです。
Googleなどの従来の検索エンジンがWebページのリンクを提示するのに対し、Gensparkはユーザーの質問内容を深く理解し、回答を自動生成するのが大きな特徴です。
複雑なトピックや文脈を含む質問にも対応できる「深い文脈理解力」を備えており、精度の高い情報をスピーディーに提供します。
検索結果は独自に構築されたカスタムページ「Sparkpage」として表示され、整理された情報を一目で確認できるのも魅力です。
実際に「AI検索エンジンとは?」とGensparkに質問をすると、以下の回答が出力されました。

Gensparkと従来の検索エンジンの違いは以下のとおりです。
項目 | Genspark | 従来の検索エンジン |
検索結果の形式 | AIが自動生成したカスタムページ(Sparkpage) | リンク一覧(他サイトへの誘導) |
回答の質 | 質問の意図や背景まで理解し、整理された答えを表示 | 入力されたキーワードに合うページを一覧で表示 |
表示情報の構成 | 見出し・要約・画像・引用元付きで構造化された回答 | ページタイトルとメタディスクリプションが中心 |
パーソナライズ | ユーザーの検索意図に応じて構成が自動で最適化 | ログイン履歴や位置情報などをもとにパーソナライズ |
Gensparkの料金体系
Gensparkには3つの料金体系があります。
項目 | Free | Plus | Pro |
料金(月額) | 無料 | 24.99ドル | 249.99ドル |
クレジットの上限 | 200クレジット/日 | 10,000クレジット/月 | 125,000クレジット/月 |
AIドライブのストレージ容量 | 1GB | 50GB | 1TB |
利用可能エージェント | 一部のAIエージェント・モデルに限定 | すべてのAIエージェントに優先アクセス可能 | すべてのAIエージェントに優先アクセス可能 |
画像・動画生成ツールの利用 | 一部利用可(モデル・機能に制限あり) | 高性能な画像・動画生成モデルを幅広く利用可能 | 高性能な画像・動画生成モデルを幅広く利用可能 |
特筆すべきは、無料プランでも1日あたり200クレジットが付与され、Gensparkのほとんどの機能をひととおり試せる点です。
画像や動画の生成はクレジット消費が大きいため、内容によっては200クレジットでは不足する場合もありますが、ほかのAIツールと比較しても無料で活用できる範囲が広いのが特徴です。
Gensparkの主な機能【基本エージェント】
主なGensparkの機能を、基本エージェントと高度なエージェントにわけて紹介します。
まずはじめに、現在利用できる基本エージェントは以下のとおりです。
AIチャット
翻訳
画像生成
ビデオ生成
各機能を詳しく見ていきましょう。
AIチャット
自然な対話形式で情報を引き出せる、基本機能がAIチャットです。
一般的な質問への回答はもちろん、複雑な調査依頼や長文の要約にも対応しています。検索エンジンの代わりとして活用でき、初心者でも会話感覚で気軽に利用できるでしょう。
GensparkではGPT・Claude・Geminiなど複数の大規模言語モデルを連携させ、タスクに応じて最適なAIを自動で選択します。1つのモデルでは対応しきれない高度な要求にも高精度で応えることが可能です。
翻訳

Gensparkの翻訳機能は、高精度かつ多言語に対応した実用的なツールです。
30カ国以上の言語に対応しており、英語をはじめとする主要言語はもちろん、韓国語やフランス語、アラビア語など多様な言語にも対応しています。
外国語のWebページや資料を読む際にも活用でき、情報収集の幅を広げられるでしょう。
AIチャットと組み合わせて使えば、専門用語や文脈の解釈もスムーズに進められるため、自然な翻訳結果が得られるのも特長です。
画像生成
AI検索エージェントでありながら、画像を生成する機能も搭載されています。
キーワードや説明文を入力するだけで、AIが自動的に画像を生成します。SNS投稿用の画像なども、デザインスキル不要で簡単に作成可能です。
生成後の画像は、背景リムーバー・マジック消しゴム・再描画・ぼかし除去・画像拡張といった編集ツールを使って、ブラウザ上でそのまま調整できます。
画像生成機能は、ビジネス資料やブログなど、幅広いシーンで役立てられるでしょう。
ビデオ生成
Gensparkのビデオ生成機能では、テキストを入力するだけでAIが自動的に短い動画を作成します。
プレゼン資料に挿入する動画や、SNSでの訴求力の高い動画コンテンツを手軽に制作できるのが特長です。デザインや編集の知識がなくても、視覚的に洗練された動画を短時間で作成できるため、業務効率を高められるでしょう。
ただし、生成する動画によって消費されるクレジット数が異なり、5秒の動画でも20〜1,000クレジットを要する場合があります。
生成したい内容によっては、Plusプランでもクレジットが足りなくなる可能性があるため、頻繁に活用する場合はProプランの検討も選択肢に入れましょう。
Gensparkの主な機能【高度なエージェント】
続いて、Gensparkで現在利用できる、高度なエージェント機能は以下のとおりです。
スーパーエージェント
ディープリサーチ
ファクトチェックエージェント
AIスライド
AIシート
AIドキュメント
AIポッドキャスト
通話代行
各機能を詳しく紹介します。
スーパーエージェント

Gensparkのスーパーエージェントは、2025年4月に登場した中核機能で、ユーザーの指示にもとづいて情報収集・分析・レポート作成・予約代行までを自動でこなすAIエージェントです。
従来の検索を超える高度な自動処理が特長で、旅行計画、教育支援、マーケティング調査など、幅広い業務で活用されています。
特に「Genspark Travel」では、AIが最適な旅行プランを提案してくれるほか、他のユーザーが作成した旅行プランも閲覧・コピーでき、自分用にカスタマイズするのも可能です。
仕事での出張やイベント準備にも応用できる、汎用性の高い機能です。
ディープリサーチ
複雑なテーマやニッチな話題に対して、複数の信頼性の高い情報源を横断的に分析・要約してくれる調査機能がディープリサーチです。
一般的な検索エンジンでは断片的になりがちな情報も、ディープリサーチを使えば全体像を効率的に把握できます。
市場調査や業界トレンドの把握、専門分野の文献リサーチといった、高度な分析を必要とする場面で活躍するでしょう。
質問を投げかけるだけで、関連する統計データ・レポート・専門家の意見などを自動で収集し、わかりやすい形で要約します。
知識の深掘りをしたいビジネスパーソンや研究者にとって、非常に役立つ機能です。
ファクトチェックエージェント
Gensparkのファクトチェックエージェントは、AIが出力した情報の真偽を自動で検証し、裏付けのあるデータや信頼性の高い情報源にもとづいて回答する機能です。
レポート作成や提案書のように正確性が求められる業務において、誤情報の混入を防ぐうえで非常に有効です。
AIが参照するソースは、信頼性の高いニュースメディアや学術論文、公的機関の情報などに限定されており、事実ベースの回答を得られます。
情報の根拠を明示してくれるため、安心して活用できるでしょう。
調査内容の正当性を担保したいときに重宝される機能です。
AIスライド

与えたテーマに沿って構成済みのスライド資料を自動生成できる機能がAIスライドです。
キーワードや目的を入力するだけで、内容に適した構成案や見出し、本文テキストが整えられたスライドを数分で出力します。
レイアウトも自動で整えられるため、ゼロから作成する手間が省け、資料作成の時短に繋がります。必要に応じて、出力後の内容の微調整も可能です。
例えば「市場調査の結果報告」といった実務に役立つ内容にも対応でき、アウトラインの確認やたたき台の作成に最適です。
AIシート
情報を表やリスト形式で整理・出力する機能がAIシートです。
例えば、商品比較や業務タスクのチェックリストを自動で作成できるため、手作業での表作成の負担を大幅に軽減できます。
作成された表はそのままExcelやほかの業務資料に転用でき、実務での活用が可能です。
必要に応じてファクトチェックエージェントと連携し、出力内容の正確性を確認できます。
また、AIシートで整理された情報をもとに、レポート作成へとスムーズに発展させるのも可能で、調査・分析業務を効率化できるでしょう。
AIドキュメント
GensparkのAIドキュメントは、ユーザーが指定したテーマやキーワードにもとづき、文章を自動で構成・執筆してくれる機能です。
レポートや記事の下書きとして活用できるほか、必要に応じて文体などの調整にも対応しており、用途や読者層に合わせた出力が可能です。
文章構成から段落ごとの展開まで一貫して生成するため、執筆の初期段階での時間を大幅に削減できるでしょう。
また、ほかのGenspark機能と組み合わせると、事前に収集した調査結果や分析データを盛り込んだ質の高いドキュメント作成も可能です。
業務資料の作成やWeb記事制作、企画書の骨子づくりなどを効率化できる、汎用性の高い機能です。
AIポッドキャスト

最新ニュースや難解なテーマをわかりやすく理解したいときに役立つ機能がAIポッドキャストです。
気になるトピックを入力するだけで、AIが関連情報を収集し、会話形式の音声スクリプトや概要を自動生成します。
約5分程度のコンパクトな音声コンテンツにまとめられるため、移動中やスキマ時間でも効率よく情報をキャッチできるでしょう。
会話形式で進行するため、専門用語や複雑な内容も自然と頭に入りやすく、理解度が向上するのが特長です。
ニュースの要点整理や時事問題のキャッチアップにも最適で、情報収集の時間短縮になります。
通話代行
Gensparkの通話代行機能は、ユーザーに代わって電話応対を行い、会話内容の要点を自動で記録・要約してくれるAIサービスです。
外出中や多忙なときでも、通話の中身をあとからテキストで確認できるため、聞き逃しや伝達ミスを防げます。
特に予約業務との親和性が高く、Gensparkで作成した旅行プランをもとに、ホテルやレストランの予約をそのまま通話代行エージェントに依頼することも可能です。
AIがユーザーの代わりにやり取りを進めてくれるため、確認作業の負担を減らしながら、円滑にスケジュールを組み立てられます。
GensparkとPerplexityとの違いは?
Gensparkとよく比較されるAIツールがPerplexityです。PerplexityはGensparkと同じAI検索エンジンですが、出力形式やユーザー体験(UI)などに違いがあります。
GensparkとPerplexityの主な違いは以下のとおりです。
項目 | Genspark | Perplexity |
出力形式 | AIが整理したカスタムページを生成し、情報を一括表示 | 質問に対する簡潔な回答と関連リンクを提示 |
ユーザー体験(UI) | ビジュアル重視で、要約・画像などを組み合わせた見やすいUI | テキスト中心で、シンプルなUI |
強み | 複数のAIモデルと連携した深い文脈理解と多機能性 | 情報ソースの明示、信頼できる出典を重視した調査 |
主な用途 | 調査、資料作成、会議準備、旅行計画、マーケティング分析など | 情報収集、エビデンス重視の調査、簡潔なトピック理解 |
Gensparkの始め方
Gensparkを利用するには、まずアカウントを作成します。手順は以下のとおりです。
1.Gensparkの公式サイトにアクセスし、画面右下の「サインアップ」ボタンをクリックします。

サインアップ前でもプロンプトの入力は可能ですが、すぐにアカウント作成画面に切り替わるため、登録は必須です。
2.Google・Microsoft・Appleアカウント、またはメールアドレスのいずれかでアカウント登録を行いましょう。

今回はGoogleで登録を進めていきます。

3.アクセス権を許可すれば、登録完了です。

登録後は無料で付与されるクレジットを使って、すぐにGensparkの各機能を利用できます。
Gensparkの活用方法
Gensparkには検索機能だけでなく、日々の業務をサポートする機能が搭載されています。
なかでも予定管理や会議準備といった業務に活用すると、より高い業務効率化が期待できるでしょう。
本章では、カレンダー連携で予定管理をする方法と、会議準備を効率化する方法を紹介します。
カレンダー連携で予定管理を効率化
Gensparkのカレンダー連携機能を活用すれば、予定管理の効率が格段に向上します。
GoogleカレンダーやOutlookカレンダーと連携すると、登録済みの予定を自動で取得し、空き時間をもとに会議の候補日時を提案してくれます。
さらに、会議名や参加者情報などを入力するだけで、スケジュールをカレンダーに自動で追加可能です。
以下が、実際に会議の予定を登録してみた結果です。


Gensparkで会議設定をしたところ、スケジュールを紐付けているGoogleカレンダーに予定が自動的に追加されました。

会議準備を効率化
Gensparkを活用すれば、会議準備の手間も大幅に削減できます。
例えば、AIシート機能でデータを自動で整理・分析し、そのままAIスライド機能でプレゼン資料を生成可能です。
事前に時間をかけて情報をまとめたり、資料を1から作成したりする必要がなくなり、準備にかかる時間を大幅に短縮できるでしょう。
さらに、AIチャットを使えば、会議テーマに応じた情報収集や要点整理も会話形式でスムーズに行えます。
会議業務の効率化を極めるなら『Rimo Voice』
会議業務の効率化を徹底したいなら、AI議事録サービス『Rimo Voice』の活用がおすすめです。
Botをオンライン会議に招待するだけで、録画・文字起こし・要約までを全自動で処理します。
GoogleカレンダーやOutlookと連携すれば、録画予約も可能で、録画漏れの心配もありません。参加者としてBotが録画を実行できるため、自身が参加していない会議でも活用できます。
また、『Rimo Voice』は、議事録の自動作成だけでなく、AIチャット機能により会議中のブレインストーミングも可能です。
話し合いながらリアルタイムでアイデアを整理でき、議論の質が向上するでしょう。
無料トライアルも実施しているので、ぜひ便利な機能をご体感ください。
Gensparkは検索だけにとどまらない多機能AIエージェント
複数のAIモデルを連携させて検索結果を自動生成するAI検索エンジンがGensparkです。
特徴は情報検索だけでなく、画像生成・動画生成といったクリエイティブ機能や、AIスライド・AIシート・ファクトチェックなどの業務支援機能を幅広く搭載している点にあります。
カレンダー連携による予定管理や会議準備の効率化もでき、調査・資料作成・タスク管理など多様な業務をまとめてサポートします。
ぜひ本記事を参考に、Gensparkを業務に役立ててみてください。
最終更新日: 2025 / 8 / 10
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