AI相談アプリとは？おすすめアプリ18選と使い方のポイントを解説

AIの普及により日常的な相談から業務上の判断補助まで、AIに委ねる機会が増えてきました。特にAI相談アプリはアイデア整理や学習支援、日常の悩みまで幅広く対応でき、多様な用途で活用が進んでいます。

一方でアプリごとに特徴や強みが異なるため、目的に応じて適切なサービスを選択することが重要です。また、使い方を誤ると依存を招く可能性があり、近年では社会問題として取り上げられるケースもあります。

本記事では用途別のAI相談アプリを紹介し、それぞれの特徴と活用シーンを解説します。AI相談アプリを取り入れる際の注意点や業務に活かすためのポイントも解説しますので、AIを効果的に活用したい方はぜひ最後までお読みください。

AIに相談できるアプリとは？

質問や悩みに対して、チャット形式でAIが回答するサービスがAI相談アプリです。

人への相談に抵抗がある場合や相手の時間を気にして話しづらい内容も、AIなら気兼ねなくいつでも相談できます。

日常の疑問から業務上の判断整理まで幅広く対応し、思考の整理や解決策の検討をサポートしてくれる点が特徴です。

AI相談アプリの活用方法

利用目的に応じてさまざまな形で活用できるのがAI相談アプリです。

AI相談アプリの一般的な活用方法は以下のとおりです。

• アイデアの整理

• 学習サポート

• 日常生活の相談

3つの活用シーンについて詳しく解説します。

アイデアの整理

AI相談アプリを壁打ち相手として活用すると、アイデア整理が効率的に進められます。

自分だけでは気づきにくい視点を引き出したり論点の抜け漏れを防いだりできるため、短時間で思考を構造化するのに役立つでしょう。

たたき台となるメモを入力するだけでAIが要点を整理し、複数の方向性を提示します。

学習サポート

独学における強力な支援ツールとしてもAI相談アプリは機能します。

わからない点をその場ですぐに質問でき、AIが要点整理や概念の解説、例題の作成まで行います。これにより学習者は理解を深めながら勉強を進められるでしょう。

自分のペースで繰り返し確認できる点も大きなメリットで、理解の定着や苦手分野の克服に役立ちます。

周りには聞きづらい初歩的な内容もAIなら気兼ねなく質問でき、理解できるまで何度でも確認できます。

日常生活の相談

AI相談アプリの活用用途のなかでも、日常生活の相談は特に利用が多い領域です。

生活の小さな悩みや、判断に迷うちょっとした場面でもAIなら気軽に相談できます。考え方の整理を行い、意思決定をスムーズにしてくれるでしょう。

AIであればどんな内容も時間を気にせずに質問でき、客観的な視点を得られる点がメリットです。

家事や買い物、対人関係の悩みなど幅広い場面で思考をサポートし、日常の負担軽減に役立つ身近な存在となっています。

AIに相談できるアプリ【アイデア整理】

AI相談アプリはそれぞれ得意とする用途や機能が異なるため、目的に合わせて使いわけるのがポイントです。

本章では企画づくりや思考整理などの「アイデア整理」に役立つアプリを紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Claude

Claude：https://claude.ai/

複雑なテーマでも論理的に整理してくれるAIがClaudeです。

企画立案や文章構成に強く、抽象的なアイデアでも要点を整理しながら具体化します。議論の構造化や企画の方向性検討など、人間だけでは気づきにくい示唆を提示できる点が特徴です。

関連記事：【2025年最新】最強AI Claude(クロード)とは？Artifactsの活用方法も徹底解説！

Microsoft Copilot

Microsoft Copilot：https://copilot.microsoft.com/

Microsoft Officeアプリと連携し、資料案やアイデア草案を自動生成できるのがMicrosoft Copilotです。

WordやExcelでの情報整理がスムーズに行えるため、企画書作成や業務構想の初期段階で特に力を発揮できるでしょう。

また、企業向けのプランでは高いセキュリティ基準を満たしています。セキュリティや既存の業務ツールと連携できる利便性から、多くの企業に選ばれています。

関連記事：Microsoft Copilot（旧：BingAI）の使い方は？始め方やChatGPTとの違いを比較

Grok

Grok：https://grok.com/

Grokは最新トレンドの収集・分析を得意とするAIで、リアルタイム性を活かした創造的なアイデア提案に優れています。

SNSなどで話題化しているテーマを素早く把握し、企画の方向性やひらめきに繋がる示唆を提示してくれる点が特徴です。

ユニークな回答や遊び心ある表現も備えており、柔軟な発想が求められる場面で活用しやすいAIです。新しい切り口を探したいときに役立ちます。

関連記事：Grokの使い方完全ガイド｜X版・アプリ版の違いから料金まで解説

Mapify

Mapify：https://mapify.so/ja

相談内容を入力するだけで関連するアイデアをマインドマップ化してくれるAIがMapifyです。

文章の要点を視覚的に整理できるため、企画づくりや思考の構造化に役立ちます。

また、PDFやWebサイトのURL、YouTubeリンクなどを読み込んで内容をマインドマップ化する機能も備えており、情報を俯瞰できる点が強みです。複雑な情報をわかりやすく整理したい場面で活用しやすいアプリです。

Notion AI

Notion：https://www.notion.com/ja

ノートやデータベース管理ツールとして広く利用されている「Notion」に組み込まれたAI機能がNotion AIです。

テーマを入力するだけで関連アイデアを一覧表示するブレインストーミング機能を搭載しており、アイデア出しに役立ちます。

Notion上で行う作業と密接に連携するため、メモ整理から資料作成まで一連の流れを途切れず進められる点が大きな特徴です。

AIに相談できるアプリ【学習サポート】

独学の効率化にもAI相談アプリは大きく貢献します。本章では学習サポートにも活用できる代表的なAI相談アプリを紹介します。

各アプリを順に見ていきましょう。

Notebook LM

Notebook LM：https://notebooklm.google.com/

資料を読み込み、内容整理や問題作成ができるツールがNotebook LMです。

資料内容をポッドキャスト形式で解説する機能も備えており、読むだけでなく「聴いて理解する」学習が可能です。

無料プランでは一部制限はあるものの、ノートブックが100件まで作成できるため個人的な学習であれば十分に活用できます。データをもとに回答するためハルシネーションが起きにくく、正確性を重視した学習に適していると言えるでしょう。

関連記事：NotebookLMは何ができる？４つの機能と使い方・活用例を紹介

Perplexity AI

Perplexity AI：https://www.perplexity.ai/

Perplexity AIは質問に対してWeb上の情報を収集・要約しながら出典を明示した根拠付きで回答します。

ソース付きの回答により情報の信頼性が確認しやすく、学習内容の補完や調査の効率化に役立つでしょう。

トピックを深掘りしたい場合も追加で質問しながら理解を深められるため、学習サポート用途として有用です。

関連記事：【2025年最新】Perplexity AIとは？9つの特徴や活用例を徹底解説

Felo

Felo：https://felo.ai/ja/search

検索機能を中心としたAIで、調べたいテーマをわかりやすく解説するのがFeloです。関連情報を要約・整理しながら追加の質問にも丁寧に答えます。

検索結果の羅列ではなくAIによる自然言語での回答を生成するため、理解を深める助けとなるでしょう。

情報収集だけでなく資料生成やマインドマップ作成などの機能もあり、学習効率化に役立ちます。

Google Gemini

Google Gemini：https://gemini.google.com/app

Googleが提供するAIチャットがGoogle Geminiです。汎用性が高くさまざまな用途として活用できますが、学習サポートとしても有用です。

Google Geminiはトピックに関連する問題やフラッシュカード、クイズなどの学習コンテンツを自動で生成する機能が特徴です。

より理解を深めるための画像や動画も生成でき、学習効果を高められるでしょう。

関連記事：Gemini（ジェミニ）の使い方を基礎から徹底解説！ChatGPTとの比較や便利な活用例も紹介

DeepSeek

DeepSeek：https://www.deepseek.com/en

計算・分析・論理的説明に強みを持つのがDeepSeekで、特に理系分野の学習支援に適しています。

なかでも数学特化モデル「DeepSeek-Math-V2」は、国際数学オリンピック（IMO）で金メダル相当の成績を達成しており、極めて高い数学的推論能力を示しています。複雑な数式処理や証明問題にも強いのが特徴です。

Chat & Ask AI

Chat & Ask AI：https://askaichat.app/ja

汎用性の高さが特徴のChat & Ask AIですが、語学学習にも活用できます。

「◯◯語でシンプルなフレーズを教えて」と入力するだけで例文・発音・翻訳をまとめて提示するため、初心者でも抵抗なく学べるでしょう。

基礎的な理解から実践的な表現まで幅広く対応し、自主学習を効率化できます。

AIに相談できるアプリ【日常生活の相談】

ちょっとした悩みや判断に迷う場面でも、AI相談アプリでは気軽に活用できます。

生活のなかで使いやすく、多くの方に利用されているアプリは以下の6つです。

各アプリを詳しく紹介します。

ChatGPT

ChatGPT：https://chatgpt.com/

幅広い用途に対応できる汎用AIチャットがChatGPTです。質問入力に対して自然な言語で回答を返し、意思決定や生活全般の整理をサポートします。

また、近年では対話スタイルへの愛着がSNSで話題になるケースも見られています。

例えばAIモデル「GPT-4o」の振る舞いを維持してほしいという「#keep4o運動」が起こり、社会問題となりました。この騒動から、多くのユーザーがChatGPTを信頼できる相談相手として使っていたことが伺えます。

参考：keep4o運動が映し出したユーザーの「AI観」、GPT-4oとGPT-5をどう使い分けるか | 日経クロステック（xTECH）

関連記事：ChatGPTの使い方は？最新モデルGPT-5でできることや始め方、実践的な活用法を紹介

Google（AIモード）

Google：https://www.google.com/

Google検索機能の一部として提供されているAIモードは、検索したキーワードに対してAIが複数サイトの情報をもとに回答を提示します。

買い物の比較・旅行計画・レシピ調査など日常の調べ物を効率化でき、追加質問で深掘りも可能です。

Google検索に標準搭載されている機能のため、無料で何度でも活用できます。

Genspark

Genspark：https://www.genspark.ai/

Gensparkは、効率的に情報を探せるAI検索エンジンです。

多様な機能を備えているGensparkですが、なかでも旅行プラン作成が特徴的です。行きたい場所や日数を入力するだけで、日程ごとにおすすめの旅行プランを自動でまとめてくれます。

テキストだけでなく画像・YouTubeなどを交えた形でプランを提示するため、Gensparkが出力した回答1つで計画の全体像を把握できるでしょう。

ほかのAIでも旅行計画は作成できますが、Gesparkはまるで旅のしおりのようなページを作成できるのが強みです。

関連記事：Gensparkとは？実際に試して検証！多機能AIの使い方・料金・活用例を紹介

Pi

Pi：https://pi.ai/onboarding

共感を重視した対話設計が特徴のAIで、軽い悩み相談に向いているのがPiです。

結論や正解を押し付けるのではなくユーザーの感情に寄り添いながら会話を進めるため、感情を言語化するサポートとして活用しやすい点が特徴です。

すぐに結論が欲しい方には向いていませんが、ストレスを吐き出したいときなどメンタル面でのセルフケア用途として使いやすいAIと言えるでしょう。

AIチャットくん

AIチャットくん：https://page.line.me/295aqhjz

LINE感覚で使える手軽さが特徴のAI相談アプリがAIチャットくんです。

恋愛・仕事・人間関係など日常のちょっとした悩みを相談でき、気軽にやり取りできる点が支持されています。

AIに慣れていない方でも使いやすく、特に若い世代を中心に人気があります。深い分析よりも今すぐ誰かに話したいときの相談相手として活用しやすいAIです。

emol

emol：https://emol.jp/

emolは感情ログをもとに気持ちのサポートをするメンタルケア向けのAIアプリです。日々の感情を記録することで心の状態を可視化し、ストレスの傾向や変化に気づきやすくなります。

またユーザーからは、可愛らしいキャラクターとの会話によって「癒される」といった声が寄せられていました。

気軽に話せるため無理なく継続しやすく、日常的なメンタルサポートツールとして活用しやすいAIと言えます。

cotomo

cotomo：https://cotomo.ai/

好みのボイスなどを選択して、自分好みにカスタマイズできる音声会話型おしゃべりAIアプリがcotomoです。他人に話しづらい内容でも安心して相談しやすく、メンタル面でのセルフケアとして活用できます。

また、友達と会話しているような自然なやり取りができるため、深夜にふと誰かと話したくなったときにも便利です。

気負わず使える点が特徴で、日常に寄り添うコミュニケーションツールとして利用しやすいAIです。

AI相談アプリを使用する際の注意点

多くのユーザーに利用されているAI相談アプリですが、使い方を誤ると思わぬリスクに繋がる可能性があります。

本章では押さえておきたい基本的な注意点を紹介します。

個人情報・機密情報を入力しない

AI相談アプリのなかには、入力された情報が学習や分析に利用される場合があります。

リスクに発展させないためにも、氏名や連絡先などの個人情報や社内の機密情報を入力するのは避けましょう。相談内容はできるだけ抽象化し、具体的な固有名詞を伏せた形で扱うのが重要です。

利用前に各AIツールのセキュリティを確認しておくと、リスクを最小限に抑えられるでしょう。

AIの助言を鵜呑みにしない

自分の気持ちに寄り添ってくれるAI相談アプリは心強い存在ですが、AIの助言をそのまま受け入れるのには注意が必要です。

米国では16歳の少年がAIを信頼できる相談相手だと強く信じ込んだ結果、自殺に至った事案もありました。

AIが同調しやすい設計であるため、状況によっては悩みを深刻化させてしまう恐れがあります。AIの助言はあくまで1つの意見として捉え、冷静に判断することが重要です。

参考：「お母さんには言わないで」──ChatGPTが自殺方法を指南→16歳の子供が死去 両親がOpenAIを提訴 - ITmedia NEWS

参考：AIカウンセリングに注意ーその危険性と盲点 「寄り添いすぎ」の問題と利用者の工夫（原田隆之） - エキスパート - Yahoo!ニュース

AI相談を業務に活かすためのポイント

AI相談アプリは、使い方次第で業務の生産性を大きく高められます。

業務で活用する際は以下のポイントを押さえておきましょう。

• 判断材料をAIに渡すと精度が上がる

• 継続的に相談しAIに文脈を蓄積させる

• 回答形式を指定して業務に使いやすくする

それぞれ具体的に解説します。

判断材料をAIに渡すと精度が上がる

相談する際はプロジェクトの背景や目的、前提条件といった判断材料を共有すると回答の精度が向上します。

AIをただの質問相手として使うのではなく、業務の文脈を理解させるのが重要です。想定するターゲットや現在の課題をあらかじめ伝えておくと、より実務に即した示唆が得られるでしょう。

以下がプロンプトの例です。

必要な情報をセットで提供することが、AIを業務に活かすための欠かせないポイントです。

継続的に相談しAIに文脈を蓄積させる

AIは単発で使用するよりも継続的に情報を共有した方が回答の安定性が高まります。日々の業務状況を少しずつ伝えていくとAIが文脈を理解するため、より実務に活用しやすい助言を得られるでしょう。

ただし、この活用方法はChatGPTやClaudeなどメモリ機能を備えたサービスに限られます。

すべてのAIに当てはまるわけではないので注意しましょう。

回答形式を指定して業務に使いやすくする

内容だけでなく回答形式を指定するのもAIを活用するうえでのポイントです。

「箇条書きでまとめてほしい」「比較表で整理してほしい」といった形式をあらかじめ伝えると、資料作成や意思決定にそのまま活用しやすくなります。

形式を指定しない場合、回答の構成や粒度にばらつきが出やすいため、業務で使う際はアウトプットの形を明確にするのが大切です。

会議データをもとに相談するなら『Rimo Voice』

『Rimo Voice』は会議データを自動で文字起こし・要約するAI議事録サービスです。

ただ議事録を作成するだけでなく、会議内容をもとにアイデア出しや業務相談ができるチャット機能を備えている点が特徴です。

録音した会議データをAIが整理し、以下のような質問にも対応します。

• 次の打ち手は？

• この課題をどう整理すれば良い？

• 次の会議までにやるべきアクションは？

会議全体の文脈を踏まえた回答が得られるため、意思決定や企画検討にも活用できるでしょう。

さらにISO27001・ISO27017認証を取得し、データは国内で暗号化管理されているためセキュリティを重視する企業でも安心して利用できます。

無料トライアルも実施していますので、ぜひ実際の会議データを使って『Rimo Voice』の利便性をご体感ください。

AI相談アプリで日常から仕事までスマートに解決

日常の小さな悩みから業務上のサポートまで幅広く活用できるのがAI相談アプリです。今では学生や社会人など多くの方が利用し、身近な存在となっています。

アイデア整理では思考の壁打ち相手として活躍し、学習面ではさまざまなアプローチで理解を助けてくれます。さらに日常生活では気持ちの整理をサポートしてくれる点も大きな魅力です。

一方でAIの助言を鵜呑みにしないことや、個人情報・機密情報を入力しないといった注意も必要です。

目的に応じたアプリ選びと使い方の工夫で、AI相談アプリは日常から仕事までを支える心強いパートナーとなるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、ご自身にあったAI相談アプリを取り入れてみてください。