
就職活動や転職活動において、AIによる面接練習アプリの活用に注目が集まっています。
便利な一方で、どのアプリを選べばいいのか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、実際に筆者(新大学1年生)が体験した6つのAI面接アプリについて、その特徴や使い勝手、そして実際の面接体験をリアルにレポートします。
就活生の皆さんはもちろん、採用担当者の方々にとっても参考になれば幸いです。
7つのAI面接アプリの特徴と違い
steach:本番さながらの臨場感

steachは、実際の面接官とやり取りをしているような臨場感が特徴です。初級編から上級編まで用意されており、自己紹介や長所・短所、将来の夢など、様々な質問に答えることができます。



面接の評価は6つの項目(自信、笑顔、ボディランゲージ、声の大きさ、話すスピード、伝わりやすさ)について5段階で行われます。数値化された評価により、自分の弱点を具体的に把握できる点が魅力です。
ただし、質問がランダムに出題されるため、ある程度面接の基礎力が必要です。そのため、面接練習に慣れた上級者向けのアプリだと感じました。
SpeakViz:回答内容のブラッシュアップに最適

SpeakVizは初心者向けの特徴を持っています。このアプリでは、ユーザーが事前に質問を選択できるため、志望動機や自己PRなど、特に準備したい項目に焦点を当てて練習することができます。これにより、ユーザーは自分の強みやアピールポイントを整理しながら、効果的に練習を進めることができます。
SpeakVizの特徴は、回答後にAIがアドバイスと改善例を提示してくれる点です。具体的には、ユーザーが入力した回答に対して、AIがどの部分が良かったのか、どの部分を改善すべきかを示してくれます。これにより、ユーザーは自分の回答内容を客観的に見直し、質を高めることができます。

面接官と話しているような臨場感はないので、回答内容が定まっておらず、練習しながらブラッシュアップしたい初心者の人におすすめです。
Chat GPT:

Chat GPTの音声モードも面接練習への活用が可能です。質問内容は、指定することもGPTにお任せすることもできます。
1つ1つの質問の後に解説をしてくれるため、自分自身が発した言葉の記憶が鮮明なうちに面接を振り返ることができます。

注意点として、ボタン操作ではなく自動認識でChatGPTが話し終わりを判定するため、話している途中で考えている時間が長いと、自動で次の質問に進んでしまうことがあります。
そのため、既に話す内容が決まっている人におすすめです。
Rimo interviewer:

Rimo Interviewerは、AIにカスタマイズした質問をしてもらうことのできるサービスです。
自分で質問を指定することもできますが、想定する面接場面を指定すると、AIが自動で質問を考えてくれます。
ChatGPTと異なり、話し終わりを自動判定するかどうかの切り替えが可能です。そのため、自分のペースに合わせて練習できるのが特徴です。
さらに、面接後に文字起こしがされ、回答内容に対する評価や改善点、具体的なフィードバックが得られるため、振り返りもスムーズに進めることができます。

Job interview:

このアプリの特徴は、質問内容の音声再生順を変更できる点です。
AIの音声を有効にすれば実際の面接に近い形で、無効にすれば文字での質問に答える形で練習できます。
27個の質問からランダムに出題される機能もありますが、回答の確認やフィードバックがないため、ある程度面接に慣れた上級者向けかもしれません。
Airy:

このアプリの機能には、面接する上で必要となる職種の詳細な設定と充実したフィードバック機能があります。一問一答形式とリアルタイム面接の2つのモードがあり、職種や企業の詳細まで設定できます。面接後は10段階評価や具体的な改善点、理想の回答例まで提示してくれます。また、全て無料で利用できる点も魅力です。

カチメン:

このアプリは表情評価や話すスピードなど、非言語コミュニケーションの分析に特化しています。Premiumプランでは詳細な分析が可能ですが、無料プランでは機能が限られます。内容面よりも表情や意欲の表現に焦点を当てているため、面接の内容が固まった後の練習に適しています。


AI面接アプリを使って得た気づき
7つのアプリを使ってみたところ、自分ひとりで練習しているだけだと見落としがちな2つの気付きを得ることができました。
1. 話し方に関する意外な評価
TeachStitchを使用して、自分の表情や話し方について新たな発見がありました。笑顔や声の大きさは予想以上に高評価でしたが、話すスピードは意識してゆっくり話したつもりでも評価が低かったことが分かりました。
2. 志望動機の具体性
SpeakBizでは、志望動機の回答に対するAIからのフィードバックが特に参考になりました。私の回答は抽象的な表現が多く、具体性に欠けていたことに気づきました。
このフィードバックを活かし、議事録作成での苦労経験や、営業職としての具体的な貢献方法を盛り込むことで、より説得力のある志望動機を作ることができました。
今後に向けて
今回のAI面接練習を経て、自分自身が取り組んでいきたいことが浮き彫りになりました。
志望動機のさらなる改善
現在の課題は、「なぜこの企業でなければならないのか」という点をより説得力を持って伝えることです。他社でも通用するような一般的な志望動機ではなく、その企業固有の魅力や自分との結びつきを明確に示せるよう、さらに改善を重ねていきたいと考えています。
具体的なエピソード作り
AI面接での学びを活かし、大学生活でも意識的に経験を積んでいく予定です。特に、「相手に寄り添える」という自分の強みを具体的なエピソードとして示せるよう、例えば、ゼミ活動で研究テーマの選定に悩む友人のサポートを通じて、相手の興味や得意分野をしっかりとヒアリングし、一緒に解決策を見出すような経験を積んでいくというような実践的な取り組みを行っていきます。
まとめ
AI面接アプリは、単なる面接練習ツールではなく、自己分析や改善点の発見にも役立つツールだと実感しました。特に初期段階ではSpeakVizやAiry、Rimo interviewerで回答内容を磨き、慣れてきたらsteachやカチメンで本番を想定した練習を行うという組み合わせが効果的だと感じています。
特に面接練習の機会が少ない方や、客観的なフィードバックを求める方にとっては、AI面接アプリは貴重な練習相手となるでしょう。自分の話し方のクセや表情、回答の質などを数値化して分析できることで、具体的な改善点が見えてきます。
私自身、これからもインターン面接や就活にに向けて、これらのツールを活用しながら、着実に準備を進めていきたいと思います。
皆さんもぜひ、就職活動や転職活動の際にはAI面接アプリを上手に活用してみてください!
最終更新日: 2025 / 3 / 3
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