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【同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング】通訳の種類・違いや活用場面を徹底解説!

Update date: 2025/2/7 02:51
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ビジネスシーンにおける通訳は、異なる言語を話す人々の間でスムーズなコミュニケーションを実現するために欠かせません。

同時通訳・逐次通訳・ウィスパリングという3つの主要な通訳手法があり、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。各々の手法の違いや適切な活用場面を理解することで、効果的な通訳サービスを選ぶための判断材料とすることができます。

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通訳の種類とは【同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング】

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通訳には、同時通訳、逐次通訳、ウィスパリングの3種類があり、それぞれに異なる特徴とメリットがあります。通訳方法の特性を理解して、適切なシチュエーションで活用することが重要です。

同時通訳

同時通訳とは、通訳者が話し手の言葉を聞きながらリアルタイムで通訳を行う手法です。同時通訳では「聞く」と「訳す」を同時に行うため、通訳者は高い集中力が求められます。

そのため業務を複数人で担当するのが一般的で、15分程度で交代しながら通訳を行います。例えば、国際会議や株主総会など、大規模なイベントで頻繁に利用されています。

同時通訳では専用の機材が必要となり、通訳者は防音設備の整ったブースに入り、ヘッドホンで話し手の声を聞きながらマイクで通訳音声を送ります。参加者は耳元にレシーバーやイヤホンを装着して通訳者の声を聞くことができます。話し手の内容がリアルタイムで伝わるため、会議の進行がスムーズに行える点がメリットです。

逐次通訳

逐次通訳とは、話し手がいくつかの文章をまとめて発言した後に、通訳者がその内容を翻訳する方法です。例えば、会議でプレゼンテーションを行う際、話し手が数分間話した後に通訳者がその内容を一度に翻訳します。

逐次通訳のメリットの1つは、話し手と通訳者が交互に話すため、同時通訳と比べて通訳の精度が高まる点です。例えば、高度な専門性がテーマとなる会議や詳細な説明が必要とされる場面で、逐次通訳は非常に有効です。また通訳者が1人で対応できるケースが多く、コストの面からも効率的です。

ただし逐次通訳は話の流れが中断されるため、時間効率が求められる場面には向いていません。例えば、大規模な国際会議や緊急のビジネスミーティングでは、同時通訳の方が適していることが多いです。

関連記事:逐語録とは?活用事例や作成方法について解説します!

ウィスパリング

ウィスパリングとは、通訳者が発言者の言葉を聞き手の耳元でささやくように通訳する方法です。名前の通り、ささやくという意味から“ウィスパリング”と呼ばれています。

ウィスパリングでは、発言者の内容をリアルタイムで聞き手に伝えるため、専用の機材は不要です。通訳者が直接聞き手に対して話しかける形になるため、1人から3人程度の少人数の場面で特に効果的です。

例えば、少人数の会議や単独インタビューなどでウィスパリングがよく使われます。また聞き手の背後に立って通訳するため、発言者と聞き手の対話がスムーズに進むというメリットもあります。同時通訳と似た手法ですが、通訳者を多く用意する必要がない点が大きな違いです。

特に1対1でのインタビューのような対話の場合、スピード感を持ちながら会話できるため、ウィスパリング通訳は非常に重宝されます。

【目的別】通訳手法においての活用場面

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通訳手法には、同時通訳・逐次通訳・ウィスパリングなどがあり、それぞれの特性に応じて活用場面が異なります。

同時通訳は、大規模な国際会議やシンポジウム、株主総会、パネルディスカッション、学会、記者会見などで広く利用されます。逐次通訳は少人数の商談や会議に適しており、ウィスパリングは少人数の会議や商談で効果的です。

同時通訳を活用すべき場面

同時通訳は、大規模な国際会議やシンポジウム、株主総会、パネルディスカッション、学会、記者会見などで広く利用されます。

上記のような場面では、話し手が話すのとほぼ同時に参加者が内容を理解する必要があるため、同時通訳の特性が非常に有効となります。

例えば国際会議では、多言語の参加者がリアルタイムで議論を追うことが求められます。また講演会やシンポジウムでも、スピーカーの発言内容をすぐに理解できることが重要です。さらに記者会見では、記者たちが迅速に情報を得る必要があるため、同時通訳が不可欠です。

逐次通訳を活用すべき場面

逐次通訳は「時間をかけて、より正確な通訳ができる」という特徴から、少人数の商談や会議に適しています。

例えば、ビジネスでの交渉や少人数の商談、社内会議などで効果的に利用されます。逐次通訳では話者が一度にある程度話し、その後に通訳者がまとめて翻訳するため、双方向の細かいコミュニケーションを齟齬なく行うことができます。

具体的には、少人数の対談や会議室での商談、オンライン会議、施設の視察や見学、意見交換会やワークショップなどでよく使われます。例えば、新製品の詳細な説明をする場面や、複雑な契約条件を話し合う会議など、正確さが求められる状況で特に有効です。

ウィスパリングを活用すべき場面

ウィスパリング通訳は、少人数の会議や商談、そして通訳を必要とする人が少ない場面で特に有効です。例えば、外国人が1人だけ参加する商談や、単独インタビューの場面でよく使われます。

具体的には、ある日本企業が海外のクライアントと重要な商談を行う際に、クライアントの代表者が1人だけ日本語を理解しない場合、ウィスパリング通訳が非常に役立ちます。

また少人数のチームミーティングで、一人だけ外国語を話す参加者がいる場合にも、ウィスパリング通訳が効果的です。

通訳サービスを利用する3つのメリット

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通訳サービスを利用することで、企業はグローバルな環境での円滑なコミュニケーションを実現できます。具体的にメリットを解説します。

スムーズな意思疎通が図れる

通訳サービスを利用することで、異なる言語を話す人々との意思疎通がスムーズに進みます。通訳者は、言語のプロであるだけでなく、コミュニケーションのプロでもあります。

例えば、ビジネス会議において、参加者が異なる言語を話す場合、通訳者は状況に応じた適切な翻訳を行い、文化的背景や相手の心情にも配慮したコメントを添えます。通訳者の柔軟な対応により、相手の意図を正確に伝えることができます。

特にグローバルな環境でのビジネスでは、様々な宗教や文化を持つ人々が集まるため、全員が適切に理解できるような環境を整えることが重要です。

専門的な内容にも柔軟に対応

専門性の高い業界や職種では、一般の人が理解できない固有名詞や専門用語が多く含まれており、正確に通訳するのは非常に難しいです。

しかし通訳者は高度な語学力と専門知識を持ち合わせているため、議論の質を下げることなく、円滑なコミュニケーションを成立させます。

例えば、Webサービスの詳細な仕様についてエンジニアが議論する場面では、コーディングやプログラミングといった専門用語が頻繁に使われます。Webサービスやエンジニアリングの知識を持つ通訳者に依頼することで、議論がスムーズに進行します。

ニーズに合った通訳者のマッチング

通訳会社に依頼することで、自社のニーズに合った通訳者を選んでもらえるという大きなメリットがあります。具体的には、依頼の際に日時、言語、ジャンル、予算などの詳細な希望条件を伝えることで、最適な通訳者をアサインしてもらえます。

また通訳者の実績や評価を事前に確認できるので、安心して依頼できます。もしも特定の通訳者に興味がある場合は、事前に面談を行い実際にやり取りをすることで、通訳者の能力や相性を確かめることも可能です。

関連記事:リアルタイム音声翻訳ツール・アプリ30選!Web会議・PC・スマホ別におすすめをご紹介

通訳サービスを利用する3つの注意点

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通訳サービスを利用する際には、いくつかの注意点も考慮しなければなりません。

日程調整の手間がかかる

通訳サービスを利用する際には、日程調整が重要な課題となります。特に専門性が高く実績のある通訳者は多忙であり、企業の希望するスケジュールに合わせるのが難しい場合があります。

例えば、国際会議のために優秀な通訳者を依頼したいと考えていても、通訳者が既に他の業務で予定が埋まっていることはしばしばあります。結果として、希望度が低い通訳者に依頼することになり、通訳の質が下がってしまう可能性も否めません。

さらにWeb上でグローバルな会議を行う場合、参加者のいる地域の時差を考慮する必要があります。例えば、欧米の昼間に会議を設定すると、日本では深夜になるため、日本の通訳者の確保が難しくなることもあります。

高額な費用が発生する場合もある

通訳サービスを利用する際、費用が高額になることがあります。料金は経験や専門性に応じて変動します。

例えば、経験豊富で専門知識を持つ通訳者は、1日あたり15万円以上かかることがあります。10年以上の経験を持つ通訳者でも、料金は数万円から10万円程度が一般的です。

さらに通訳会社に外注すると、全面的にサポートを受けられる一方で、料金が割高になる傾向があります。重要性の高い国際会議やビジネスでの交渉時に通訳者を派遣する場合、1週間のコストが数十万円に達することは珍しくありません。

通訳者の料金が高額になるのは、適切なコミュニケーションを確保するために必要な投資と考えるべきです。しかし予算に制約がある場合、費用対効果を慎重に検討する必要があります。

人間の通訳によって会話が中断される

通訳サービスを利用する際の注意点の1つは、話の流れが中断されることです。例えば、ビジネス会議で話し手が発言した後、通訳者がその内容を訳すため、会話のテンポが止まってしまいます。

また通訳者が発言の正確さを確保するために、時間がかかることがあります。結果として、参加者が集中力を保つのが難しくなり、意見交換が活発に行われない可能性もあります。

一例として製品のプレゼンテーション中に、逐次通訳によって説明が細切れになると、聴衆が全体の流れをつかむのが難しくなることがあります。


ビジネスシーンで多言語対応を行うならリアルタイム音声翻訳ツールもおすすめ

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リアルタイム音声翻訳ツールとは、話された言葉を瞬時に別の言語に翻訳し、翻訳結果をテキストや音声で表示するツールです。

言語認識技術が非常に高く、異なる言語を使う相手とも円滑にコミュニケーションを取ることができます。そのため、国際的なビジネスシーンにおいて、多言語対応を行う際に真価を発揮します。

AI技術を活用することで、リアルタイムに高品質な翻訳を提供し、通訳者を介さずにスムーズなコミュニケーションを実現します。また専門用語や業界特有の言葉も正確に翻訳でき、ビジネスの場面での誤解を減らす効果があります。

AIを用いた高品質・高精度な翻訳

音声翻訳ツールは、AI技術を活用することで高品質な翻訳を実現します。

安定した出力が期待できるため、どんな状況下でも一定の品質で翻訳を行えます。また辞書登録機能を活用すれば、特定の企業名や専門用語といった固有名詞を事前に登録できるため、さらに音声認識・翻訳の認識精度を高めることができます。

音声翻訳ツールは話者認識にも優れており、複数の発言者の声を個別に認識することが可能です。誰が何を言ったかを明確に記録できるため、重要な論点といった誤解を防ぎながらコミュニケーションを進められます。

翻訳結果が完全に正しい内容とは限らないため、人間が目視で確認する必要はありますが、通訳者を介さずとも翻訳を行える点は非常に魅力的です。

必要な時にすぐに役立つ

音声翻訳ツールは、必要な場面ですぐに利用できるというメリットがあります。

通訳者を依頼する場合、スケジュール調整が必要となり、時には都合がつかないこともあります。しかし音声翻訳ツールならPCやスマートフォンですぐに立ち上げられるため、数分で準備が完了します。

例えば、急に海外のクライアントとのWeb会議が必要になった時でも、音声翻訳ツールを使えば滞りなく対応できます。ビジネスのチャンスを逃すことなく、効果的なコミュニケーションを図れます。

コストを削減しやすい

リアルタイム音声翻訳ツールを活用することで、コストを削減しやすい点もメリットです。

例えば国際会議で多言語を扱う場合、各言語に対して人間の通訳者を配置する必要があるため、非常に高額な料金が発生するケースも想定されます。音声翻訳ツールを使用すれば、1つのツールで複数の言語を同時に翻訳できるため、コストを大幅に削減できます。

さらに音声翻訳ツールは一度導入すれば繰り返し利用できるため、継続的なコスト削減にもつながります。日常的な会議やプレゼンテーションで何度も通訳が必要な場合、音声翻訳ツールの長期プランを利用することで、その都度通訳者を手配する手間や費用が省けます。

関連記事:【2024年最新版】翻訳可能な文字起こしアプリ・サービスの選び方|メリットや使い方を徹底解説


「Rimo Voice」はAIリアルタイム音声翻訳機能が搭載

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リアルタイム音声翻訳機能を搭載するRimo Voiceでは、会議中の発言が瞬時に指定言語に翻訳されるため、海外との打合せをスムーズに実施することができます。23ヶ国語に対応しており、幅広い言語のサポートが可能です。

予算や日程調整の問題で通訳者の手配が難しい...という場合は、ぜひRimo Voiceをお試しください。こちらより無料トライアルの申請・資料請求をいただけます。

まとめ

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通訳には同時通訳・逐次通訳・ウィスパリングの3種類があり、それぞれ異なる特徴と適した活用場面があります。各々の手法のメリットと注意点を理解し、適切なシチュエーションで選ぶことで、ビジネスシーンにおいて効果的なコミュニケーションを実現できます。

さらに最新の音声翻訳ツールを活用すれば、リアルタイムで高品質な翻訳が可能となり、通訳者を介さずにスムーズな国際交流を行えます。ぜひ自社のニーズに合った方法を見つけ、グローバルな環境においてもビジネスを成功に導いてください。


最終更新日: 2025 / 2 / 7

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