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【Windows11】共有フォルダの作り方は?作れない・表示されないときの対処法も解説

「チームのファイルを1か所にまとめたいけれど、共有フォルダの作り方がわからない」
「手順どおりに右クリックしても、共有の項目が出てこない」
「作ったはずなのに、相手のパソコンからは見えない」
Windows 11で共有フォルダを作ろうとして、こんなところで止まってしまった方は多いのではないでしょうか。
Windows 11では、右クリックメニューやネットワークの設定画面が変わりました。以前のパソコンで覚えた手順が、そのままでは通用しないことがあります。
本記事では、共有フォルダを作る前の準備と、作成の5ステップを順番に解説します。Windows・Mac・スマートフォンからのアクセス方法や、うまくいかないときの対処法まで紹介します。
読み終えるころには、自分のパソコンで共有フォルダを作れて、つまずいても原因を自分で切り分けられるようになるはずです。
共有フォルダとは?社内のファイルを1か所にまとめる仕組み
まずは共有フォルダがどういうものかを、手順に入る前に押さえておきましょう。
共有フォルダとは、複数のパソコンやスマートフォンから同じファイルを開けるようにした保管場所のことです。
同じネットワークにつながっているパソコンであれば、自分のパソコンの中にあるフォルダを、他のメンバーにも開いてもらえるようになります。
メールに添付して送る必要がなくなるため、「最新版はどれか」を探し回る手間が減るのが大きな違いです。
共有フォルダを使うと変わる3つのこと
共有フォルダを用意すると、日々のファイルのやり取りが次のように変わります。
探す時間が減る:資料の置き場所が1か所に決まるため、「あの資料はどこ」と聞き合う必要がなくなります
最新版がひとつに定まる:それぞれのパソコンに複製が散らばらないので、古い版を上書きしてしまう事故を防げます
不在のメンバーも追いつける:会議の記録や決定事項を置いておけば、休んでいた人があとから自分で確認できます
特に効果が大きいのは3つ目です。
「聞いていない」「共有されていない」というすれ違いは、情報が個人のパソコンの中に閉じていることから起こります。
置き場所を先に決めておくだけで、こうした行き違いはかなり減らせます。
共有フォルダには2つの種類がある
ひとくちに共有フォルダといっても、大きく分けて2つのやり方があります。
種類 | 仕組み | 向いている場面 |
|---|---|---|
社内ネットワークでの共有(ファイルサーバー) | 社内のパソコンやサーバーの中にフォルダを置き、同じネットワークからアクセスする | 同じオフィスで働くメンバー同士。追加費用をかけずに始めたいとき |
クラウドストレージ | インターネット上の保管場所にファイルを置き、どこからでもアクセスする | 外出先や在宅からも開きたいとき。社外の相手と共有したいとき |
本記事で解説するのは、前者の社内ネットワークでの共有です。
Windows 11に最初から入っている機能だけで作れるため、新しくサービスを契約する必要がありません。
一方で、社外の取引先と共有したい場合や、外出先からも開きたい場合は、クラウドストレージのほうが向いています。
なお、無料で使える容量やプランの内容はサービスごとに異なり、変更されることもあります。検討する際は、各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。
社内・社外それぞれの共有手段を比べたうえで選びたい方向けに、10種類の共有方法をまとめた記事もあります。
ファイルサーバーとクラウドストレージの違いや、セキュリティ面で気をつけたい点まで整理されています。自社に合う方法を決めるときの判断材料になります。
参考記事:【2026年版】ファイル・データ共有方法10選!社内・社外で安全に使えるサービスも
共有フォルダを作る前に済ませる3つの準備
ここが本記事でいちばん大切なセクションです。
共有フォルダの作成手順を紹介する記事は多いのですが、この準備を飛ばすと、手順どおりに操作しても相手からは見えません。
先に済ませておくのは、次の3つです。
共有する側とされる側を、同じネットワークにつなぐ
ネットワークの種類を「プライベート」に切り替える
「共有の詳細設定」で、ネットワーク探索とファイルの共有をオンにする
それぞれ数分で終わる作業です。順番に見ていきましょう。
参照:Windows 10 におけるネットワーク経由のファイル共有
1. 共有する側とされる側を同じネットワークにつなぐ
共有フォルダは、同じネットワークの中にいる相手にだけ見せられる仕組みです。
そのため、フォルダを置くパソコンと、それを開く相手のパソコンが、同じWi-Fiまたは同じ有線LANにつながっている必要があります。
オフィスに複数のWi-Fiがある場合は要注意です。
来客用のWi-Fiにつないでいると、社内用のネットワークとは別扱いになり、共有フォルダは表示されません。
まずは両方のパソコンで、接続先のネットワーク名が一致しているかを確かめてください。
2. ネットワークの種類を「プライベート」に切り替える
Windowsには、つないでいるネットワークを「パブリック」と「プライベート」に分ける仕組みがあります。
パブリックは、カフェや空港など不特定多数がいる場所を想定した設定で、安全のためにファイル共有が遮断されます。
会社や自宅のネットワークであれば、プライベートに切り替えましょう。
「スタート」から「設定」を開きます
「ネットワークとインターネット」を選びます
接続中のWi-Fiまたはイーサネットの「プロパティ」を開きます
ネットワークプロファイルの種類で「プライベートネットワーク」を選びます
この設定は、接続しているネットワークごとに保存されます。
自宅ではプライベート、外出先ではパブリックというように使い分けられるため、切り替えても外出先の安全性が下がることはありません。

3.「共有の詳細設定」でネットワーク探索とファイル共有をオンにする
最後に、ファイルを共有するための機能そのものを有効にします。
Windows 11では、この設定は設定アプリの中にあります。
「設定」から「ネットワークとインターネット」を開きます
「ネットワークの詳細設定」を選びます
「共有の詳細設定」を開きます
「プライベートネットワーク」の中にある「ネットワーク探索」をオンにします
同じく「ファイルとプリンターの共有」をオンにします
ネットワーク探索とは、同じネットワークにつながっている機器同士がお互いを見つけられるようにする機能です。
これがオフのままだと、フォルダを共有しても相手の一覧に出てきません。
なお、Windows 10までは「コントロールパネル」の「ネットワークと共有センター」から同じ設定を行っていました。
Windows 11でも同じ画面にたどり着けますが、設定アプリ経由のほうが階層が浅く、迷いにくくなっています。

【Windows11】共有フォルダの作り方5ステップ
準備が整ったら、いよいよ共有フォルダを作ります。
ここでは、いちばん手数が少ない「アクセスを許可する」からの手順を紹介します。操作は5つのステップです。
共有したいフォルダを作る
右クリックして「その他のオプションを表示」を開く
「アクセスを許可する」から「特定のユーザー」を選ぶ
共有する相手を追加する
アクセス許可のレベルを決めて共有する
ステップ1. 共有したいフォルダを作る
まず、共有したいファイルを入れるためのフォルダを用意します。
デスクトップでもCドライブの直下でも構いませんが、あとから場所を移すと相手側の設定もやり直しになるため、動かさずに済む場所を選んでください。
フォルダ名は、中身がひと目でわかるものにしておきましょう。
「共有」「share」だけでは何が入っているかわからなくなるため、「営業部_見積書」のように部署名と用途を入れておくと迷いません。
ステップ2. 右クリックして「その他のオプションを表示」を開く
作ったフォルダを右クリックします。
Windows 11では右クリックメニューが簡略化されており、共有に関する項目は最初のメニューには出てきません。
メニューのいちばん下にある「その他のオプションを表示」(お使いのバージョンによっては「その他のオプションを確認」)をクリックすると、Windows 10までと同じ形式のメニューが開きます。
キーボードの「Shift」キーを押しながら「F10」キーを押すと、この従来メニューを一度で開けます。毎回操作する場合は、こちらのほうが早く済みます。

ステップ3.「アクセスを許可する」から「特定のユーザー」を選ぶ
開いたメニューの中から「アクセスを許可する」を選びます。
さらにその中の「特定のユーザー」をクリックすると、共有する相手を選ぶ画面が表示されます。
ここで「アクセスを許可する」が見当たらない場合は、事前準備が完了していない可能性があります。
原因と対処は後半の「共有フォルダでよくあるトラブルと対処法5つ」で詳しく説明しますので、そちらを確認してください。

ステップ4. 共有する相手を追加する
表示された画面で、共有したい相手のユーザー名を選び、「追加」をクリックします。
一覧の中には「Everyone」という項目もあります。これはそのネットワークにつながっている全員という意味です。
Everyoneを選ぶと設定はいちばん簡単に終わりますが、その分だけ見られる範囲も広がります。
社内の一部のメンバーだけに見せたいフォルダであれば、Everyoneではなく個別のユーザー名を選んでください。

ステップ5. アクセス許可のレベルを決めて共有する
追加した相手ごとに、どこまで操作を許すかを選びます。
読み取り:ファイルを開いたりコピーしたりできますが、変更や削除はできません
読み取り/書き込み:閲覧とコピーに加えて、変更や削除もできます
迷ったときは、まず「読み取り」から始めるのが安全です。
たとえば、社内向けの手順書や規程のように「見てもらえればいい」ファイルは読み取りで十分です。
一方、複数人で作りかけの資料を仕上げていくフォルダは、読み取り/書き込みが必要になります。

最後に「共有」ボタンをクリックすれば、共有フォルダの作成は完了です。
完了画面に表示されるネットワークパス(\\コンピューター名\フォルダ名)は、相手に伝える住所にあたります。控えておくと、このあとの案内がスムーズです。

もっと細かく設定したいときは「詳細な共有」
部署単位で使うフォルダなど、もう少し踏み込んだ設定をしたい場合は、別のルートも用意されています。
フォルダを右クリックして「プロパティ」を開き、「共有」タブの中にある「詳細な共有」をクリックしてください。
ここでは次のような設定ができます。
ネットワーク上で表示される共有名を、フォルダ名とは別に決める
同時にアクセスできる人数の上限を決める
共有そのもののアクセス許可を、フォルダの権限とは別に細かく設定する
共有名の末尾に「$」を付けると、ネットワークの一覧には表示されなくなります。
パスを知っている人だけがアクセスできる状態になるため、限られたメンバーで使うフォルダに向いています。

作った共有フォルダにアクセスする方法
共有フォルダは、作っただけでは使われません。相手側の操作もあわせて案内しましょう。
ここでは、Windows・Mac・スマートフォンそれぞれからのアクセス方法を紹介します。
Windowsのパソコンからアクセスする
Windowsから開く場合は、エクスプローラーを使います。
アドレスバーに次の形式で入力し、Enterキーを押してください。
\\コンピューター名\共有フォルダ名
バックスラッシュ(¥記号)は先頭に2つ必要です。1つだけだと自分のパソコンの中を探しに行ってしまい、たどり着けません。
たとえばコンピューター名が「DESKTOP-ABC」、共有フォルダ名が「share」であれば、\\DESKTOP-ABC\share と入力します。
コンピューター名がわからないときは、共有した側のパソコンで確認できます。
「設定」から「システム」を開きます
「バージョン情報」を選びます
「デバイス名」に表示されている文字列がコンピューター名です
エクスプローラーの左側にある「ネットワーク」から、パソコン名をダブルクリックして開く方法もあります。
初回はユーザー名とパスワードの入力を求められるので、共有した側のパソコンのアカウント情報を入力してください。
Macからアクセスする
MacからWindowsの共有フォルダを開く場合は、Finderから接続します。
Finderのメニューバーで「移動」を選び、「サーバへ接続」をクリックします
「サーバアドレス」欄に smb://コンピューター名 または smb://IPアドレス を入力します
「接続」をクリックします
「登録ユーザ」を選び、Windowsのユーザー名とパスワードを入力します
コンピューター名が「pc」であれば smb://pc、IPアドレスが「192.168.1.6」であれば smb://192.168.1.6 と入力します。
うまくつながらないときは、コンピューター名ではなくIPアドレスで試してみてください。名前の解決だけが原因で失敗しているケースが少なくありません。
スマートフォンからアクセスする
スマートフォンからも、同じネットワークにつながっていれば共有フォルダを開けます。
iPhoneやiPadの場合は、標準の「ファイル」アプリを使います。
「ファイル」アプリを開き、「ブラウズ」を表示します
右上のメニューから「サーバへ接続」を選びます
smb://コンピューター名 または smb://IPアドレス を入力します
「登録ユーザ」を選び、ユーザー名とパスワードを入力します
Androidの場合は、ファイル管理アプリの中から「ネットワーク」「SMB」などの接続機能があるものを選びます。
入力する項目はアプリによって異なりますが、必要になる情報は共通です。
共有元のコンピューター名またはIPアドレス
共有フォルダの名前
接続に使うユーザー名とパスワード
なお、社給のスマートフォンでは、会社の方針でネットワーク接続に制限がかかっている場合があります。うまくいかないときは、情報システム担当者に確認してみてください。
共有フォルダでよくあるトラブルと対処法5つ
共有フォルダは便利な反面、つまずきどころもはっきりしています。
よく起こるのは次の5つです。事前に知っておけば、慌てずに切り分けられます。
「その他のオプションを表示」に共有の項目が見当たらない
「アクセスが拒否されました」と表示される
共有フォルダがネットワークに表示されない
ファイルが開けない・編集できない
Windows 11 24H2以降で急につながらなくなった
「その他のオプションを表示」に共有の項目が見当たらない
Windows 11でいちばん多いつまずきです。
右クリックしても「アクセスを許可する」や「共有」タブが出てこないときは、次の3点を確認してください。
原因 | 対処法 |
|---|---|
簡略化された右クリックメニューを見ている | メニュー最下部の「その他のオプションを表示」をクリックします。Shift+F10でも同じメニューが開きます |
ファイル共有そのものがオフになっている | 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「共有の詳細設定」で、「ファイルとプリンターの共有」をオンにします |
ネットワークが「パブリック」になっている | 接続中のネットワークのプロパティで「プライベートネットワーク」に切り替えます |
多くの場合、1つ目の「その他のオプションを表示」を開いていないことが原因です。
Windows 10から乗り換えた直後の方ほど当てはまりやすいので、まずここを確認してみてください。
「アクセスが拒否されました」と表示される
フォルダ自体は見えているのに開けない場合は、権限の設定が届いていない状態です。
原因 | 対処法 |
|---|---|
アクセス許可が設定されていない | フォルダのプロパティを開き、「セキュリティ」タブでアクセス許可を確認・変更します |
ネットワークドライブへの接続が切れている | エクスプローラーで「ネットワークドライブの割り当て」を確認し、切れている場合は接続し直します |
古い認証情報が保存されている | 「資格情報マネージャー」を開き、対象のパソコンの「Windows資格情報」を削除してから接続し直します |
3つ目は見落とされがちです。
以前つないだときのパスワードが残っていると、変更後のパスワードを入力する画面すら出ないまま拒否されます。
共有フォルダがネットワークに表示されない
一覧に出てこないときは、そもそも見つけてもらえていない状態です。
原因 | 対処法 |
|---|---|
ネットワーク探索が有効になっていない | 「共有の詳細設定」で「ネットワーク探索」をオンにします |
ファイアウォールが通信を止めている | ファイアウォールの設定で「ファイルとプリンターの共有」の通信を許可します |
共有設定が無効になっている | フォルダのプロパティを開き、「共有」タブで共有の状態を確認・変更します |
一覧に出てこなくても、エクスプローラーのアドレスバーに \\コンピューター名\共有フォルダ名 を直接入力すれば開けることがあります。
急いでいるときは、この方法で先に進んでしまうのも手です。
ファイルが開けない・編集できない
フォルダには入れるのに、中のファイルだけ操作できない場合もあります。
原因 | 対処法 |
|---|---|
他の人がファイルを開いている | 開いているメンバーに閉じてもらいます。急ぐ場合はコピーを作って編集し、あとで統合します |
書き込みの権限がない | プロパティの「セキュリティ」タブで、対象のユーザーに書き込み権限が付いているかを確認します |
読み取り専用で共有されている | 共有設定を開き、アクセス許可のレベルを「読み取り/書き込み」に変更します |
編集できないという相談の多くは、3つ目が原因です。
作成時に「読み取り」を選んだことを忘れているケースが多いため、まずはアクセス許可のレベルから確認してみてください。
Windows 11 24H2以降で急につながらなくなった
以前は問題なくつながっていたのに、パソコンを買い替えたりOSを更新したりした途端につながらなくなった、というケースがあります。
これは、Windows 11のバージョン24H2以降でファイル共有の安全性に関する既定の設定が変わったことが関係している場合があります。
すべての送受信の通信に対して、通信の正当性を確認する仕組み(SMB署名)が既定で必須になりました
パスワードを使わずに接続する「ゲスト接続」が、Windows 11 Proでも既定で許可されなくなりました
参照:Windows Server と Windows クライアントにおける SMB セキュリティ強化
つまり、パスワードなしでつなぐ運用は基本的にできなくなったと考えてください。
対処としては、共有元のパソコンにパスワード付きのユーザーアカウントを用意し、そのアカウント情報を使って接続するのが正攻法です。
パスワードを設定していないアカウントで共有していた場合は、この機会にパスワードを設定しましょう。
なお、古いネットワーク対応ハードディスクなど、ユーザー名とパスワードに対応していない機器につなぐ場合は例外的な設定が必要になります。ただしこの設定は安全性を大きく下げるため、Microsoftも有効化しないことを推奨しています。
参照:Windows クライアントと Windows Server の SMB2 および SMB3 でセキュリティで保護されていないゲスト ログオンを有効にする
共有フォルダを安全に使うためのセキュリティ対策
共有フォルダは、便利さと危うさが背中合わせです。
誰でも入れる状態のまま運用すると、見せるつもりのなかった資料まで社内に出回ってしまいます。ここでは、最低限おさえたい2つの考え方を紹介します。
アクセス権限は「必要な人に、必要な範囲だけ」渡す
権限設定でいちばん大切なのは、最初に広く開けすぎないことです。
一度Everyoneで共有すると、あとから絞り込むのは心理的にも実務的にも手間がかかります。
次の順番で考えると、過不足のない設定にしやすくなります。
そのフォルダを本当に見る必要がある人を書き出す
その中で変更や削除まで行う人を絞り込む
見るだけの人には「読み取り」、作業する人には「読み取り/書き込み」を割り当てる
人事情報や契約書のように、限られたメンバーだけが扱う資料は、共有フォルダとは別のフォルダに分けておくのが安全です。
同じフォルダの中で権限を細かく分けようとすると、設定が複雑になり、かえって事故が起こりやすくなります。
パスワードと二要素認証で入口を守る
共有フォルダにアクセスするには、共有元のパソコンのアカウント情報が必要です。
つまり、そのアカウントのパスワードが、共有フォルダの入口を守る鍵になります。
推測されやすい単語や、他のサービスと同じパスワードは使わない
長さを十分に確保し、英数字と記号を組み合わせる
パスワードを付箋やチャットで回さない
パスワードは、機械的に短い周期で変えるよりも、推測されにくいものを1つ決めて使い続けるほうが安全とされています。頻繁な変更を求めると、かえって単純なパスワードが選ばれやすくなるためです。
そのうえで、社内のアカウントに二要素認証を設定できる環境であれば、あわせて有効にしておきましょう。
二要素認証とは、パスワードに加えてスマートフォンに届く確認コードなどでも本人確認を行う仕組みです。万一パスワードが漏れても、それだけでは入られなくなります。
作った後が本番|共有フォルダを使われる場所にする3つのコツ
共有フォルダは、作った瞬間がゴールではありません。
半年後に「どこに何があるかわからない」状態になってしまう組織は、めずらしくないのが実情です。長く使える形にするために、次の3つを最初に決めておきましょう。
フォルダ構成と名前のルールを決める
定期的に棚卸しして権限を見直す
会議の記録は「探せる形」で残す
1. フォルダ構成と名前のルールを最初に決める
共有フォルダが散らかる原因のほとんどは、ルールがないまま各自が好きな場所に置き始めることです。
最初に決めておきたいのは、次の3点です。
階層の深さ:3階層までなど上限を決め、それ以上は作らない
命名の型:「日付_案件名_資料名」のように並び順を統一する
置き場所の判断基準:作りかけは各自の手元、確定したものだけ共有フォルダへ
ルールは、フォルダの最上位に「はじめにお読みください.txt」のような形で置いておくと定着しやすくなります。
口頭で伝えただけのルールは、新しいメンバーが入るたびに薄れていくためです。
共有フォルダだけで管理しきれなくなってきたら、目的に合ったツールを組み合わせる方法もあります。ドキュメント作成型・チャット型・ファイル共有型など、種類ごとの向き不向きを整理した記事が参考になります。
参考記事:【無料あり】情報共有ツールおすすめ15選|5つのタイプ別に詳しく紹介
2. 定期的に棚卸しして権限を見直す
共有フォルダは、放っておくと中身も権限も増える一方です。
特に見落とされやすいのが、異動や退職したメンバーのアクセス権が残ったままになっているケースです。
半年に一度でよいので、次の点を確認する日を決めておきましょう。
今もアクセス権が必要なメンバーだけが残っているか
1年以上開かれていないフォルダがないか
個人情報や契約書が、意図しない場所に置かれていないか
棚卸しは、担当者ひとりで抱えると続きません。
フォルダごとに「この範囲の面倒を見る人」を決めておくと、確認する対象が分散して負担が軽くなります。
こうした「情報が個人に閉じてしまう」問題を組織全体でどう解くかは、ナレッジ共有というテーマで整理されています。属人化が起こる仕組みと、定着させるための進め方までまとまっているので、社内で仕組みを作る立場の方に向いています。
参考記事:ナレッジ共有(ナレッジシェア)とは?属人化を防ぐ完全ガイド&ツール12選
3. 会議の記録は「探せる形」で残す
共有フォルダを運用していると、必ずといっていいほどぶつかる壁があります。
会議の議事録や録音データを置いても、誰も見返さないという問題です。
知りたいのは「先月の打ち合わせで、納期の話がどうなったか」という一点なのに、ファイルを開いて上から読み直さなければならないためです。
ファイル名で探せるのはタイトルまでで、中で話された言葉までは探せません。
そこで有効なのが、会議の内容をあとから言葉で検索できる形に変えておくという考え方です。録音をそのまま置くのではなく、文字にしたうえで保管しておけば、キーワードひとつで該当箇所にたどり着けます。
この工程を自動化する手段のひとつが、AI議事録サービスです。
たとえばRimo Voiceは、会議の音声や録画から文字起こしと要約を自動で作成し、会議終了後およそ5〜10分で確認できる状態にします。
社内用語や製品名を辞書に登録しておけば表記が揃うため、あとから検索したときの取りこぼしも減らせます。
愛知県安城市では、以前は1時間の会議の議事録づくりに半日をかけていたところ、導入後は30分程度で完了するようになったと報告されています。ITが得意でないメンバーからも使いやすいと評価され、利用する部署が広がったそうです。
参照:他ツールからRimo Voiceへの切り替えで作業効率が大幅上昇!ITが苦手なメンバーからも好評の声|安城市様
さらに一歩進めて、共有フォルダに溜まった資料そのものをAIに取り込む方法もあります。『Rimo ナレッジAI』は、フォルダごと取り込んだ社内資料をもとに、出典付きで質問に答えるAIチャットです。「あのファイルはどこか」ではなく「あの件はどうなっているか」と聞ける状態になり、詳しい人や過去の担当者を探して確認する手間ごと減らせます。

共有フォルダは「置く場所」を解決する仕組みです。そこに「あとから探せる状態にする」工夫を足すことで、ようやく情報が使われるようになります。
共有フォルダの作り方に関するよくある質問
最後に、共有フォルダについてよく寄せられる質問をまとめました。
Q. パソコンに詳しくなくても共有フォルダは作れますか?
作れます。Windows 11に最初から入っている機能だけで完結するため、新しいソフトを入れる必要はありません。
ただし、本記事で紹介した3つの事前準備(同じネットワーク・プライベート設定・共有の詳細設定)を飛ばすと、手順どおりに操作しても相手から見えません。
つまずいたときは、作成手順ではなく準備のほうを見直すと、原因が見つかりやすくなります。
Q. 「Everyone」を選んでも問題ありませんか?
社内の全員に見せてよい資料であれば問題ありません。
一方で、Everyoneは「そのネットワークにつながっている全員」を指すため、部署を限定したい資料には向きません。
判断に迷うときは、次のように考えてみてください。
廊下に貼り出せる内容か → Everyoneでも構いません
特定のメンバーにだけ見せたい内容か → 個別のユーザーを指定します
人事情報や契約書などが含まれるか → 共有フォルダとは別の場所に分けます
Q. 社内のファイルサーバーとクラウドストレージはどちらを選ぶべきですか?
働く場所で決めるのが分かりやすい基準です。
全員が同じオフィスにいて、社内ネットワークの中で作業が完結するなら、社内での共有フォルダで十分です。追加費用がかからず、すぐに始められます。
一方、在宅勤務や外出先からのアクセスがある場合や、社外の取引先とファイルをやり取りする場合は、クラウドストレージのほうが適しています。
両方を併用し、社外に出さない資料だけを社内の共有フォルダに置く、という分け方をしている組織もあります。
Q. 共有フォルダにパスワードをかけることはできますか?
フォルダそのものにパスワードを設定する機能はありません。代わりに、Windowsのユーザーアカウントのパスワードが認証の役割を果たします。
そのため、共有元のパソコンでパスワード付きのアカウントを用意し、アクセスする人にそのアカウント情報を伝える形になります。
Windows 11のバージョン24H2以降は、パスワードを使わない接続が既定で許可されなくなりました。パスワードを設定していないアカウントで共有していた場合は、設定しておく必要があります。
Q. 共有をやめたいときはどうすればいいですか?
共有フォルダを右クリックし、「その他のオプションを表示」から「アクセスを許可する」を開いて「アクセスを削除する」を選ぶと、共有が解除されます。
特定の人だけを外したい場合は、「特定のユーザー」の画面で対象のユーザーを選び、アクセス許可の一覧から削除してください。
なお、共有をやめてもフォルダとファイルは残ります。相手から見えなくなるだけなので、中身が消える心配はありません。
まとめ|共有フォルダは「準備→作成→権限の見直し」の順で進めれば失敗しない
Windows 11で共有フォルダを作るときは、いきなりフォルダを右クリックするのではなく、事前準備から始めるのが近道です。
まずは同じネットワークにつなぎ、ネットワークの種類をプライベートに切り替え、共有の詳細設定でネットワーク探索とファイル共有をオンにします。この3つを済ませてから、5つのステップでフォルダを共有しましょう。
うまくいかないときは、「その他のオプションを表示」を開いているか、ネットワークの設定がパブリックのままになっていないかを順に確認してみてください。
Windows 11のバージョン24H2以降は、パスワードなしでの接続ができなくなっている点も見落としがちです。
そして、作ったあとの運用まで見据えておくと、共有フォルダは長く使える仕組みになります。フォルダ構成のルールを決め、定期的に棚卸しし、会議の記録は探せる形で残しておきましょう。
この3つを最初に決めておくだけで、半年後の使い勝手は大きく変わります。
まずは1つ、チームで使うフォルダを共有するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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