議事録作成や文字起こしなどでボイスレコーダーを使う方のなかには「もっときれいに録音したい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ノイズが入ってしまうと、聞き取りづらくなり、そのたびに何度も聞き返すなど手間がかかってしまうケースも少なくありません。
本記事では、ボイスレコーダーできれいに録音する方法を紹介します。環境や話し方など項目ごとに解説しているので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
ボイスレコーダーできれいに録音するメリット
ボイスレコーダーできれいに録音するメリットは、下記のとおりです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
あとから録音した音声データを聞き取りやすくなる
ボイスレコーダーできれいに録音することで、音声データを聞き取りやすくなります。文字起こしのために自分で聞き返すのはもちろん、他人に共有する場合も聞き取りやすいため、ストレスフリーです。
一方でノイズが入っていると、聞き取りにくい箇所が出てきたり、風の音などによって全く聞こえなかったりするケースも少なくありません。聞き取れない箇所があると会議に欠席した人に録音データを送っても理解してもらえない可能性があります。わざわざメールや口頭で補足する手間が増えてしまうケースもあるでしょう。
文字起こしツールを使う場合の精度が向上する
文字起こしツールを使う際も、録音データがきれいであればあるほど正確性が高まるため、きれいに録音するに越したことはありません。
また文字起こしツールの精度は100%ではありませんが、録音データがきれいであれば手直しする手間を大幅に軽減できます。わざわざ1から文字起こしする手間を考えると、きれいな音声データでツールを使う方が効率的です。
【環境編】ボイスレコーダーできれいに録音する方法
普段からボイスレコーダーを使っているけれど「きれいに録音できない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ボイスレコーダーできれいに録音する方法は、下記のとおりです。
詳しく見ていきましょう。
ボイスレコーダーの品質にこだわる
きれいに録音できるかは、ボイスレコーダーの品質によって左右されます。録音はさまざまな機器でできますが、身近なものだとスマートフォンがあります。新たな機材を購入することなく録音できる手軽さが魅力ですが、きれいに録音したい場合はしっかりとした機材を購入するのがおすすめです。
特にICレコーダーは、人の声を録音するのに特化しています。音声がクリアなうえに捉えたい音を最大限に拾えるマイクを搭載しているため、より人の声を強調してくれます。
マイクを使用する
マイクを使用することで、ボイスレコーダーだけを使う場合よりも音声をきれいに録音できます。ボイスレコーダーから遠い位置にいる人の声も拾えるため、クリアに聞こえるのです。
きれいに録音したい方は、インタビューや会議の際に話し手の前にマイクを置きましょう。小型のマイクでも構いません。ボイスレコーダーのために新たにマイクを購入するのが難しい方は、リモートワークでビデオ通話等に使用するマイクで十分な場合もあります。
また、ボイスレコーダーにもマイクを接続できる端子が付いているため、よりクリアに録音したい方はマイクの導入を検討しましょう。
事前にボイスレコーダーを使ったテストを行う
ボイスレコーダーを使う際は、事前にテストを行いましょう。会議やインタビュー前にテスト録音を実施し、本番と同じような環境できれいな音声を録音できるか確認します。
例えば1対1のインタビューであれば、事前に聞き手と話し手の位置に人を配置して話し声を録音し、どのような聞こえ方がするかをチェックしましょう。複数人の会議も同様です。
1対1は特に問題ないケースが大半ですが、複数人になるとうまく聞こえないこともあります。特に遠い席にいる人の声は聞こえづらい可能性があるため、そのような場合は機材を動かすなどして工夫しましょう。
ノイズの入りにくい環境で録音する
ノイズの入りにくい環境で録音することも大切です。会議室などの静かな場所であれば問題ありませんが、レストランや喫茶店を利用する場合は、騒音が入りやすい傾向にあります。他の客の話し声や店内のBGMなどが一緒に録音されてしまい、大切な会話部分が聞こえない可能性も大いにあります。
そのため、レストランや喫茶店でインタビューするのはあまりおすすめできません。どうしてもレストランなどで録音する場合は、店員に相談して人の少ない席に通してもらいましょう。
また室外で録音する場合は、風や車の音が入りやすいため、より注意が必要です。とくに風の音がマイクに入ると、全く声が聞こえなくなる可能性があるため、マイクに風が当たらないよう工夫する必要があります。
風や機械の音が入りにくい場所にボイスレコーダーを置く
ボイスレコーダーできれいに録音するためには、風や機械などの音が入りにくい場所に置くことが大切です。扇風機やエアコンなどの風が直接当たる場所は避けましょう。
またパソコンの近くもNGです。長時間パソコンを使っているとファンが稼働し始め、その音が騒音となってしまいます。自分の耳には聞こえていなくても、ボイスレコーダーが音を拾ってしまうため、注意が必要です。
デスクの上にボイスレコーダーを置く際は、機材の下にハンカチやタオルなどを敷きましょう。デスクの小さな振動や騒音が緩和され、きれいな音声データを録音できます。
話者の人数に応じて置き場所を工夫する
きれいに録音するためにも、話者の人数に応じてボイスレコーダーの置き場所を工夫しましょう。2人で話す場合は、ボイスレコーダーを両者の真ん中やインタビューを受ける側に近づけて置きます。
3~4人で話す際は、各参加者から均一な場所に置くのがおすすめです。事前に座る位置を決めておくとスムーズでしょう。円形になるように座るのが理想的です。
また大人数で話す場合は、話者の位置に応じてボイスレコーダーを近づけたり、複数のマイクを設置したりするのがベストです。常に話者の口元にマイクが向くように意識しましょう。
念のため2つのボイスレコーダーで録音する
ボイスレコーダーが1つだけだとバッテリー切れや不具合などの万が一の事態に対応できません。そのため、念のため2つのボイスレコーダーで録音することをおすすめします。
また、異なる位置にボイスレコーダーを置いておくことで、それぞれの場所にいる話者の声がクリアに録音できます。2つのボイスレコーダーを聴き比べながら文字起こしすることで、より正確性が高まるでしょう。
【話し方編】ボイスレコーダーできれいに録音する方法
ボイスレコーダーできれいに録音するには、環境だけでなく話し方も大切です。話し方のコツは下記のとおりです。
環境と併せて、話し方もチェックしていきましょう。
1文ずつ丁寧に話す
発言する際には、1文ずつ丁寧に話すよう意識しましょう。一気に長文を話したり、まくしたてるように話したりするとボイスレコーダーでは上手く聞き取れない可能性があります。
まくしたてるように話すクセがある方は、ゆっくりと話すことを心がけましょう。句読点をより意識して話すのがコツです。句読点を意識するだけで明瞭な話し方になるうえに、気持ち的にも落ち着いて話せるようになるでしょう。
適切な声の大きさ・スピードで話す
声の大きさやスピードも大切です。まず声のボリュームが小さいと、所々声が拾われない可能性があります。特にマスクをしていたり、アクリル板越しに話したりする場合は、声が届きにくい傾向にあります。
声が小さめな人にインタビューなどをする際は、「隣の部屋にいる人に話しかけるボリュームで話してほしい」と伝えてみましょう。
また話すスピードは、きれいに録音するためだけでなく、文字起こしする際にも大切なポイントです。話者があまりにも早く話す場合は、ゆっくり話してもらえるようお願いしましょう。1人が話すスピードが速いと周囲もつられる傾向にあるため、注意が必要です。
他の人の声と被らないように話す
会議などでは、発言中の人が話し終わる前に他の人が話し始めてしまうケースが多くあります。2つの会話が同時に行われてしまうと、文字起こしの際に「声が重なり発言内容を聞き取れない」「どちらがメインの会話なのか分からない」といったトラブルが起こってしまいます。
このようなトラブルを防ぐために、相手が話し終わってから話すように意識しましょう。複数の参加者がいる会議の場合は、発言者が話し終わってから他の人が話し始めるように指示するとスムーズです。会議中に他の人と話が被ってしまった場合は、司会の人に上手く仕切ってもらうようお願いしましょう。
きれいに録音できるボイスレコーダーの選び方
先ほども紹介した通り、ボイスレコーダーは品質によって音声データの質が異なります。きれいに録音できるボイスレコーダーの選び方は、下記のとおりです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
用途に合うボイスレコーダーを選ぶ
ボイスレコーダーは、用途に合わせて選ぶことが大切です。それぞれの用途とおすすめなボイスレコーダーを表にまとめました。
会議やセミナー | 音の左右が判別できるステレオ録音タイプのボイスレコーダー |
インタビューや面談 | 性能よりも持ち運びの便利さや簡単に操作できるボイスレコーダー |
歌声や楽器演奏 | 音声を圧縮せずに記録するリニアPCMやMP3に対応しているボイスレコーダー |
語学習得 | リピートなど再生機能に優れているボイスレコーダー |
複数人いる場面でボイスレコーダーを使う場合は、ステレオタイプがおすすめです。マイクが話者の方向を判断して自動で切り替えてくれる製品もよいでしょう。一方でインタビューや面談など1対1または少人数の際は、性能よりも使いやすさが大切です。
充電式・電池式のうち使いやすい方を選ぶ
最近では電池式よりも充電式が主流になっています。USBケーブルで専用の充電器やパソコンなどにつないで充電をします。USBポートには様々な種類がありますが、便利なのはUSB-Cポートです。スマートフォンなどの充電もCポートが主流になりつつあるため、ボイスレコーダーも一緒にしておくと便利です。
また、充電式に比べると少ないですが、電池式のボイスレコーダーも存在します。電池式は本体が大きく重くなりがちな傾向にありますが、充電ができない場所でも乾電池を入れ替えることで長時間使えるのがメリットです。
それぞれの特徴を踏まえて、使いやすい方を選びましょう。
音声データをパソコンやスマホに保存しやすいものを選ぶ
音声データをパソコンやスマホに保存しやすいかも確認したいポイントです。microSDメモリーカードに対応しているボイスレコーダーは、素早くパソコンやスマホに移行できます。
また音声データをボイスレコーダー本体に残しておきたい場合は、内臓メモリーが大きいものを選びましょう。ただし、内臓メモリーが大きくなればなるほど価格が高くなる傾向にあるため、予算が少ない場合は、パソコンやスマホへの保存も検討してみてください。
ボイスレコーダーでの録音における失敗例
ボイスレコーダーでの録音における失敗例を紹介します。
それぞれの失敗例と解決策を見ていきましょう。
環境音などのノイズが入ってしまって発言を聞き取れない
1つ目は、環境音などのノイズによって発言を聞き取れないケースです。特にレストランや喫茶店などの公共施設で録音を行うと、周りの声やBGMが入り、発言が聞き取りづらくなってしまいます。ほかにも風や衣服の擦れなどによって、一部だけ全く聞き取れないケースもあります。
解決策としては、ノイズが入りにくい場所でボイスレコーダーを使うことです。喫茶店などは安価で場所を使えますが、ボイスレコーダーで録音するには向いていません。場所を用意できない場合は、会議室を借りるのも1つの手です。
会議室を使う場合も、窓を空けていると外の音が入ってしまうことがあります。また、エアコンやPCのファンの音がノイズとなる場合もあるため、注意が必要です。
ボイスレコーダーの故障に気づけず録音ができなかった
ボイスレコーダーの録音ボタンを押したにも関わらず、故障していて録音ができないといった失敗例もあります。ボタンを押して録音中になっていたとしても、マイクが故障していたら当然録音はできません。
このような失敗を防ぐには、事前にテストを行っておくのがおすすめです。実際にボイスレコーダーを使う前にテストで録音を行い、しっかりと音声が聞けるか確認しておきましょう。
また念のため、ボイスレコーダーを2つ用意しておくと安心です。どちらかがバッテリー切れや不具合を起こしても音声データを聞くことができます
録音はできているものの発言内容をうまく把握できない
録音はできているものの、言葉がはっきりと聞こえなかったり、早口過ぎて発言を理解できなかったりするケースもあります。
これらの解決策は、わかりやすい話し方をすることです。わかりやすい話し方は、具体的には下記があげられます。
はきはき話す
適度に大きな声で話す
聞き取りやすいスピードで話す
他の人と被らないように話す
普段の話し方では、ボイスレコーダーで上手く聞き取れない可能性もあるため、改めて見直してみましょう。話者が早口や聞き取りづらい話し方をしている場合は、はっきりゆっくりと話すように優しく促してみてください。
きれいに録音した音声データの活用方法
きれいに録音した音声データの活用方法は、下記のとおりです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自分の好きなタイミングで聞き返す
1つ目は、自分の好きなタイミングで聞き返すことです。録音してスマホやパソコンに保存しておけば、いつでもどこでも聞くことができます。
会議の内容を振り返り、議事録や文字起こしをするのはもちろん、確認として聞き返すことも可能です。ビジネスシーンだけでなくプライベートにおいても、例えば好きなアーティストの曲を好きなタイミングで聞き返すことができます。
音声データを送って第三者に共有する
きれいな録音データがあれば、会議や打ち合わせに参加できなかった人にも、内容を簡単に共有できます。口頭やメモで伝えると、相違があったり、伝え漏れが生じたりします。誤ったことを第三者に共有してしまうと、間違った認識が広まる可能性も少なくありません。
しかし、音声データであれば、メモや口頭のみで内容を共有するよりも正確に伝わりやすいです。きれいに音声データが録れていれば、聞こえない部分を補足する必要もないため、手間を省けます。
議事録やレポートにまとめて第三者に共有する
音声データを議事録やレポートにまとめて第三者に共有する方法もあります。音声をそのまま送るよりも効率的です。相手にとってもわざわざ音声をすべて聞き返す手間が省けて、親切でもあります。
自分が出席していない会議をすべて聞き返すとなると、要点をつかみにくいケースもありますが、議事録にまとめてあれば重要な部分を簡単に理解できます。特に忙しい方からするとありがたく、感謝されることもあるでしょう。
録音した音声を文字起こし・要約するなら『Rimo Voice』がおすすめ!
録音した音声を文字起こし・要約するなら『Rimo Voice』がおすすめです。
『Rimo Voice』は、ボイスレコーダーで録音した音声を1時間あたりたったの5分で文字起こし・要約作成できます。
リアルタイムで文字起こしすることも可能なうえに、パソコンのタイプ音やノイズ除去をしながら録音も可能です。精度も高いため、本記事で解説したコツを実践すれば手直しの手間を大幅に削減できます。
AIツールを使用することで、文字起こししたテキストは自動で要約が作成され、同じ画面で編集できるのでそのまま議事録を作れるのも魅力です。文字起こしや議事録作成などを人力で行うと膨大な時間・手間がかかりますが、『Rimo Voice』を使うことで効率化できます。
実際に『Rimo Voice』を導入した企業は、「作業時間50%削減」や「年間約160時間の残業削減」などの成果が出ています。
『Rimo Voice』は無料トライアルも実施中です。興味がある方は、まず無料トライアルからお試ししてみてはいかがでしょうか。
ボイスレコーダーできれいに録音できるようになろう!
ボイスレコーダーは、ただ普通に録音しただけではノイズや騒音が入ったり、上手く聞き取れなかったりするケースが多くあります。きれいに録音するには、ボイスレコーダーを使う環境や話者の話し方などが大切です。
本記事で紹介した内容を参考にすることで、きれいな音声を録音できるでしょう。また『Rimo Voice』を使うことで、ノイズ音などを除去できるうえに、文字起こしや議事録作成なども1つで完結します。興味がある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
最終更新日: 2024 / 7 / 15
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