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「フィラー」とは?好印象な会話・プレゼンに欠かせないつなぎ言葉の使い方

Update date: 2025/2/6 08:02
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つい言葉に詰まってしまった時、「えーと」「あのー」など、意味をなさない言葉を使ってしまうことはありませんか?そのような言葉を、英語(filler)を用いてフィラーと呼んでいます。

フィラーは効果的に使えば会話をスムーズに進められますが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。そのため、フィラーのメリットとデメリット、正しい使い分け方を知ることが大切です。

この記事では、フィラーについて以下のような内容を紹介します。

フィラーのメリットを活かしつつデメリットを最小限に抑えるコツを身につけることで、円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。

フィラーの使い方に悩んでいる方や、仕事の場で存在感のある話し方を身につけたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1. フィラーとは

話をしている最中に無意識のうちに発してしまう言葉のことをフィラーと言います。フィラーにはどのような種類があるのでしょうか。具体例とともに紹介していきます。

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1-1.「えーと」「あのー」「そのー」などの言葉の詰まり

「えーと」「あのー」「そのー」などの言葉は、話す内容を考えている間に無意識に発せられるフィラーです。これらの言葉を適度に使うことで、会話の間を自然につなぐことができます。

例えば、「えーと、昨日の会議の資料なんですけど…」と切り出せば、次に話す内容を考える時間を稼ぐことができます。また、「あのー、ちょっと相談があるんですが…」と言えば、話しかけるタイミングを作ることができるでしょう。

このように、「えーと」「あのー」「そのー」などの言葉は、会話の間をつなぐ役割を果たします。

ただし、これらのフィラーを使いすぎると、話が冗長になったり、自信のなさが伝わったりする可能性がある点には注意が必要です。

1-2.「つまり」「要するに」などの言い換え表現

「つまり」「要するに」のような言い換え表現は、話をまとめたり、大事なところを強調したりする時に使われます。

一例として、「つまり、このプロジェクトの成功には、チームワークが何よりも重要だということですね」と言えば、話の要点を明確に伝えられます。また、「要するに、この商品の最大の特徴は、使いやすさにあるんです」と説明すれば、商品の魅力を印象付けられるでしょう。

しかし、これらの言い換え表現を連発すると、くどい印象を与えてしまう恐れがあります。

そのため、要点をまとめる必要がある場面で、適度に使うのがポイントです。

1-3.「ていうか」「みたいな」などのくだけた表現

「ていうか」「みたいな」などの言葉は、フランクな印象を与えるフィラーです。友人同士の会話など、くだけた雰囲気の場面で使われることが多いでしょう。

例えば、「昨日の映画、面白かったよね。ていうか、主演の俳優がカッコよすぎ!」と言えば、親しみやすい雰囲気で会話を盛り上げられます。また、「このケーキ、めっちゃ美味しいみたいな。食べてみて!」と言えば、相手に気軽に勧められます。

ただし、ビジネスの場など、フォーマルな場面でこういったくだけた表現は適切とは言えません。ビジネスの場でこういったフィラーを使ってしまうと、失礼な印象を与えるリスクがあるでしょう。

2. フィラーのメリット

フィラーは会話の間に現れる特に意味のない言葉です。そのため、無駄で存在価値がない言葉だと思っている方も多いでしょう。しかし、実はフィラーは会話にとって大切な役割があります。ここでは、フィラーのメリットについて詳しく説明していきます。

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2-1. 言葉探しの最中であることを相手に伝えられる

会話をしていると、言いたいことがすぐに思い浮かばないことがあります。

そんな時、「えーと、そのことなんですけど…」などのフィラーを使えば、言葉を探している状況であることを相手に知らせることができ、考える時間を作ることができます。そうすれば、相手も話の続きを待ってくれるはずです。

もしもこのときに何も言わずに無言になると、気まずい状況になってしまい居心地が悪くなってしまうでしょう。

こう考えると、フィラーは会話が止まったときにコミュニケーションをスムーズに進める役割を果たしていることが分かります。

2-2. コミュニケーションを円滑にする役割がある

フィラーは、以下のようにさまざまな場面で、コミュニケーションを円滑に進める手助けをします。

・言いにくいことを言う時、ショックを和らげる効果がある
あの、ちょっと言いづらいんですが…」という具合に、フィラーを最初に使うと、言いにくい内容を伝える時のショックを和らげられます。相手のことを思いやりつつ、本題に入る準備をする役割があります。

・リアルな雰囲気を作って、話に引き込む言葉として使える
「そしたら、信じられないことが起きたの!」というように、「ね」というフィラーを最後に付けると、話にインパクトを出すことができます。上手に使うことで相手は話に引き込まれ、話している人の経験を一緒に体験しているような気持ちになるでしょう。

・話の流れを変えたり、発言権を保ったりするのに役立つ
あ、ちょっと待ってください」と言えば、話の流れを変えたり、発言権を保ったりできます。このように、上手にフィラーを挟むことで、会話をコントロールできる場合があります。

このように、フィラーを適切に使うことで、コミュニケーションをより効果的に進めることができるのです。

2-3. 話し手の内面を理解するヒントになることがある

フィラーは、話している人の気持ちを知るヒントにもなります。

例えば、「えーと…」と言いながら目をそらす人は、何か隠しごとがあるのかもしれません。「あのね…」と優しく切り出す人は、相手のことを気遣っているのかもしれません。

このように、フィラーの使い方や場面から、話している人の気持ちを想像できます。

もちろん、フィラーの使い方だけで相手が考えていることが全て分かるわけではありませんが、ヒントになるのは間違いないでしょう。

3. フィラーのデメリット

フィラーは会話をスムーズに進めるのに役立ちますが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。ここでは、フィラーの使い過ぎによるデメリットについて詳しく見ていきましょう。

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3-1. 多用すると話が冗長になり、要点が伝わりにくくなる

フィラーを多用すると、話が長くなり過ぎて要点がぼやけてしまうことがあります。例えば、「えーと、あの、そのですね、昨日の会議なんですけど…」と言い始めると、肝心な内容が何なのかわかりにくくなってしまいます。

フィラーは使い方によってはコミュニケーションを円滑にする効果がありますが、使いすぎると逆効果になってしまいます。

特にビジネスの現場でフィラーを多用すると、話の内容が分かりにくくなり、伝えたいことが伝わらなくなる可能性があります。

大切なことを伝えたいときは特に、フィラーを控えめにして簡潔に話し、要点が伝わりやすくすべきといえます。

3-2. 自信のなさや準備不足と受け取られる可能性がある

フィラーを多用すると、自信がないように見えたり、話す内容の準備が不十分だと思われたりすることがあります。話す内容を整理して練習を重ねていないからこそ、言葉がスムーズに出てこないと捉えられる場合があるからです。

このような印象を与えてしまうと、ビジネスの場面では、信用を失う可能性があるでしょう。

自信を持って話すためには、事前にしっかりと準備することが大切です。話す内容を整理して、練習を重ねれば、フィラーに頼らずに堂々と話せるようになるはずです。

3-3. プロとしての印象を損なうことがある

フィラーの使い過ぎは、プロとしての印象を損ねる可能性もあります。フィラーが多すぎると、どうしても落ち着きのない、自信のない印象を与える可能性が高くなります。

例えば、接客業の人がフィラーだらけの話し方をしていると、お客様から「この人は大丈夫かな」と不安に思われてしまうかもしれません。

また、話すのに慣れていない印象を与えるため、経験不足で満足な案内や説明ができない人と思われる可能性もあるでしょう。

日常生活のなかではフィラーを使ってもそれほど問題はありませんが、ビジネスの現場では使いすぎずにプロらしい話し方を心がけることが大切です。

4. 会話・プレゼンにおけるフィラーの使い分け

フィラーを使うことにはメリットとデメリットがあります。適切に使えば、コミュニケーションを円滑にする効果が期待できます。一方で、不適切な使い方をすると、信頼を損なったり、頼りない印象を与えたりする可能性があります。

そのため、フィラーは状況に合わせて適切に使い分ける必要があります。具体的には、会話とプレゼンにおいて、フィラーはどのように使い分ければよいのでしょうか?

ここからは、それぞれの場面におけるフィラーの効果的な使い分けについて解説していきます。

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4-1. 会話では適度なフィラーが自然で親しみやすい印象を与える

普段の会話で、適度にフィラーを使うと自然で親しみやすい印象を与える効果があります

フィラーを適切に挿入することで、以下のような利点があります。

このように、日常会話で使用されるフィラーにはこういった効果があり、コミュニケーションが円滑になることでしょう。

ただし、フィラーを使いすぎると話が長くなったり、要点がぼやけたりする場合があるので、あくまで適切な頻度で使うのが重要です。

状況に応じて、フィラーを効果的に取り入れ、自然で親しみやすい会話を心がけましょう。

4-2. プレゼンでフィラーを多用しすぎると自信がなさそうに見えることも

プレゼンでは、フィラーの使用に気をつける必要があります。フィラーを多用しすぎると、以下のような悪い印象を与える場合があるからです。

プレゼンでは情報を整理し、相手に分かりやすく伝えることが非常に重要です。聞く人に不安や混乱を感じさせるようなプレゼンは避けなければなりません。

そのため、プレゼンではフィラーはできるだけ少なくし、簡潔な説明を心がけましょう。どうしても言葉に詰まる場合は、「えー」などとフィラーを口にするのではなく、間を取るなどの方法で代用するとよいでしょう。

4-3. 状況に応じたフィラーの使い分けが効果的

会話とプレゼンでは、フィラーを使い分けるのが効果的です。下の表は、それぞれの場面に合ったフィラーの使い方をまとめたものです。

場面

フィラーの使い方

会話

適度に使って、自然な雰囲気を作る

プレゼン

できるだけ減らして、わかりやすく簡潔に説明する

このように、場面によってフィラーを使い分けるのが効果的です。

会話ではフィラーを適度に使うことで、親しみやすい雰囲気を作ることができます。一方、プレゼンではスムーズな話し方が求められるため、フィラーの使用は極力避けるべきです。

このように場面に応じてフィラーを使い分けることで、話す人の意図がしっかりと伝わり、聞く人とのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

関連記事:現役ライター&広報担当者監修!上手なインタビューで会話を成功させるコツをご紹介!

5. 文字起こしではフィラーを除去することで読みやすさが向上する

インタビューや講演などの音声を文字に起こすとき、「えーと」や「あのー」といったフィラーをそのままにするか、取り除くかは大切なポイントです。

文字起こしには、素起こしとケバ取りの2種類の方法があります。素起こしとはフィラーを残した文字お越しのことで、ケバ取りとはフィラーを取り除いた文字起こしを指します。

それぞれの特徴を以下の表でまとめました。

種類

特徴

素起こし

話し言葉の雰囲気をそのまま残せる

話す人の個性や口調を伝えられる

ケバ取り

読みやすさが上がり、内容が理解しやすくなる

文章としてきれいにまとまる

上記の表からわかるように、素起こしと ケバ取りにはそれぞれ違いがあります。素起こしは発言の意図やその場の雰囲気をつかみやすくなるメリットがある一方で、ケバ取りは内容が理解しやすくなるメリットがあります。

文字起こしの目的が、内容をわかりやすく伝えたり、読む人の理解を深めたりすることなら、ケバ取りがおすすめです。フィラーを除去することで、内容をスムーズに理解できるようになり、業務効率化に役立つでしょう。

関連記事:インタビューを効率的に文字起こしする方法とは?

6. フィラー除去にはAI文字起こしツールを活用しよう

フィラーにはメリットとデメリットがあり、状況に応じた使い分けが大切です。会話では適度に使うことで良い効果がありますが、プレゼンでは多用しすぎると逆効果になります。

音声の文字起こしの際は、フィラーを除去することで読みやすさが向上します。文字起こしで内容をしっかり理解してもらうことを重視するなら、フィラーを取り除くケバ取りがおすすめです。ケバ取りをすれば、文章がシンプルになって要点がはっきりするなど、様々な効果が期待できます。

しかし、自分でフィラーを取り除くのは、とても大変な作業です。そんな時に使っていただきたいのが、AI文字起こしツールの「Rimo Voice」です。Rimo Voiceではフィラーを自動で除去しながら文字起こしをしてくれます。

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また、Rimo Voiceにはフィラーの削除だけでなく、文字起こしに役立つ様々な機能が揃っています。例えば、雑音を取り除いたり、誰が話したかを自動で分けたりすることができます。

しかも、日本語に特化したAIを使っているので、1時間くらいの音声データならわずか5分ほどで高速に処理できます。

手作業だと時間も手間もかかるフィラー除去も、Rimo Voiceなら自動で素早く行えます。

読みやすい文字起こしのデータを効率良く作成したい方は、ぜひRimo Voiceを使ってみてください。フィラーを取り除いた高品質な文字起こしデータが、仕事の効率アップにきっと役立つはずです。

最終更新日: 2025 / 2 / 6

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