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AI検索エンジンとは?従来検索との違いや特徴、代表サービス6選を解説

「AI検索についてよく聞くけど、普通のGoogle検索と何が違うの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
AI検索エンジンとは、AIが質問の意図を理解し、複数の情報源をもとに最適な答えを生成してくれる検索ツールです。
キーワードを打ち込んでページを探す従来型の検索とは異なり、AIが要点を要約して直接答えてくれるため、情報収集の効率が向上します。
この記事では、AI検索エンジンの特徴や従来検索との違い、代表的なサービス6選を解説します。
AI検索を活用して、日々のリサーチを効率化したいという方は、ぜひ参考にしてください。

AI検索エンジンとは、AIが検索に対する答えを生成するサービス
AI検索エンジンとは、AI(人工知能)が質問の意図を理解し、複数の情報源をもとに答えを生成する検索サービスのことです。
従来の検索は「キーワードに一致するページを一覧で表示する」仕組みでした。一方、AI検索はAIが質問文の意味を理解し、要点を整理して回答します。
例えば、「従来検索とAI検索エンジンの違いを簡単に教えて」と質問すると、次のような回答が得られました。

出典:Google AIモード
AI検索エンジンを使うと、検索結果の一覧からサイトを閲覧することなく、質問に対する端的な回答を得られます。
従来の検索(Google・Yahoo!など)との違い
AI検索エンジンと従来のキーワード検索には、次のような違いがあります。
比較項目 | 従来の検索(Google/Yahoo!) | AI検索エンジン |
検索方法 | キーワードを入力して該当ページを表示 | 質問文を入力してAIが回答を生成 |
結果の形式 | 検索結果の一覧 | 回答+参照元リンク |
情報の精度 | 検索者のスキルやリテラシーに依存 | AIが複数ソースを要約して提示 |
メリット | 網羅的な情報収集が可能 | 調査時間を大幅に短縮できる |
デメリット | 情報の取捨選択が必要 | 情報の正確性に注意が必要 |
AI検索では、キーワードよりも「自然な文章」で質問できるため、検索のハードルが低くなります。
一方で、AIが自動生成した回答には誤りや偏りが含まれることもあるため、一次情報の確認や複数の情報源から正誤の確認が重要となります。
AI検索が注目される背景
AI検索が注目されているのは、ユーザーに合った答えを、より早く導けるようになったからです。
近年はインターネット上に情報があふれ、検索しても「自分にとって本当に必要な情報がどれなのか」が分かりづらくなっています。
しかし、AIを活用すれば、質問の意図を理解して複数の情報源から要点を整理し、自分に合った答えをすぐに導き出せます。
人が情報を取捨選択する負担が減り、得た情報をもとにした判断や思考に集中できるようになったため、AI検索が普及したのではないかと考えられます。
AI検索エンジンの4つの特徴
AI検索エンジンの主な特徴は、次の4つです。
AI検索が便利な理由や、どのような使い方ができるのかを解説していきます。
1. 質問を理解して答えを提示する
AI検索エンジンは、キーワードでなく、質問の文脈や意図を理解して回答を生成します。そのため、少し曖昧な質問でも人間の検索の意図を考え答えを生成するのが特徴です。
例えば「AI検索と従来の検索の違いを簡単に教えて」と尋ねると、AIは複数の情報源をもとに違いを整理し、要点をまとめて説明します。
ユーザーが一つひとつサイトを開いて比較しなくても、最初から質問に対する答えを受け取れるのが魅力です。
2. 会話を重ねて情報を深掘りできる
AI検索エンジンでは、前の会話を踏まえてやり取りできるのが特徴です。
従来の検索では、新しいキーワードをその都度入力し直す必要がありましたが、AI検索では文脈を引き継いで回答を更新してくれます。
例えば「AI検索とは?」と質問したあとに「ビジネスで使うならどう活用できる?」と続けると、AIは最初の回答をもとに、より具体的な事例や提案を追加してくれます。
AIと会話を重ねることで、自分の理解度や目的に合った情報へと深掘りできるのもAI検索エンジンの便利な点です。
3. テキスト以外も検索できる
AI検索エンジンでは、画像・音声・動画などのテキスト以外の情報も解析できます。
それぞれ具体的には、次のような場面で活用されています。
入力の種類 | できることの例 |
画像 | 写真内の物体や文字を認識し、名称・場所・関連情報を調べる |
音声 | 録音データを文字起こしし、内容を要約・検索する |
動画 | 動画内の映像・音声を分析し、シーンや話題を抽出する |
ファイル(PDFなど) | テキストを抽出して要約・質問応答に対応する |
画像や音声なども扱えることで、日常からビジネスまで、さまざまな場面で活用されています。
4. 検索結果をAIが整理してくれる
AI検索エンジンで集めた情報は、必要に応じて、次のアクションにつなげることが可能です。
例えば、AI検索エンジンで得た情報をまとめて、NotebookLMというAIに取り込めば、次のように整理・要約できます。
整理の形式 | 整理の詳細 |
マインドマップ | 情報を階層的に整理し、全体像を視覚的に把握できる |
音声解説 | 要約内容を音声で自動生成し、耳で情報収集できる |
動画解説 | 要約やマインドマップを動画形式で生成できる |
AI検索とNotebookLMのようなツールを組み合わせることで、複数の情報を整理して活用するまでAIで完結させられます。
関連記事:NotebookLMは何ができる?4つの機能と使い方・活用例を紹介
代表的なAI検索エンジン6選
ここでは、代表的なAI検索エンジンを6つ紹介します。
それぞれの特徴や得意分野を知り、自分に合ったツールを見つけてみてください。
1. Google AIモード

出典:Google AIモード
『Google AIモード』は、Google検索からそのまま、AIモードに移行できるのが特徴です。
回答生成には同じくGoogleのAIモデル『Gemini』が使われており、質問の意図を理解して関連情報を要約・整理して提示してくれます。
概要 | Google検索にAI回答を統合した機能 |
特徴 | 従来の検索結果に加え、AIが要約した回答も把握できる |
おすすめユーザー | 手軽にAI検索を使いたい人 |
2. Microsoft Copilot

『Microsoft Copilot』は、Bing検索やEdgeブラウザに組み込まれたAIアシスタントです。
WordやExcelなどのOfficeアプリとも連携して、検索から要約、資料作成までをシームレスに行えるため、ビジネス利用との相性が良いです。
概要 | Bing検索やEdgeブラウザに組み込まれたAIアシスタント |
特徴 | WordやExcelとも連携し、資料作成や要約、調査業務を効率化できる。 |
おすすめユーザー | Microsoft 365を利用している人 |
3. Perplexity AI

『Perplexity AI』は、回答とともに情報源を明示してくれるAI検索エンジンです。
出典を確認しながらリサーチできるため、信頼性が求められる調査や資料作成に最適です。
概要 | 回答の根拠となる情報源を常に明示するAI検索エンジン |
特徴 | 検索の透明性が高く、専門的な調査にも向いている |
おすすめユーザー | 情報の信頼性を重視し、出典を確認しながらリサーチを行いたい人 |
Perplexity AIについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【2025年最新】Perplexity AIとは?9つの特徴や活用例を徹底解説
4. Felo

出典:Felo
『Felo』は日本発のAI検索エンジンで、国内の最新トレンド把握に向いています。
また、検索結果をマインドマップやプレゼン資料(PPT)に変換できるのが強みです。
概要 | 日本語に特化した国産AI検索エンジン |
特徴 | 国内ニュースやSNS投稿などの収集に強みがあり、結果をマインドマップやPPTに変換して整理・共有できる |
おすすめユーザー | 日本の時事情報やSNSトピックを効率よく把握したい人 |
5. ChatGPT Search

出典:ChatGPT
『ChatGPT Search』は、ChatGPT上でWebの情報を検索できる機能です。
本来は生成AIのため、検索結果をもとに要約・分析・文章化まで1つのAIで行えます。
概要 | OpenAIのChatGPTに統合されたWeb検索機能 |
特徴 | GPT-4がWeb上の最新情報を参照しながら回答を生成する |
おすすめユーザー | ChatGPTを利用している人 |
6. Genspark

出典:Genspark
『Genspark』は、検索や要約、資料作成、実行支援なども行える多機能AIエージェントです。
調査結果をそのままスライドやドキュメントにまとめられるため、リサーチからアウトプットまでをAIで効率化できます。
概要 | 情報の検索・整理・生成・実行までを行う多機能AI |
特徴 | 情報収集以外にもAIスライド・AIドキュメント・ファクトチェックが行える |
おすすめユーザー | AIをビジネス利用したい人 |
Gensparkについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Gensparkとは?実際に試して検証!多機能AIの使い方・料金・活用例を紹介
AI検索エンジン(Google AIモード)の使い方
ここでは、Google AIモードの使い方を実際の画面を見ながら3ステップで解説していきます。
1. AIモードの画面を開く
まずは普段利用しているGoogleの検索画面から「AIモード」をクリックします。

2. 質問の仕方を工夫して精度を高める
AIモード画面に移動したら、検索欄に調べたい内容を入力します。

AI検索では、基本的にキーワードではなく通常の文章でAIに質問します。
また、入力する際に「3つのポイントを教えて」「表で解説して」のようにAIの回答を指定することで、期待した回答が得られる可能性が高まります。
3. AIからの回答や参照元を確認する
AIの出力を確認し、気になる部分は参照元のリンクまでチェックしましょう。

Google AIモードでは、AIが要約した回答の下に出典(引用元ページ)が表示されます。
内容の正確性を確かめたいときは、リンクをクリックしてAIが参照したサイトを確認するのが安心です。
AI検索エンジンを利用する3つのメリット
AI検索エンジンのメリットは主に3つあります。
AI検索エンジンの特徴を理解し、従来の検索とうまく使い分けることで、より正確で効率良く情報を集められるようになります。
1. 情報を探す手間が省ける
AI検索エンジンは、ニュースサイト・ブログ・論文・公式資料など、複数の情報源を横断的に検索し、要点を整理して回答します。
ユーザーは個別のページを読み比べることなく、複数の視点をまとめた全体像を一度に把握できるのがメリットです。
例えば「リモートワークの生産性を上げる方法」を質問すると、AIは専門記事や調査データを参照し、有効な施策や具体的なデータを抽出します。
情報の収集から整理までを効率化できるため、リサーチの時間を大幅に短縮できます。
2. 海外情報や専門情報にもアクセスできる
AI検索エンジンは、日本語だけでなく、海外や専門分野の情報にも自動でアクセスできます。
例えば、次のような情報源を検索し、回答を生成します。
海外メディア(英語・中国語などのニュースサイト、専門誌)
論文データベース(Google Scholar、PubMedなど)
公式レポート・統計資料(国際機関・企業・研究機関など)
ビジネスや技術分野では、一次情報が英語で発信されるケースが多く、AI検索を使えば最新のグローバル情報も効率的に収集できます。
3. 情報の信頼性を確認できる
AI検索エンジンの多くは、回答に参照元リンクを明示する機能を備えています。
従来のAIチャットでは、回答の根拠が不明確なケースも多く、内容の信頼性を判断しづらいという課題がありました。
しかし、Perplexity AIやGoogle AIモードなどの検索機能付きAIでは、参照元を確認できるため、回答の信頼性が向上しています。
AI検索エンジンを活用する際の注意点4つ
AI検索エンジンを活用する際の注意点は、主に次の4つです。
AI検索の注意点を理解して、信頼性のある情報かどうかを判断できるようになりましょう。
1. 情報の正確性は人間が確認する
AIが生成する回答は、必ずしも正確とは限りません。
特に日付や数値、引用元は誤りがあったり、情報が古かったりすることがあります。
AIの回答を正確に把握するには、信頼できるサイトや一次情報を確認し、裏付けを取ることが大切です。
2. 元の情報源に依存する
AI検索の回答は、インターネット上に公開されている情報をもとに生成されます。そのため、非公開データや専門機関の内部情報などにはアクセスできません。
AIは複数の情報を統合して答えを作る過程で、「存在しない情報をもっともらしく提示してしまう」ケース(=ハルシネーション)が発生することがあります。
AIの回答を過信しすぎず、内容に違和感を覚えたら必ず出典や公式情報を確認しましょう。
3. セキュリティ・情報漏洩の懸念がある
AIに入力した内容は、サービスによっては学習や品質向上のために保存・分析される場合があります。
そのため、個人情報や企業の機密情報、顧客データなどは入力しないようにしましょう。
特に業務利用の際は、会社のセキュリティポリシーや利用規約を必ず確認し、社外システムへの入力を避けることが大切です。
機密性の高い情報を扱う際は、個人や企業を特定できない形にしてAIを活用しましょう。
4. AIの特徴を理解してキーワード検索と使い分ける
AI検索は、複数の情報を統合し、「平均的で整理された答え」を提示するのが得意です。
一方で、体験談・口コミ・レビューなどのリアルな声を探したい場合は、Googleなどの従来型検索のほうが適しています。
例えば、「転職して感じた職場のリアルなギャップ」や「特定の商品の使い心地」などを調べたいときは、Google検索で体験談を探すか、AIモードで情報源を参照しながら確認するのがおすすめです。
目的に応じて、AI検索とキーワード検索を使い分けることで、より価値の高い情報収集ができます。
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AI検索エンジンを活用して情報収集を効率化しよう
AI検索エンジンは、質問の意図を理解して複数の情報を要約・整理し、最適な答えを提示してくれます。
そのため、従来のキーワード検索に比べてリサーチや資料作成の効率が格段に向上します。
ただし、AIが生成する回答は情報源によっては事実と異なることもあるため、必ず人間の目でも確認することが大切です。
AI検索と従来検索をうまく使い分けて、より効率的な情報収集をしてみてください。
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