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【2024年10月最新】最強AI Claude(クロード)とは?Artifactsの活用方法も徹底解説!

更新日: 2024/10/12 03:50
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いまの会議、リモってた。
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近年、AIチャットツールが次々と登場し、ビジネスシーンでの活用が広がっています。
2023年にはChatGPTに注目が集まり話題になりましたが、今新たに注目を集めているのが2023年10月に日本で公開されたClaude(クロード)です。
ChatGPTを超えるスペックを持つという噂もあり、果たして従来のAIと比べてどういった点が優れているのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事ではClaudeの概要や特徴、ChatGPTGeminiとの比較、使い方などについてお伝えします。
AI文字起こし・議事録ツールを開発している弊社エンジニアがそれぞれを試した結果もまとめていますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

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Claudeの概要

ClaudeはAnthropic社が開発したAIチャットツールです。Anthropic社は、OpenAI元幹部らがOpenAI社のやり方に反発して2021年に独立・設立した会社です。

設立からわずか3年ほどの新興企業でありながら、同社の開発するAIに関するニュースが様々なメディアで取り上げられるなど、AI業界で高い注目を集めています。

スクリーンショット 2024-04-09 194629.png

ChatGPTを提供しているOpenAI社がMicrosoft社から多額(約100億ドル)の出資を受けているのに対し、Claudeを提供しているAnthropic社はAmazon社から多額(2024年3月末時点で40億ドル、追加投資も見込まれる)の出資を受けている状況です。
Google社やオンライン会話ツールの大手Zoomなど、有力な企業とも提携しており、その影響力の大きさが伺えます。

これまで、AIチャットツールといえばChatGPT(OpenAI社)やGemini(Google社)が有名でしたが、Claudeはそれらに匹敵するどころか、凌駕すると言っても良いほど高い性能と利便性を備えたツールだと言えるでしょう。

ChatGPTを初めて超えたことで有名に

数々の大規模言語モデルが、オープンソースや各企業から出てきていましたが、ChatGPTが出て以降、一度もChatGPTを超える性能のものが出たことはありませんでした。

2024/3/26時点のChatbot Arenaという大規模言語モデルの比較サイトで初めてChatGPTの最も良いバージョンであるGPT-4をClaud3 Opusが超えるという快挙を成し遂げました。

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実はGoogle社も、2024/2/8にGemini Advanced(有料版)で利用可能になったGemini Ultraについて、GPT-4を32項目中30項目で超えたというリリースを出していました。
が、実際利用してみるとユーザーから期待外れの声も多く、Googleの株価も大きく下がるということが起きました。
一方で、Claudeは実際の利用者の声を見ても、GPT-4を超えているという人も少なくありません。

Claudeの5つの特徴を紹介!

Claudeには以下の4つの大きな特徴が存在します。

それぞれについて詳しく解説します。

1.人間らしい自然な文章を生成できる

Claudeの大きな特徴の1つは、まるで人間が書いたかのような自然な文章を生成できることです。従来のAIが作る文章はAI特有のクセが強く、機械的で読みにくい傾向がありました。そのため、AIが書いた文章をビジネスの現場で実用するのは難しい面があります。

一方、Claudeは適切な言葉を選び、人間が書いた文章に近い自然な表現で文章を書くため、生成された文章をそのままオウンドメディアやSNSなどに掲載できます。また、文脈を理解して適切な回答をする能力が高いため、人間とのコミュニケーションをスムーズに行うことができ、チャットボットなどの対話が必要な場面でも活用できます。

実際に、落合陽一氏もClaude3 Opusが正式リリースされる以前にもClaudeの文章生成の能力を高く評価しています。

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2.読み込める文章量が多い

Claudeは従来のAIよりも一度に読み込める量が多く、全体を正確に理解する能力が高くなっています。
Claudeの最新モデル「Claude3.5 Sonnet」は、最大20万トークン※(約15万文字)の読み取りに対応しており、分量が非常に多いレポートや電子書籍でも読み取りが可能です。
小説・レポート・研究論文など文章量が多いまたは内容が難解な文章でも、一瞬で内容を把握し要点を抽出できるため、リサーチの際に非常に役立ちます。
他のAIでは読み取りエラーになってしまう文章量やPDFファイルであっても問題なく扱えるので、研究や調査、分析などの場面で活躍するでしょう。

claude2.png


なお、従来のAIの一つであるChatGPTの文章量については、以下記事をご覧ください。
https://rimo.app/blogs/chatgpt-character-limit

3.Constitutional AIで有益かつ無害な文章を生成

Claudeは「Constitutional AI」と呼ばれる、ルールに基づいて善悪を判断し、安全性を高めるAIを採用しています。それに伴い、AI自身が以下のような原理に基づいて出力してくれます。

そのため、倫理観に配慮してくれて、AIが作成した文章による炎上リスクなどを減らせる可能性があります。生成AIの活用時には、差別と捉えられる文章の生成などの課題がありましたが、Claudeではリスクを避けやすいでしょう。

ただし、Claudeも炎上リスクを割けた完璧な文章を生成できるわけではないため、最終的なチェックとして、人間が倫理的に問題がないかどうかを確認してください。

出典:Anthropic「Claude’s Constitution

4.コード生成能力が高い

プログラミングが得意なのもClaudeの大きな特徴です。必要な機能を入力すれば、その機能の実装に適したコードを生成してくれるので、エンジニアが仕事をするうえで非常に役立つでしょう。
Python・JavaScript・Java・PHP・Swiftなど様々なプログラミング言語に対応しており、コード生成だけでなくデバッグも行えます。また、コード生成の際には日本語のコメントが付くので、読みやすさの面でも優れたコード生成が可能です。


以下、実際に弊社でGPT-4とClaude3 Opusでコード生成を比較した結果の一例になります。

■Claude3 Opusでのコード生成例

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■GPT-4でのコード生成例

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GPT-4の結果には、実際は使わないeslint-plugin-importのinstallや、当初の要求に含まれていない不要な以下のコードが入っていました。
parserOptions: { ecmaVersion: 2020, sourceType: 'module', project: './tsconfig.json', },

GPT-4はいろんなソースコードの良いとこどりをしようとして不必要なコードまで生成してしまう傾向があるようです。一方で、Claude3 Opusはきちんとコードの意図を理解しながらシンプルで良いコードを生成しています。

5.Artifacts機能でドキュメント・図表・コードの作成・管理が便利

2024年6月21日、ClaudeにArtifacts機能が搭載されました。Artifactsが登場したことで、Claudeと対話をしながらより効率的にコンテンツを作成し、管理できるようになりました。

具体的には、以下画像のように、記事やドキュメント・図表の作成などをチャット履歴とは別に管理・共有ができます。

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それぞれのArtifactsは、URLでの共有(Publish)・ダウンロード・テキストコピーが可能なため、Googleドキュメントなどにコピーをして編集したり、チーム内でURLを共有したりできる点も特徴です。

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ClaudeとChatGPT・Geminiとの比較

ChatGPTとGeminiは、Claudeと比較される主要なAIチャットツールです。

これら3種類のAIにはどのような違いがあるのでしょうか?ここでは、8つの項目についてそれぞれのAIを比較しました。

料金プラン

3種類のAIはいずれも、基本プランは完全無料で利用できます。有料プランはそれぞれ以下のように料金が設定されています。

AIの種類

料金

Claude Pro

$20/月

ChatGPT Plus

$20/月

Gemini Advanced

2,900円/月

ClaudeとChatGPTの有料版はいずれも$20/月で、2024年9月現在のドル円のレートだと月額約2,830円になります。

Gemini Advanced(有料版)は2,900円/月です。Gemini Advanced(有料版)には1か月間の無料トライアル期間があり、この期間中に解約すれば有料版を無料で試せます。

3種類のAIの有料プランはいずれも月額約3,000円とほぼ同じ料金設定ですが、無料で有料版を使える期間がある点ではGeminiが優れているといえるでしょう。

※参照 https://claude.ai/settings/billing
※参照 https://openai.com/chatgpt
※参照 https://one.google.com/settings

ChatGPTやGeminiについてもっと詳しく知りたい方は、以下記事をご参照ください。
ChatGPT最新モデルGPT-4oの使い方を徹底解説!基礎知識から実践的な活用法・コツ・事例も紹介
Gemini(ジェミニ)の使い方を基礎から徹底解説!ChatGPTとの比較や便利な活用例も紹介

プロンプト処理量 (読み込める文字数)

AIの種類

処理できる量

Claude3.5 Sonnet(無料版/有料版)

20万トークン (14万文字程度)

GPT-4o(無料版/有料版)

3万2千トークン(2万5千文字程度)

Gemini(無料版)

12万8千トークン(9万文字程度)

Gemini Advanced(有料版)

最大100万トークン (70万文字程度)

※参照 https://www.anthropic.com/api#pricing
※参照 https://openai.com/chatgpt/pricing
※参照 https://japan.googleblog.com/2024/02/gemini-15.html


Anthropic社は、Claude3がどのモデルでも通常20万トークン、一部のニーズのあるユーザーには最大約100万トークンのテキストを処理できる能力を提供すると公表しています。

ChatGPTについては、Web版に関してOpenAI社から具体的な処理量が正式に公開されていません。ただしAPIでの量が公表されているのと、25,000文字程度を入力するとエラーになるので、これらの文字数がそれぞれのバージョンで処理できる限界と推定できます。

Google社はGoogle Japanのブログで、Geminiの無料版と有料版(Gemini Advanced)がともに最大100万トークンのテキストを処理できると発表しています。

結論として、Claude3とGeminiの無料版と有料版は、大量のテキストを一度に処理できる点で優れていると言えます。一方、ChatGPTは処理できるテキスト量が比較的少ないようです。

処理速度

AIの種類

処理速度

Claude3 Haiku (有料プランのみ)

超高速

Claude3.5 Sonnet (無料利用可)

高速

Claude3 Opus (有料プランのみ)

遅め

GPT-4o (無料利用可)

遅め

GPT-4o mini (無料利用可)

超高速

Gemini

高速

Gemini Advanced(有料プランのみ)

遅め

処理速度に関しては公式な見解がないため、弊社で実際に利用した感覚になります。より賢いモデルの方が処理速度を要する傾向があるので、一概に速ければ良いというわけではないので注意が必要です。

また、同じモデルでも有料版の方が優先して良いマシンで処理されるため、速くなる傾向にあります。

弊社で試したところ、実際はOpenAIのChatGPTよりも後発のClaude3やGemniの方が全般的に多少速い印象でした。

画像の読み取り

Claude3.5 Sonnet

GPT-4o

Gemini

無料版・有料版問わず、どのAIでも基本的に画像読み取りが可能です。

Claudeの場合、スクリーンショットをキャプチャして添付する機能もあります。

image.png

文書の読み取り

Claude3.5(無料/有料版)

GPT-4o(無料版)

Gemini(無料版)

画像と同様に、ChatGPT・Gemini・ClaudeのすべてがPDFファイル等をアップロードしての文書読み取りに対応しています。

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URLの読み取り

Claude

無料版・有料版ともに不可

ChatGPT-4o

Gemini

Claudeは無料版・有料版のいずれも、URLの読み取りには対応していません。

一方、ChatGPT・Geminiは無料版と有料版の両方でURLの読み取り機能を搭載しています。

したがって、URLの読み取りを頻繁に利用する場合は、ChatGPTもしくはGeminiを使ってみると良いかもしれません。

image.png

画像生成の可否

Claude

SVGの簡易的な画像のみ

GPT-4o

Gemini

Claude・ChatGPT・Geminiのいずれも画像生成が可能ですが、Claudeの画像はかなり簡易的になります。

ためしに、「ロボットの絵をかいてください。」と伝えた際の各AIの回答を掲載します。

■Claude

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■ChatGPT

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■Gemini

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ClaudeはホームページやプロダクトのUIデザインを作成したり、図表を作成したりできるため、目的に合わせて使い分けるようにしましょう。

Claudeの使い方を解説

Claudeは専門知識がなくても、直感的な操作で簡単に利用できます。

これから解説する手順で操作すれば、予備知識がなくても数分でClaudeを利用開始できるでしょう。

グーグルアカウント・メールアドレスでログインする

Claudeを利用するには、まずGoogleアカウントかメールアドレスでログインをする必要があります。

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ログインの手順は次の通りです。

  1. Anthropic社のウェブサイトにアクセスする。

  2. 「Sign in with Google」ボタンをクリックしてグーグルアカウントでログインするか、「Email address」欄にメールアドレスを入力する。

  3. Claudeのサービスを利用するためのアカウントが作成される。

  4. Claudeとのチャット画面が表示される。

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画面の表示言語は英語になりますが、直感的な操作感で利用開始できるので、実際の画面を見れば使い方が分かる場合が多いでしょう。シンプルな手順で、安全にClaudeを利用できます。

チャットに指示内容を入力する

ログイン後、チャット欄(「What can I help you with?」の記載がある白枠内)にClaudeへの質問を入力し、「Start Chat」のボタンを押してチャットを開始しましょう。

たとえば「〇〇について文章を作成してください。」「この文章を要約してください。」などのタスクを依頼すると、Claudeが回答を生成します。

生成された回答に対して、さらに指示や質問をしたい場合は、返信チャット欄(「Reply to Claude..」の記載がある白枠内)に入力して送信することでより詳細な回答を得ることができます。

image.png

資料や画像を添付して質問する

チャットに資料や画像も添付して質問すると、入力した内容に踏まえた回答をしてくれます。

例えば、以下のように「画像について説明してください」と質問を送ると詳細な説明をしてくれます。

Claude①.png

また、PDFを添付して「資料で伝えたいことを一言でまとめてください」と送ると、要望に沿って回答してくれます。

Claude②.png

上記のように文章での質問だけでなく、画像や資料を使い回答を依頼することも可能です。

Claudeでできること・業務での活用例11選

Claudeは業務の様々な場面で活用できます。ここからは実際にClaudeを活用できる場面の一例を紹介します。

1.リサーチ業務

ビジネスにおいて、市場の需要や競合他社を分析してマーケティング戦略を練ったり、新規市場への参入を検討する場合があります。

こういった場合にClaudeを活用すると、様々な分野での調査や分析業務を効率化できます。

たとえば、スマートウォッチの市場動向を調べたい場合、リサーチしたい内容に応じて、以下のような質問をすると良いでしょう。

このような質問をすることで、下記のようにスマートウォッチの市場の概要を大まかに把握できます。

Claude3.png

そのあとに、詳細なデータを自分で調べるようにすると、ゼロから自力で調べるよりもはるかに効率的なリサーチが可能になるでしょう。

2.文章の作成・添削・校正

Claudeは人間が書いたような自然な文章を書けるため、文章の作成・添削・校正といったタスクを依頼できます。

たとえば業務用のメールを作成したい場合には、盛り込むべき情報を具体的に記入し、作成を依頼すると文章を作ってくれます。

Claude④.png

また、作成した文章の添削や校正も依頼できます。「文章に誤字脱字や違和感がないかを確認し修正してください。」と記入すると、修正点を明確に教えてくれます。

3.難解な文章の要約

専門用語が多い文章や論文など難解な文章を要約でき、要点をつかめるのに非常に便利です。PDFなどのファイルをアップロードし、以下のように入力すると理解しやすくまとめてくれます。

例えば「医療に関する情報をわかりやすく解説してほしい」と入力しました。

Claude⑤.png

上記のように小学生でもわかるようにかみ砕いて説明してくれました。

このように依頼することで、読解が困難な文章でも内容を把握しやすくなります。

出典:厚生労働省「AIの開発・利活用に関連する施策

4.コードの生成

Claudeはプログラミング言語を扱えるので、コード生成に利用するのもおすすめです。

実装したい機能を入力し、コードの生成を依頼すれば、どのようなコードを書けば良いか教えてくれます。例えば「Pythonのコードを生成してほしい」と入力すると、以下のように出力してくれました。

Claude⑥.png

また、作成したコードのバグチェックも行えるので、かなりの業務効率化につながります。

5.チャットボットの作成

Claudeを活用してチャットボットを構築することも可能です。システム内でClaudeが動作するように設定すれば、ユーザーの質問に対して自動応答するチャットボットができあがります。

簡単な問い合わせであれば、AIが対応することで人的な負担を軽減し、人件費の削減にもつながります。

人間が対応するのとは違い、24時間365日迅速な対応が可能なので、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

6.資料作成

プレゼン資料や企画書など、資料が必要な場合にもClaudeが役に立ちます。

紹介したい商品や企画の詳細を入力し、資料に盛り込む内容を具体的に指示することで、プレゼン資料のスライド構成や企画書の記載内容を出力してくれます。例として「営業支援システムの使い方」の資料に盛り込む内容を挙げてもらいました。

Claude⑧.png

定義や機能から解説し、読者の理解を深めながら、使い方を説明するというわかりやすい構成で出力してくれます。

プレゼン資料や企画書はアイデア出しに時間がかかり、特に経験が浅いと作成に非常に長い時間がかかります。そのため、Claudeを使うと、アイデア出しの時間を削減し、企画のブラッシュアップに時間を割けるようになるでしょう。

7.PDFや画像に含まれる情報のデータ化

Claudeでは、細かい情報がまとめられたPDFや画像を、表にするなど、編集できるデータとして出力できます。

例えば、下記のように、決算概要をテーブル形式でまとめてもらいました。

Claude⑨.png

上記のようにスクショを添付するだけで、編集できる表として出力できます。内容は正確であることが多いため、数字を扱うビジネスシーンで活用しやすいでしょう。

出典:財務省「令和5年度決算概要

8.手書きのメモのスライド化

Claudeでは、手書きのメモをスライドにして出力してくれます。

例として「コンテンツマーケティング」に関するメモをスライド化してもらいました。

Claude⑩.pngClaude⑪.png

上記のようにコンテンツマーケティングの説明とともに、メモに記載していた主要なコンテンツマーケティング手法などを出力してくれました。

「紙のメモの内容をパソコンやスマホで編集したい」という場合に役立つでしょう。

9.マニュアルの制作

業務マニュアルの制作にもClaudeを活用できます。業務の流れを入力すれば、それを整理しマニュアルにまとめてくれます。

ゼロからマニュアルを作成するのは非常に大変ですが、Claudeが作ったマニュアルを必要に応じて修正する形式であれば、はるかに少ない労力で業務内容をマニュアル化できます。例えば、以下のように、SEO記事の書き方のマニュアルを作成してもらいました。

Claude12.png

このように、ステップごとにマニュアルを作成してくれました。出力された内容に社内でのノウハウを記載すると、作成にかかる時間を削減しながら、品質の高いマニュアルを作れるでしょう。

新入社員の教育など、業務フローを一から教えたい場合にぜひ活用してください。

10.LP制作

Claude3.5Sonnetで利用できるArtifacts機能を使えば、簡単なLPを制作できます。

記載してほしい要素や画像のイメージを伝えると、下記のように生成してくれます。

Claude⑬.png

また、作成されたLPのコードも見られるため「どのような構造で作られているのか」を確認できます。コピーして修正することもできるでしょう。

Claude14.png

LPのたたき台を作ることが可能なため、制作にかかる工数を減らしたい場合に役立ちます。

11.データから条件を指定して抽出・分析

Claudeを活用して、Excelなどでデータから抽出・分析を行うことも可能です。通常、表から特定の条件を抽出・分析する場合は、関数を入れる必要がありますが、Claudeであれば、スピーディーに必要な情報を取り出せます。

例えば、下記のような表をCSV形式でClaudeに添付し「条件にもとづいてデータをまとめてほしい」と依頼しました。

Claude15.pngClaude17.png

以下のように、テーブル形式でまとめてくれました。

Claude(250字).png

このように、Claudeを利用することで、手間のかかるデータ抽出・分析を迅速に行ってくれます。得られたデータをすぐに分析できるため、戦略立案をスピーディーに行えるでしょう。

【公式以外】Claudeを利用できるプラットフォーム・サービス

Claudeは公式サイトだけでなく、以下のような他のプラットフォームでも利用できます。

以下の項で詳しく解説します。

Slack

ビジネスチャットツールとして広く普及しているSlackでは、現在Enterprise Gridワークスペースを利用中のユーザーに限り、Claude Appを導入できます。Slackに追加すれば、Claudeに直接メンションを飛ばしたり、ダイレクトメッセージを送ったりするだけで、日本語で対話が可能になります。

加えて、これまでの会話履歴を自動的に記憶してくれるのもメリットです。長めの議論を交わしたあとで「要約してください」とClaudeにリクエストすれば、話し合いの内容をコンパクトにまとめてくれます。

また、Slack上でWebサイトのURLをClaudeに送信すると、そのページの要約を即座に返してくれます。

社内の情報共有やリサーチの効率化に役立つでしょう。

Perplexity AI

Perplexity AIは、人工知能と検索エンジンが融合した革新的なサービスであり「対話型検索エンジン」と称されています。高性能なClaude3.5SonnetとClaude3Opusの2つのモデルが利用できます。

複雑な質問に対して幅広い情報源からの情報収集を行いながら、Claudeの高い文章で生成してくれるのが特徴です。

Poe

Poeは、複数のAIモデルと会話できたり、オリジナルのチャットボットを簡単に作成できるAIサービスです。誰でも無料でClaudeを使用でき、日本語にも対応しています。Claude3.5Sonnetにも対応しているため、Claudeの最新機能を利用できます。

Claudeで活用するのと同じように、企画立案やデータ分析などの幅広い用途に活用できるでしょう。

Claudeの有料版について詳しく解説

Claudeには無料版と有料版があります。ここではCluadeの有料版について解説していきます。

Claude Proにアップグレードする料金

Claude Proにアップグレードするのにかかる料金は月額20ドルです。

2024年9月現在のドル円のレートだと月額約2,830円が利用料金になると考えておきましょう。

Claude3には3つのモデルがある

Claude3には3つのモデルがあり、有料プランでは自由に切り替えて利用できます。無料版ではSonnetのみが利用できている状態です。

それぞれのモデルの特徴は以下のとおりです。

モデル名

特徴

Opus

3つのモデル中最も高性能

応答速度は無料版と同程度

複雑な分析や高度な数学・コーディングタスクなどをこなせる

Sonnet

性能・速度ともにのバランスの取れたモデル

無料版の2倍の速度でデータ読み取りができる

Haiku

最も高速なモデルで応答スピードはあらゆるAIの中でも最高峰

論文なども3秒以内に読み取れる。

性能は他の2つのモデルに劣る

3つのモデルにはそれぞれ上記のような違いがあります。

スピーディに回答が欲しいときにはHaiku、複雑なタスクや計算が必要な時にはOpusという具合に、使い分けると良いでしょう。

ちなみに、いずれのモデルの場合も処理できる情報の量は変わらず、20万トークンで、必要な場合は100万トークン※を超える入力の読み込みが可能です。

image.png

※参照 https://www.anthropic.com/news/claude-3-family

Claude2とClaude3・Claude3.5の違い

Claude2は2024年の3月以前のモデルで、処理速度が遅く、内部のコストも高く、精度も悪いため、現在はClaude3/3.5に置き換えられています。

無料版で利用した場合はClaude3.5 Sonnetだけ、有料の場合はClaude3 Opus・Claude3 Haikuも利用することが可能になります。

バージョン

Claude2

Claude3/3.5

情報の正確性

低め

高い

入力できるトークン量

10万トークン

20-100万トークン

利用可能な場所

APIのみで利用可能

Web/APIで利用可能

画像認識

不可

回答拒否

多い

少ない

このような違いから、もしAPIでClaude2を利用している場合はClaude3にアップデートすると良いでしょう。

また、以前は無料で使えるのはClaude2のモデルだったため、一部の記事では「無料版のClaudeはClaude2である」と言及されていますが、2024年9月現在は間違った情報になります。

AIアシスタントを作成できるClaudeの新機能「Projects」

2024年6月26日に、AIアシスタントを作成できるClaudeの新機能「Projects」が公開されました。ユーザーが提供したドキュメントや情報を基に、Claudeが内容を理解し、関連する質問に答えたり、タスクを効率的に実行したりできるように設計された機能です。

これにより、ユーザーはAIを活用して、より複雑なプロジェクトや業務の円滑な管理が可能になります。

ChatGPTの「GPTs(ChatGPTをカスタマイズできる機能)」に相当する機能ですが、Projectsは簡単な設定で特化型のAIアシスタントを作成できるメリットがあります。

特徴は、PDFなどをアップロードするだけで、特定の分野や主題に関する専門知識を持った優秀なAIアシスタントを簡単に作成できる点です。

アップロードされた情報を分析・理解することで、関連するあらゆる質問に的確に回答し、与えられた情報を組み合わせてオリジナルな思考や洞察を出力できます。

さまざまなメリットを得られるProjectsを設定するには、以下の手順を踏んでください。

1.Claudeにアクセスしログインします。

Claude18.png

2.左側にあるダッシュボード画面から「Projects」をクリックします。

Claude19.png

3.「Projects」をクリックすると「Create Project」ボタンが表示されるため、押してください。

Claude(300字).png

4.Projectsの名称と説明を記載して「Create Project」ボタンをクリックしましょう。

Claude21.png

5「Add Content」ボタンを押し、PDFやファイルをアップロードしましょう。.AIに知識を提供できます。

Claud2022年月作成分.png

6.文章で提供したい情報や制約条件などがあれば「Set custom instructions」をクリックし、入力します。

Claude2023年月作成分.png

このように、数分程度でProjectsの設定が完了します。追加したい情報があればいつでも入力が可能です。

これにより、自身やチームの業務に特化したAIアシスタントを作成できます。

参考:Anthropic「プロジェクトとは何ですか?

まとめ

Claudeには以下の特徴があり、ビジネスシーンで役立つ様々な特徴を持っています。

ChatGPTやGeminiとは機能や優れた点が異なり、一長一短があります。ただ、Claudeは文章の取り扱いに優れているので、AIの利用目的が主に文章の読み取りや生成、修正などであれば、非常に使い勝手が良いでしょう。

Claudeの導入によってリサーチや資料作成、メールやチャットの返信など、単純作業から解放され、人間でなければできない付加価値の高い仕事に集中できます。

Claudeは無料で利用できるので、まずは試しに使ってみるのがおすすめです。そのうえで、使い勝手が良いと感じるようであれば業務に活用したり、必要に応じて課金を検討してみてください。

その他のAIチャットツールについて、是非以下の記事も参考にしてみてください。

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ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのオンラインミーティングツール・カレンダーツールとも連携が可能で、設定すれば全てのミーティングを自動で文字起こしすることも可能です。文字起こしの際には「えー」「あー」といった言葉や余計な音を除去し、きれいな日本語に自動的に整えるので、自動で読みやすい文章ができあがります。

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また、自動要約機能では文字起こし結果から要点を自動的にピックアップし、テンプレートに沿った要約を生成します。会議の議事録作成や記事のまとめなど、用途に合わせて最適な要約が可能です。要約文にはタイムスタンプが付与されるため、元の文字起こし箇所と連動しており詳細を確認したい場合にも便利です。

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さらに、AIに指示することで、要約内容をカスタマイズできるのもRimo Voiceの強みです。例えば「書きおこしを100文字でまとめてください」「決定事項を抜き出してください」「特定の話者の発言のみ抜き出して要約してください」といった指示を与えるだけで、ニーズに合わせた要約を自動生成できます。社内メールでの決定事項共有や、顧客の悩みや要望の抽出など、様々なシーンで活躍するでしょう。

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最終更新日: 2024 / 10 / 12

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