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Microsoft Copilot(旧:BingAI)とは?始め方や使い方・ChatGPTとの違いを徹底解説

更新日: 2024/5/9 13:09
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近年、AIチャットボットが急速に進化し、私たちの生活に浸透しつつあります。
その中でも注目されているものの一つとして、Microsoft Copilot(旧:BingAI)が挙げられます。

2023年2月にリリースされたMicrosoft Copilotは、Microsoft社の検索エンジン「Bing」開発チームと「ChatGPT」を提供するOpenAI社開発チームの2社の技術が合わさったことで、独自の魅力を持ったAIチャットボットになりました。

今回は、Microsoft Copilotの強みや活用方法、ChatGPTとの違いなどについて紹介します。

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Microsoft Copilotの基礎知識

まず、「Microsoft Copilot」を初めて聞いた!という方向けに基礎知識をご紹介します。

Bing AIからMicrosoft Copilotに改名された

Microsoft Copilotは2023年5月までBing AIという名前でしたが、現在はMicrosoft Copilotに改称されています。

この名称変更には、AIがユーザーの"副操縦士(Copilot)としての役割を果たすことを表現する狙いがあります。
別プロダクトになったわけではなく、アップデートを重ねながらも従来のBing AIと同等のサービスを提供し続けています。

Microsoft Copilotは完全無料で利用できる

Microsoft Copilotは、2024年4月現在、完全無料で利用できます。

有料版もありますが、ChatGPT等の他のAIチャットボットに比べ、無料でも利用できる機能が多いのが特徴です。
Microsoftアカウントにログインをすると、より快適に利用が可能です。

PC・スマートフォンの両方でアクセス可能

Microsoft Copilotは、Webブラウザ・モバイルアプリの両方で提供されています。

PCからはWebブラウザ経由、スマートフォンからはモバイルアプリ経由で利用するのがおすすめです。
Webブラウザの場合、GoogleChrome等でもアクセスは可能ですが、Microsoft Edgeブラウザを使用した方が動作がスムーズになる傾向があるようです。

Microsoft Copilotの強み・メリット

Microsoft Copilotには次のような強みがあります。

以下、それぞれについて解説をしていきます。

最新情報にも回答できる

Microsoft Copilotは質問に対してリアルタイムでリサーチをし、回答を生成するAIチャットです。
そのため、最新情報に関する質問をしても、以下のように適切な回答が得られます。

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ChatGPTを始めとする他のAIチャットボットは最新情報に弱いため、Copilotのこの点は大きな強みとなっています。

参照元がリンクとして掲載される

Microsoft Copilotはユーザーの質問に答えるだけでなく、回答の根拠となった情報源へのリンクも提供してくれます。

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この機能によって、ユーザーはMicrosoft Copilotとのやり取りを通じて得た情報を、以下のようにさらに深く掘り下げて調べることができます。

このように、Microsoft CopilotとBingの検索エンジンを組み合わせることで、今までにない方法で情報にアクセスできるようになります。

無料版で画像生成が可能

文章を入力するだけでAIが画像を作ってくれるサービスが各種登場していますが、ChatGPTをはじめとするAIチャットボットツールでは、無料版で画像生成機能を提供していないことがほとんどです。

一方で、Microsoft Copilotでは、無料版でも、チャットの指示文を元に画像を自動で生成してくれます。

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無料版でGPT-4を利用可能

Microsoft Copilotには、OpenAIが開発した最新の言語モデルであるGPT-4が搭載されています。
GPT-4は通常、ChatGPTの有料版でしか利用できない高性能のAIモデルです。

しかし、Microsoft Copilotを使えば、自然な日本語を生成するこの最先端のAIを無料で活用することができます。

例えば、レポートや論文の下書き作成、SNS投稿文の考案など、様々なシーンでGPT-4の力を借りることが可能です。

ノートブック機能が便利

Microsoft Copilot(BingAI)は、ユーザーのニーズに合わせて選択できる2つの対話モードを提供しています。「ノートブック」と「通常チャット」です。

「ノートブック」モードは、Copilot画面左上の「ノートブック」タブをクリックすることで利用可能になります。

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このモードでは、最大1万8000文字もの長文入力に対応しているため、通常のチャットモードでは扱いにくい複雑で詳細な対話を行うことができます。また、ノートブック内の会話は保存され、後から編集や追加情報の挿入が可能なので、文脈を継続的に保持しながら対話を進めることができます。

これらの特徴から、「ノートブック」モードは長文の要約やコードレビュー、複雑なプロンプトの入力などに適しているといえます。

一方、Microsoft Copilotの「通常チャット」モードは、リアルタイムでの対話が可能なため、簡単な質問への回答をすぐに得たい場合に適しています。

したがって、即時性が求められる短い質問には「通常チャット」モード、長文を扱う場合には「ノートブック」モードを使い分けるとよいでしょう。

Microsoft Copilotの注意点・デメリット

Microsoft Copilotの注意点・デメリットは以下の2つです。

それぞれについて解説します。

ログインしないと制限が多い

Microsoft Copilotを利用する際、Microsoftアカウントでのログインが必要不可欠です。ログインしていない状態では、以下のような制限があります

これらの制限を解除し、より快適にMicrosoft Copilotを活用するためには、Microsoftアカウントでのログインが欠かせません。ログイン後は、質問回数が無制限になり、画像生成も1日あたり数十回まで可能になります。

ただし、Microsoftのアカウントがないとログインできないので、場合によっては面倒に感じるかもしれません。

無料版は画像生成回数・速度に制限がある

Microsoft Copilotの画像生成機能は自然言語の指示に基づいて独創的な画像を作成できる強力な機能ですが、無料版では1日あたりの生成回数や速度が15ブーストに限定されているようです。

より多くの画像をスピーディーに生成したい場合は、以下の選択肢があります。

  1. 有料版へのアップグレード:1日あたり100回までのブーストを利用可能

  2. 複数日に分けて画像を生成する

無料で画像生成を利用できるのはMicrosoft Copilotの大きな特徴ですが、無料版の場合は制限があるので、たくさんの画像を作りたい場合は工夫して利用する必要があります。

Microsoft Copilotの始め方・使い方

Microsoft Copilotを使うにあたり、事前準備は特に必要がありません。Webサイトもしくはアプリにアクセスすれば、AIチャットの利用をスタートできます。

PCでの始め方

Microsoft Edgeを開き、「copilot」などと検索をします。
検索結果上部のMicrosoft Copilotのアイコンをクリックすれば、Microsoft Copilotの画面が開かれます。

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クリックすると画面下部にチャット画面が表示されるので、質問を入力していきます。

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入力する前に3つの会話のスタイルを状況に応じて選びましょう。その後、質問や依頼内容を入力し「Enter」キーを押すと、AIが回答してくれます。

スマホでの始め方

スマホの場合でもブラウザからMicrosoft Copilotにアクセスすることは可能ですが、モバイルアプリをインストールするとよりスムーズに利用ができます。
App StoreもしくはGoogle Playで「Bing」と検索しアプリをダウンロードしましょう。

その後、スマホアプリを開くとMicrosoft Copilotを利用できます。

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下部の入力欄に聞きたいことを入力すると、AIチャットを利用できます。このままだとチャット回数に制限がかかるので、回数制限なしで利用するにはサインインする必要があります。

アカウントがある場合は、上部の「サインイン」をタップしMicrosoftのアカウントにサインインしましょう。無制限でAIを利用できるようになります。

Microsoft Copilotの使い方のコツ

Microsoft Copilotを使いこなすコツは以下の2つです。

それぞれについて詳しく解説します。

3つの会話スタイルを使い分ける

Microsoft Copilotには、「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3つの会話スタイルがあります。それぞれのスタイルには以下のような特徴があります。

スタイル

特徴

雰囲気

文字数制限

より創造的に

情報量が多く、比較的長めの回答

ポップで自由な印象

4,000文字

よりバランスよく

他2スタイルの中間的な回答

親しみやすく安心感のある印象

2,000文字

より厳密に

少し堅めで端的な回答

真面目で信頼できる印象

4,000文字

通常は「よりバランスよく」を選んでおくのが無難ですが、目的に応じて他のスタイルを活用するのがおすすめです。

例えば、小説のプロットを考えるなら「より創造的に」、研究テーマの要約なら「より厳密に」といったかたちで、使い分けるとよいでしょう。

ただし、会話スタイルを変更するには一旦会話をリセットしなければならないので、その点には気を付ける必要があります。

また、「よりバランスよく」は入力文字数制限が2000文字なので、長文を入力したい場合には、他のモードにすることで4000文字まで上げることができます。

やって欲しいことを具体的に伝える

Microsoft Copilotから的確な回答を得るには、質問の仕方がとても重要です。漠然とした質問をしてしますと、期待通りの答えは返ってこないかもしれません。

質問する際は、以下の点に気を付けましょう。

たとえば、「京都でおすすめのカフェを教えて」と聞くよりも、「京都で、インスタ映えするような写真写りの良いカフェを3軒教えてください。できれば、抹茶スイーツが美味しいお店だと嬉しいです」と質問した方が、より具体的で魅力的な回答が得られるでしょう。

Microsoft Copilotは、ChatGPTと同じ「GPT-4」を搭載しているので、質問の内容や背景情報が豊富なほど回答の質が上がります。ChatGPTを使いこなすコツは、そのままMicrosoft Copilotにも当てはまるので、ぜひ試してみてください。

Microsoft Copilotの有料版の特徴を解説

Microsoft Copilotにはより高機能な有料版が存在します。

ここからは、これらの有料版の特徴について解説します。

有料版の料金

Microsoft Copilotの有料版は月額3,200円で利用できます。
ChatGPTの有料版は月額20ドルなので、どちらも月額料金は3,000円程度で同じぐらいです。

※参照 https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/copilotpro

読み込みできる量

読み込みできる文字量については、以下のように無料版・有料版いずれでも同じです。

通常のチャットも、Microsoft Copilot独自機能のノートブックについても、読み込みできる文字数については増えることはありません。

ノートブックを使えば、無料版でも18,000文字という十分な文字数を入力できるので、有料版で文字数を増やす必要がない、という判断がなされたのかもしれません。

AIの性能が上がる

有料版のMicrosoft Copilotでは、GPT-4およびGPT-4 Turboに優先的にアクセスし、より高速に回答を得ることができるようになります。

また、画像生成エンジンについてもDALL-E 3 にアクセスし、独自の画像をより速く生成できるようになります。

AIのカスタマイズ

有料版にすると、Microsoft Copilot GPT Builderを活用して、AIをカスタマイズできるようになります。

また、Word、Excel、PowerPoint、Outlookのサービス内でもCopilotを呼び出して利用することが可能になります。

できることが増える

有料版に移行すると、Microsoft Copilotでできることが大幅に増えます。

例えば、AI画像作成の高速化や、Microsoft 365アプリケーションでの利用が可能になります。また、以下のような便利な機能も使えるようになります。

つまり、有料版なら、どこでも便利にMicrosoft Copilotを使いこなせるようになるんです。

※参照 https://www.microsoft.com/ja-jp/store/b/copilotpro

Microsoft Copilotの仕事や生活で役立つ活用例

リサーチや情報収集

Microsoft Copilotは、リサーチや情報収集の強力な味方です。知りたいトピックについて質問するだけで、Microsoft Copilotが関連する情報を幅広く集めて、分かりやすくまとめてくれます。

例えば、以下のような情報を調べるシーンにおいて活躍してくれるでしょう。

Microsoft Copilotを使えば、膨大な情報の海から必要な情報を効率的に見つけ出すことができます。

アイデア出し

新しいアイデアを生み出すことは、仕事でも趣味でも重要です。

Microsoft Copilotは、そんなアイデア出しのプロセスをサポートしてくれます。以下のような場面でMicrosoft Copilotでアイデアを入力すると、関連するアイデアや視点を提案してくれます。

Microsoft Copilotとのやり取りを通じて、自分だけでは思いつかなかった斬新なアイデアが生まれる可能性も十分にあるでしょう。

文章制作

Microsoft Copilotは、文章制作のお供としても大活躍します。文章の目的やトピックを伝えるだけで、Microsoft Copilotが適切な文章構成や表現を提案してます。

例えば、こんなシーンで役立つでしょう。

自力で書くと手が止まりがちな文章作成ですが、Microsoft Copilotと一緒なら、スムーズに魅力的な文章を作り上げられるでしょう。

コード生成

プログラミングの知識があまりない方でも、Microsoft Copilotならコードを生成できます。以下のような場面で、やりたいことをMicrosoft Copilotに伝えると必要なコードを提案してくれます。

Microsoft Copilotのコード生成機能を使えば、プログラミングがもっと身近なものになるはずです。

無料の画像生成

Microsoft Copilotは、テキストから画像を生成する機能も備えています。欲しい画像の内容を説明するだけで、Microsoft Copilotが無料で画像を作ってくれます。

Microsoft Copilotなら、必要な画像をその場で手に入れられるので、とても便利ですよ。

Microsoft CopilotとChatGPTの違い

Microsoft Copilot以外に有名なAIにはChatGPTがあります。これら2種類のAIには以下の違いがあります。

それぞれについて詳しく解説します。

提供元の違い

Microsoft CopilotとChatGPTでは、開発体制と特徴が異なります。

AI

提供元

Microsoft Copilot

MicrosoftがOpenAIと協業して開発

ChatGPT

OpenAIが単独で開発

Microsoft Copilotは、Microsoftが開発したAIです。Microsoftの検索エンジンBingの力を借りて、最新の情報をリアルタイムに収集・回答できるのが強みです。MicrosoftはOpenAIと協業関係にあるため、OpenAIの技術が使われていますが、Microsoft Copilotの開発主体はMicrosoftです。

一方、ChatGPTはOpenAIが単独で開発したAIです。ChatGPTは、基本的にリアルタイムで情報を検索する機能がないので、Microsoft Copilotのように最新情報についての質問には回答できません。

情報の鮮度の違い

両者は、保有する情報の鮮度に差があります。

最新の情報について調べる際は、Microsoft Copilotを使うのが良いでしょう。

料金体系や利用制限の違い

料金体系と利用制限にも違いがあります。

Microsoft CopilotはMicrosoftのアカウントにログインしていない場合、1日の対話回数が数回に制限されています。

Microsoftアカウントにログインすれば、原則無制限でチャット利用が可能です。

機能面の違い

機能面でも、両者には違いがあります。

目的に応じて、適したAIを選ぶことが大切です。

プラグインの違い

プラグインとは、AIの機能を拡張してできることを増やすためのものです。

機能を拡張するプラグインについても以下の違いがあります。

※参考:https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/microsoft-65499971-a502-4a96-a5c3-265cb59c012d

AIの機能をカスタマイズしたいなら、どちらも有料版の契約が必要になります。

まとめ

Microsoft Copilotは、検索エンジン一体型という特徴を持つAIチャットボットです。Microsoft社・OpenAI社の2社協力により公開されました。

最新の情報にもアクセスできリサーチや情報収集に非常に便利な上、情報のソースとなったURLも表示されるので、信憑性を確かめることも可能です。

さらに、ノートブック機能では無料版でも18,000文字のプロンプトを入力でき、小説のような長文や複雑なコードも扱えます。

一般的な利用であれば、無料版でも十分な機能が提供されていますが、より高速な処理を期待する場合は有料版の利用がおすすめです。

有料版では、GPT-4への優先的なアクセスや画像生成機能の利用制限緩和のほかに、Microsoft Copilot GPT Builderによるカスタマイズなど、様々なメリットがあります。

完全無料で利用できるのでまずは使ってみるのがおすすめです。そのうえで、より高度な機能が必要だと感じた場合は、有料版の利用を検討してみるのも良いでしょう。

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最終更新日: 2024 / 5 / 9

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