IT企業向けナレッジマネジメントツール10選|6つの選定基準も

IT企業向けのナレッジマネジメントツールとは、設計書やチャットのやり取りなど、案件やチームごとに散らばりやすい知識を1か所に集め、必要なときに検索・再利用しやすくするツールです。
本記事では、ナレッジマネジメントツールの「Rimo ナレッジAI」を開発しているRimo合同会社が、IT企業で使いやすいナレッジマネジメントツールを比較しながら、選び方や定着させるポイントまで解説します。
【本記事でわかること】
IT企業におすすめのナレッジマネジメントツール10選
6つの選定基準
各ツールの料金と無料プラン・トライアル
IT企業での具体的な活用シーン
導入後に定着させる3つのコツ
情報共有ツールとの違いなど、よくある疑問への回答
本記事で紹介するなかでも、資料・議事録・チャットなど複数の情報源をまとめて活用したい企業には「Rimo ナレッジAI」がおすすめです。
社内の複数の情報源を横断して検索し、根拠とあわせて回答できるため、必要な情報を探す手間を減らせます。
クレジットカード登録不要で無料トライアルを利用でき、自社の資料を使って検索精度を確認できるので、まずはお試しください。
IT企業におすすめのナレッジマネジメントツール10選【比較表付き】
ここでは、IT企業向けのナレッジマネジメントツールを紹介します。
サービス名 | 特徴 | 主な機能 | 料金の目安 | 無料プラン・トライアル |
設計書・議事録・チャットなどを横断し、根拠付きで回答 | ドキュメント・PDF管理、AI検索、AIインタビュー、外部ツール連携 | チーム:6,000円/人・月、法人:5万円〜/月(税抜) | 無料トライアルあり | |
PDFやOfficeファイルの中身まで検索できる | 社内Wiki、全文検索、AI検索 | プラン10:5,400円/月〜(税抜) | 30日間無料トライアル | |
Jiraと連携し、開発タスクと資料をまとめて管理しやすい | Wiki、共同編集、Jira連携、権限管理 | Standard:920円/人・月〜 ※10人契約の場合 | 最大10ユーザーまでFree | |
ドキュメント・データベース・タスクを1か所で管理 | Wiki、データベース、タスク管理 | Plus:2,000円/人・月、Business:3,800円/人・月 | Freeプランあり | |
書きかけの情報から共有し、チームで育てられる | Markdown、履歴管理、共同編集 | 500円/人・月(税込) | チーム作成月から2か月後の月末まで無料 | |
グループとフォルダで記事を整理し、チームごとに管理できる | Markdown、リッチテキスト、グループ、フォルダ | ライト:550円/人・月〜(税込) | 5名まで無料 | |
複数人で同じドキュメントを編集しながら知識を残せる | メモ、Markdown、共同編集、グループ管理 | パーソナル:550円/月、ベーシック:4,950円/月・10名まで(税込) | 30日間無料トライアル | |
テンプレートで日報や議事録の形式をそろえて共有できる | テンプレート、グループ、コメント、編集リクエスト | Personal:500円/月、Micro:1,520円/月、Small:4,900円/月(税込) | 無料トライアルあり | |
社内の質問と回答をそのままナレッジとして蓄積できる | Q&A、Wiki、AI検索、AIインタビュー | 要問い合わせ | 10名以下のフリープラン | |
表記ゆれに強い検索で、問い合わせの自己解決を促す | FAQ、意図予測検索、分析 | 〜400記事:38万円〜/月(税別) | ― |
1.『Rimo ナレッジAI』|設計書やSlackなどのやり取りも横断して、出典付きでAIが答える

「Rimo ナレッジAI」は、設計書・仕様書・議事録・チャットなど、社内に分散した情報を横断して検索・質問できるAIエージェントです。
SIerや受託開発会社では、案件ごとにBacklogやSlack、Google Driveなどの情報が分かれ、過去の仕様や設計経緯を探すのに時間がかかることがあります。Rimo ナレッジAIなら、複数の情報源から回答を生成し、根拠となった資料もあわせて確認できます。

また、AIインタビューを使えば、退職・異動を控えたエンジニアの経験や判断基準を聞き出し、ナレッジとして残すことも可能です。
セキュリティ面では、ISO/IEC 27001・27017を取得しているほか、SAML認証に対応し、入力データはAI学習に利用されません。
自社の情報をどこまで検索できるかは、機能表だけでは判断しにくい部分です。
Rimo ナレッジAIは無料トライアル(クレカ登録不要)を利用できるため、実際の社内資料を使って検索精度や使い勝手を確認してから導入を検討できます。
【無料トライアルあり】Rimo ナレッジAIのサービス概要をチェックする
【料金プラン】
チームプラン:6,000円/人・月(税抜)
法人プラン:月額50,000円〜(税抜・要見積もり)
無料トライアルあり
※作業手順や技術ノウハウを自分たちで記事として蓄積したい場合は、esa・Kibela・Qiita TeamなどのMarkdown型もおすすめです。Rimo ナレッジAIは、すでに複数の場所へ情報が散在しており、それらを横断して「探す・聞く・活用する」ことに課題がある場合に向いています。
2.『NotePM』|仕様書PDFの中身まで検索できる社内Wiki型

出典:NotePM
「NotePM」は、マニュアルや社内ルール、議事録などさまざまな情報を蓄積できるツールです。ページとして作成した情報だけでなく、Word・Excel・PowerPoint・PDFなどの添付ファイル内も検索できます。
IT企業では、仕様書や顧客向け資料をWordやExcel、PDFなどのファイルで保管しているケースも少なくありません。こうした既存資料を新しいWikiへ一つずつ転記する運用では、移行や更新の手間が増えてしまいます。
そのため、既存ファイルをそのまま検索対象にしながら、必要な情報をまとめて活用したい企業に向いています。
【料金プラン】
プラン10:月額5,400円(税抜)〜(編集10名・閲覧30名)
無料トライアル:30日間
【良い評判】
マニュアルの作成画面がとても使いやすく、マークダウンでの記述でも即時に実際の表示画面が見られるのが非常に便利です。 今まで蓄積してきたマニュアル資産も変換することで同じフォーマットで登録でき、ファイルの添付ではないため、ユーザーの利便性も高くなっています。 |
【気になる評判】
AI検索の機能がもっと充実してくれると嬉しいと思います。 この精度が上がると、社内の問い合わせ件数を減らすこともできると思いますので、社内工数の削減には期待したい機能です。 |
引用:ITreview「NotePM」
3.『Confluence』|Jira連携に強いエンタープライズ向けWiki

出典:Confluence
「Confluence」は、Atlassianが提供するドキュメント・ナレッジ共有ツールです。開発タスクやバグ修正の進捗を管理する「Jira」と連携しやすく、タスクと仕様書・議事録・設計メモをひも付けて管理できます。
すでにJiraを使って開発を進めている企業では、プロジェクト管理とナレッジ管理を同じAtlassian製品群でまとめやすいのが強みです。
また、ページ単位で権限を設定できるため、案件ごとに閲覧範囲を分けたいSIerや大規模組織にも向いています。
【料金プラン】
Free:最大10ユーザー
Standard:月額920円/人〜(10人契約の場合)
※ユーザー数や契約条件により変動
【良い評判】
ページ自体に親子構造が組めるので「このページに全部書き切ると容量が多すぎるので、子ページに詳細を書いてリンクだけ貼っておきたいな」というような運用が簡単にできます。 |
【気になる評判】
ガントチャートの表示やタスク管理も簡単にできるといいなと思いました。そのような機能はJiraでやってくださいという話なのだと思いますが、JiraとConfluenceを行ったり来たりするのがめんどくさいです。 |
引用:ITreview「Confluence」
4.『Notion』|ドキュメントとタスク管理を1か所にまとめる

出典:Notion
「Notion」は、ドキュメント・データベース・タスク管理などを1つのワークスペースで扱えるツールです。
議事録、仕様メモ、ロードマップ、タスク一覧を同じ場所に置けるため、小規模から中規模の開発チームで「ツールを増やさずに情報をまとめたい」という場合に使いやすいでしょう。データベースを使えば、ドキュメントを一覧・ステータス・担当者などで整理できます。
一方、自由度が高いぶん、ページ構成や命名ルールを決めずに使うと、情報が増えたあとに「どこに何があるか分からない」といった状態へ戻る可能性があります。
【料金プラン】
Free:無料
Plus:月額2,000円/人
Business:月額3,800円/人
【良い評判】
メモ、ドキュメント、タスク管理、データベース、Wikiなどを一つのワークスペースで管理できます。ページやデータベースを自由に組み合わせて、自分やチームに合った管理方法を構築できる点が大きな魅力です。 |
【気になる評判】
自由度が高い反面、最適な運用方法を決めるまでに時間がかかることがあります。また、データ量が多いページでは動作がやや重く感じられる場合があり、オフライン利用時の機能がさらに充実すると、使いやすくなると感じます。 |
引用:ITreview「Notion」
5.『esa』|書きかけのメモから、チームで育てていける情報共有ツール

出典:esa
「esa」は「情報を育てる」という考え方を持つチーム向け情報共有ツールです。完成した文書だけを公開するのではなく、書きかけの状態から共有し、メンバーが追記・修正しながら育てていけます。
エンジニアなどのナレッジ共有では「きれいに整理してから書こう」と考えるほど投稿が後回しになりがちです。esaを使って調査メモや検証結果をまず残し、必要に応じて後から整理する運用なら、記録のハードルを下げられます。
【料金プラン】
月額500円/人(税込)
無料トライアル:チーム作成月から2か月後の月末まで
【良い評判】
とにかくシンプルなUIで、誰でも直感的に使えます。弊社ではマニュアル管理に利用していますが、作り込みすぎたマニュアルは作成・更新のハードルが高くなりがちです。その点、本ツールはメモ感覚で共有したい内容を気軽に残せるため、継続的に運用しやすい点が気に入っています。 |
【気になる評判】
特に大きな不満点はありませんが、Markdown記法を理解しておく必要があるため、使い始めは多少の慣れが必要でした。 ただ、基本的な記法自体はシンプルで、一度覚えてしまえば記述や更新もスムーズに行えます。現在では運用上の支障はなく、表現の自由度が高い点も含めて利便性を感じています。 |
引用:ITreview「esa」
6.『Kibela』|Markdownで技術メモを書き、チームごとに整理できる

出典:Kibela
「Kibela」は、Markdownやリッチテキストで社内ナレッジを作成・共有できるツールです。エンジニアは普段使い慣れたMarkdownで、技術メモや障害対応、設計上の注意点などを残せます。コードブロックの表示にも対応しているため、技術情報を文章とあわせて整理しやすいのが特徴です。
作成した記事は「グループ」と「フォルダ」で整理できます。グループは閲覧できるメンバーを分けるために使い、フォルダは記事を分類するために使う仕組みです。
例えば、開発チームやプロジェクトごとにグループを作り、その中で設計資料・議事録・トラブル対応などを分けて管理できます。
【料金プラン】
コミュニティ:5名まで無料
ライト:月額550円/人(税込)〜
【良い評判】
ITに詳しくない人でも使える点がいいところだと思います。簡単に記事が書けます。記事作成にAI補正も入っているので、負担が少ないです。 使っていくうちに「あの時会議で決めた内容ってどうなってたっけ」とか「これは〇〇に聞かないとわからない」みたいなことが減った気がします。Kibelaに全部書いてあるので。 |
【気になる評判】
AI検索の機能が追加されて便利になりました。ただ、内容によっては(検索の仕方が悪いのかもしれません)結果が出てこないこともあるので、もっと精度が上がれば嬉しいです。 |
引用:ITreview「Kibela」
7.『DocBase』|複数人で同時に書ける、開発チーム向けMarkdownツール

出典:DocBase
「DocBase」は、Markdownに対応し、チームでメモや技術情報を共有できるツールです。入力支援もあるため、Markdownに慣れていないメンバーを含むチームでも使えます。
設計レビューや振り返りの場で、複数人が同じドキュメントへ書き込み、その場で意思決定や知見を残したい場合に便利です。グループごとに閲覧範囲を分けられるため、社内情報と案件情報を分けて管理する使い方もできます。
【料金プラン】
パーソナル:月額550円(税込)
ベーシック:月額4,950円(税込、10名まで)
無料トライアル:30日間
【良い評判】
Docbaseが導入されていることで、従業員の共通ツールとして使用できる点。 |
【気になる評判】
使い方に関する「よくある質問」が機能を知った上での回答となっており、知らない人が見ても解決しづらい。 |
引用:ITreview「DocBase」
8.『Qiita Team』|日報や議事録の形式をそろえて、チームで共有しやすい

出典:Qiita Team
「Qiita Team」は、日報や議事録、技術メモなどを社内で共有できる情報共有ツールです。テンプレートを作成できるため、メンバーごとに書き方がばらつきやすい日報や議事録も、同じ形式で残せます。
投稿した記事はグループごとに整理でき、新着順で確認できます。SlackやChatworkなどとも連携できるため、記事を作って終わりにせず、更新された情報をチーム内で共有しやすいのも特徴です。
リアクションやコメント、編集リクエストにも対応しており、投稿された情報に補足や修正を加えながら活用できます。
【料金プラン】
Personal:月額500円(税込)
Micro:月額1,520円(税込、3名まで)
Small:月額4,900円(税込、7名まで)
【良い評判】
社内のエンジニアの技術知見の共有や議事録の蓄積に使っています。 一般のQiitaが広くエンジニアに浸透していますし、エンジニアが慣れたマークダウン で記入することで、簡単にそれらしい見た目の記事が完成します。 |
【気になる評判】
記事の蓄積の機能は十分ですが、たまった知見を体系的に見やすくして、他の社員への記事のプレゼンスを上げる機能があると嬉しいなと思っています。 一般のQiitaであればランキングがその機能を果たしていますが、社内だとランキングによるプレゼンス向上はないため、見てもらうための努力が一定量必要になっています。 |
引用:ITreview「Qiita Team」
9.『Qast』|社内に出てくる疑問と回答を、Q&Aとして蓄積する

出典:Qast
「Qast」は、社内で発生した質問と回答をQ&Aとして蓄積し、後から検索・再利用できるナレッジプラットフォームです。
「この設定はどうする?」「この顧客では以前どう対応した?」といった質問に対して、その場で答えて終わらせず、次の人も使える知識として残せます。投稿や回答への貢献を可視化する仕組みもあり、ナレッジを共有する人を増やしたい組織にも向いています。
【料金プラン】
要問い合わせ
【良い評判】
社内システム、ソフトウェア、機器…ありとあらゆる事を色んな方から質問されますが 「質問はQastで」「わからない事は聞く前にQastで検索して」を徹底したところ 問い合わせに関する手間が大いに削減されました。 |
【気になる評判】
質問して、問題が解決したのに解決済みを押してくれない方々がちらほら…。 投稿から一定期間経った頃に、投稿主に解決済みにしませんか?と自動通知してくれると良いなと思います。 |
引用:ITreview「Qast」
10.『Helpfeel』|表記ゆれに強い検索で、問い合わせを自己解決に導く

出典:Helpfeel
「Helpfeel」は、社内外からの問い合わせをFAQで自己解決しやすくするシステムです。入力された言葉がFAQの見出しと一致していなくても、質問の意図に近い回答候補を表示できます。
IT企業では、社内システムの使い方や申請手順、開発環境へのアクセス方法など、情シスや管理部門に繰り返し寄せられる質問をFAQ化できます。問い合わせ対応を減らし、担当者しか分からない情報を社内で共有したい場合に向いています。
【料金プラン】
〜400記事プラン:月額38万円〜(税別)
詳細:個別見積もり
【良い評判】
社内情報のQAを取り込んで利用者がチャット形式で質問してQAを行うことができます。簡単なQAであれば解決できるので電話応対やメールやり取りの手間が減ります。 |
【気になる評判】
利用部署が増えてQA情報が増大してくると、質問をできるだけ具体的に書かないと候補が挙がってこないことがあります。 回答の作成の仕方(文章の体裁等)もルール付けして運用しないと、質問する側が工夫しないといけなくなってしまうと感じました。 |
引用:ITreview「Helpfeel」
IT企業でナレッジマネジメントツールを選ぶ際の6つの基準

IT企業においてナレッジマネジメントツールを選ぶ際は、次の6点を確認しておくと候補を絞りやすくなります。
セキュリティ認証やアクセス権限を細かく設定できるか
Slack・Backlog・GitHubなど既存の開発ツールと連携できるか
設計書やAPI仕様などの開発ドキュメントをどこまで扱えるか
表記ゆれや専門用語があっても検索で見つけられるか
エンジニアも非エンジニアも同じ感覚で書き込めるか
自社の規模に見合った料金プランがあるか
セキュリティ認証やアクセス権限を細かく設定できるか
SIerや受託開発会社では、顧客の機密情報や設計資料を扱うため、ナレッジマネジメントツールにも高いセキュリティが求められます。
どれだけ機能が充実していても、自社や顧客のセキュリティ基準を満たしていなければ導入できません。
ツールを比較する際は、主に次の点を確認しましょう。
外部認証を取得しているか:ISO/IEC 27001など、情報管理に関する第三者認証
ログイン方法を管理できるか:SAMLやOIDCを使ったSSOへの対応
接続元を制限できるか:社外からのアクセスを防ぐIPアドレス制限
見られる情報を分けられるか:部署・案件・ユーザーごとの閲覧権限
操作履歴を確認できるか:誰がいつ何をしたかを記録する監査ログ
入力した情報がAI学習に使われないか
データがどこに保存されるか
とくに全社導入を考えている場合は、ツールをある程度絞ってから情シスに確認するのではなく、比較の段階から社内のセキュリティ基準と照らし合わせるのがおすすめです。後から「このツールは使えない」と判明する手戻りを防げます。
Slack・Backlog・GitHubなど既存の開発ツールと連携できるか
IT企業では、Slack・Backlog・GitHub・Jira・Google Driveなど、複数のツールに情報が分散しています。ナレッジマネジメントツールを導入するたびに、これらの情報を手作業で転記する運用では、現場の負担が増えて定着しにくくなります。
そのため、連携先の「数」ではなく、自社で重要な情報が残っているツールと連携できるかを確認しましょう。
例えば、次のような情報です。
仕様変更の議論:Slack
タスクや対応履歴:Backlog・Jira
設計書や仕様書:Google Drive
コード変更や開発履歴:GitHub
こうした情報をまとめて検索・活用できれば、ツールごとに探し回る手間を減らせます。
Rimo ナレッジAIでは、Slack・Backlog・Google Driveなどの情報を参照して活用できます。さらに、GitHubとの連携では、仕様確認やIssue起票にも対応可能です。
設計書やAPI仕様などの開発ドキュメントをどこまで扱えるか
IT企業では、設計書やAPI仕様書、運用手順書など、さまざまな形式のドキュメントを扱います。ツールを選ぶ際は、自社で普段使っている資料をそのまま取り込み、必要な情報まで検索できるかを確認しましょう。
例えば、次のような点です。
PDF・Word・Excelなどのファイルに対応しているか
Google DriveやSharePoint上の資料を検索できるか
ファイル名だけでなく、資料の中身まで検索できるか
更新した資料の内容が検索結果にも反映されるか
せっかく導入しても、必要な設計書や仕様書を扱えなければ、別の場所を探す作業が残ってしまいます。自社でよく使うファイル形式や保管場所を洗い出してから、対応範囲を比較するのがおすすめです。
表記ゆれや専門用語があっても検索で見つけられるか
社内ドキュメントには、一般的な日本語だけでなく、プロジェクトコード、製品名、略語、旧名称、社内独自の呼び方などが混在します。
検索時に正式名称を知っていないと情報が出てこないツールでは、ドキュメントが存在していても活用されません。
導入前には、実際の社内資料を使って次のような検索を試してみてください。
略称と正式名称の両方で見つかるか
表記ゆれがあっても候補が出るか
曖昧な自然文でも必要な情報にたどり着けるか
社内用語や製品名を辞書登録できる
エンジニア・非エンジニア問わず同じ感覚で書き込めるか
ナレッジを活用するのはエンジニアだけではありません。PMや営業、CS、情シスなど、複数の職種が同じ情報を参照・更新する場面があります。
ツールを選ぶ際は、エンジニア以外でも迷わず投稿・検索できるかを確認しましょう。
例えば、次のような点です。
Markdownを知らなくても文章を作成できるか
テンプレートを使って同じ形式で情報を残せるか
キーワード検索や自然文で必要な情報を探せるか
営業やCSでも資料や議事録を簡単に追加できるか
導入前に、実際にエンジニア・営業・PMなど数人で試し、普段の業務で無理なく使えるかを見るのが分かりやすい判断方法です。
自社の規模に見合った料金プランがあるか
ナレッジマネジメントツールの料金は、月額だけでなく利用人数や必要な機能によって変わります。
例えば、少人数のチームで使うなら1人単位で契約できるプラン、全社で使うならSSOや権限管理、サポートを含む法人向けプランが候補になります。
主な10製品の料金目安は次のとおりです。
サービス名 | 料金の目安 | 無料プラン・トライアル |
チーム:6,000円/人・月、法人:5万円〜/月(税抜) | 無料トライアルあり | |
プラン10:5,400円/月〜(税抜) | 30日間無料トライアル | |
Standard:920円/人・月〜 ※10人契約の場合 | 最大10ユーザーまでFree | |
Plus:2,000円/人・月、Business:3,800円/人・月 | Freeプランあり | |
500円/人・月(税込) | チーム作成月から2か月後の月末まで無料 | |
ライト:550円/人・月〜(税込) | 5名まで無料 | |
パーソナル:550円/月、ベーシック:4,950円/月・10名まで(税込) | 30日間無料トライアル | |
Personal:500円/月、Micro:1,520円/月、Small:4,900円/月(税込) | 無料トライアルあり | |
要問い合わせ | 10名以下のフリープラン | |
〜400記事:38万円〜/月(税別) | ― |
比較するときは、今の利用人数だけでなく、チームや部署が増えた場合の料金まで確認しておくと安心です。
ナレッジマネジメントツールの機能と解決できる課題

ナレッジマネジメントツールには、情報の作成・整理・検索・共有を支援するさまざまな機能があります。自社の課題に必要な機能があるかを確認しましょう。
主な機能 | 解決できる課題 |
文書・ページ作成 | マニュアルや手順書、社内ノウハウを残す場所がない |
ファイル管理 | 仕様書や資料が複数の場所に散らばっている |
フォルダ・タグ分類 | 情報が増えて、どこに何があるか分からない |
キーワード検索 | 必要な資料や過去のナレッジを探すのに時間がかかる |
横断検索 | SlackやGoogle Driveなど、複数のツールを探し回っている |
AI検索・AI回答 | 検索キーワードが分からず、必要な情報を見つけにくい |
Q&A・FAQ | 同じ質問への回答を何度も繰り返している |
コメント・共同編集 | 情報の確認や修正が個別のチャットやメールに分散する |
権限管理 | 部署・案件・顧客ごとに見せる情報を分けたい |
更新履歴・バージョン管理 | いつ、誰が、どの内容を変更したのか分からない |
外部ツール連携 | 既存ツールの情報を手作業で転記する負担が大きい |
AIインタビュー | ベテラン社員の経験や判断基準が本人の頭の中に残っている |
すべての機能が必要とは限りません。例えば、資料の散在が課題なら検索・外部ツール連携、問い合わせ対応が多いならQ&A・FAQ、退職による知識流出が課題ならAIインタビューというように、自社の課題から必要な機能を絞ると選びやすくなります。
IT企業でナレッジマネジメントツールを導入するメリット
IT企業でナレッジマネジメントツールを導入するメリットは以下の通りです。
メリット | 導入後に期待できる変化 |
属人化を防げる | 担当者が不在でも、設計理由や対応手順を確認しやすくなる |
オンボーディングを効率化できる | 新人が自分で資料や過去Q&Aを確認でき、質問待ちの時間を減らせる |
案件間でノウハウを横展開できる | 別案件の障害対応・技術選定・提案の知見を再利用しやすくなる |
問い合わせ対応を減らせる | 情シスや特定のベテランへ同じ質問が集中する状態を減らせる |
意思決定を早められる | 過去の議論や根拠を探す時間が減り、検討を前に進めやすくなる |
退職・異動時の知識流出を抑えられる | 手順だけでなく、判断の背景まで残しやすくなる |
IT企業でのナレッジマネジメントツール活用シーン7選

ここからは、IT企業でナレッジマネジメントツールをどのように活用できるのか、弊社が提供している「Rimo ナレッジAI」を使いながら紹介します。
設計意図と技術的な経緯をすぐに確認する
過去の障害対応を検索して初動を早める
複数のツールに散在する情報をまとめて探す
議事録から仕様の決定事項を確認する
退職予定エンジニアの暗黙知を引き出す
新人の質問対応を効率化する
過去の提案や失敗を次の案件に活かす
設計意図と技術的な経緯をすぐ調べられるようにする
システム開発では、仕様だけでなく「なぜこの設計にしたのか」を確認する場面があります。しかし、判断の経緯が要件定義書や会議の議事録に分かれていると、必要な情報を探すのに時間がかかります。
要件定義書や関連する議事録をRimo ナレッジAIに取り込んでおけば、複数の資料をまたいで設計意図を確認可能です。
「請求機能を自社開発せず、既存システムとのCSV連携にした理由を教えて」
「検討した案と、それぞれのメリット・デメリットを整理して」
「この設計で今後注意すべき点は?」
▼要件定義書や議事録をRimo ナレッジAIに取り込む

▼質問すると回答が提示

Rimo ナレッジAIは、登録された資料をもとに回答し、根拠となった文書も示します。これにより、担当者が変わっても、仕様だけでなく設計時の判断まで引き継ぎやすくなります。
障害対応の履歴を検索して初動を早める
障害が発生したときに、過去の類似事例をすぐ確認できれば、原因の切り分けや対応を早められます。
過去の障害報告書や是正対応の記録をRimo ナレッジAIに取り込むと、発生した事象から関連する対応履歴を探せます。
例えば、次のように質問しましょう。
「兼務する社員のシフトを登録できなかった原因は?」
「発生した影響と、実施した対応を教えて」
「同じ問題を防ぐために、要件定義で確認すべきことは?」
▼過去の原因・対応・再発防止策について質問すると回答が提示

過去の対応を根拠付きで確認できるため、経験の浅い担当者でも初動で見るべき資料や確認項目を把握しやすくなります。
Backlog・Slack・Google Driveと連携して散在を解消する
IT企業では、仕様書はGoogle Drive、作業履歴はBacklog、仕様変更の議論はSlackなど、情報が複数のツールに分かれがちです。保存先が分からないと、それぞれのツールを開いて探す必要があります。
Rimo ナレッジAIでは、Backlog・Slack・Google Driveなどを連携し、保存場所をまたいで情報を検索できます。
例えば、次のように質問してください。
「キャンセル料の判定条件が書かれている資料を教えて」
「入力作業を増やしたくないという要望は、どの会議で出た?」
「職員情報の連携で、まだ決まっていない点は?」
▼Backlog・Slack・Google Driveを連携する

▼複数の情報源から回答

情報を新しい場所へ移し直さなくても、普段使っているツールの内容を活用できます。ナレッジ管理のための転記作業を増やさず、必要な情報を見つけやすくなるのがメリットです。
議事録から仕様の決定事項を確認する
仕様を決める会議では、決定事項だけでなく、採用した理由や見送った案も重要なナレッジになります。しかし、議事録を保存するだけでは、複数回の会議にまたがる判断の流れを追いにくい場合があります。
議事録作成ツール「Rimo Voice」などで作成した議事録をRimo ナレッジAIの参照情報にすると、過去の会議を横断して確認が可能です。
例えば、次のように質問します。
「請求機能の連携方式は、どのような流れで決まった?」
「連携方式を選んだ理由と、残っている課題を教えて」
「予約画面を設計するときに重視した現場の要望は?」
▼議事録をもとに回答

決定事項だけでなく、判断に至った経緯まで確認できるため、後から仕様を見直すときや担当者が交代したときにも役立ちます。
※Rimo VoiceはRimo ナレッジAIとは別サービスです。Rimo Voiceで記録した会議内容を、Rimo ナレッジAIの参照情報として活用できます。
退職予定エンジニアの暗黙知をAIインタビューで回収する
引き継ぎ資料には操作手順を残せても、「なぜこの実装にしたのか」「トラブル時にどこから確認するのか」といった経験則は抜け落ちやすいものです。
Rimo ナレッジAIのAIインタビュー機能を使えば、AIからの質問に答える形で、本人にとって当たり前になっている判断基準や注意点を言葉にできます。
例えば、次のような内容を掘り下げます。
現在の設計にした理由と、運用上の制約
障害が起きたときに最初に確認する箇所
手順書に書かれていない復旧方法や注意点
▼退職予定のエンジニアにAIインタビューを実施(イメージ)

▼インタビュー内容をもとに回答

ゼロから引き継ぎ資料を書いてもらう場合と比べて、退職予定者の負担を抑えながら、後任者が必要とする実践的な知識を残しやすくなります。
オンボーディング資料の作成と質問対応を自動化する
新人は、業務マニュアルや社内規程、案件ごとのルールなど、多くの情報を短期間で覚える必要があります。分からないことを毎回先輩に聞く運用では、質問する側と回答する側の作業が止まってしまうでしょう。
そこで社内のマニュアルやFAQをRimo ナレッジAIで参照できるようにすると、新人が分からないことをその場で質問できます。
例えば、次のように質問します。
「月次請求は、いつまでに何をすればいい?」
「請求が差し戻されたときは、最初に何を確認する?」
「利用キャンセル時に料金が発生する条件は?」
▼新人が分からない業務について質問すると回答が提示

AIの回答とあわせて根拠となるマニュアルも確認できます。新人が自分で解決できる範囲が広がり、教育担当者は判断が必要な相談や実務指導に時間を使いやすくなります。
過去案件の成功・失敗を次の営業提案に活かす
受託開発の営業やプリセールスでは、過去の提案内容だけでなく、案件が進んだあとに発生した追加費用や遅延、その原因まで確認できると、次の提案の精度を高めやすくなります。
過去案件の提案書や完了報告書、振り返り議事録などをRimo ナレッジAIに取り込んでおけば、提案前に類似案件の成功・失敗要因をまとめて確認できます。
例えば、次のように質問します。
「前回の案件で、追加費用と遅延が発生した原因は?」
「次の要件定義で、必ず確認すべきことを教えて」
「顧客へ効果を説明するとき、どの指標を重視すべき?」
▼過去案件の失敗要因や注意点を質問すると回答が提示

担当者の記憶だけに頼らず、過去案件で得た知見を次の営業提案に活かせます。見積もりやスケジュール、提案条件を検討する際の判断材料として使えるでしょう。
IT企業でナレッジマネジメントツールを定着させる3つのコツ

ナレッジマネジメントツールは、導入するだけでは定着しません。まず一部のチームで試し、実際に使われるかを確認しながら対象を広げていくと、導入後の失敗を防ぎやすくなります。
まず1つのチームで試す
利用状況を確認しながら対象を広げる
全社展開は運用ルールの構築と教育をセットで進める
まずは1つのチームで試す
最初から全社導入するのではなく、課題が明確なチームから試しましょう。
「過去の障害対応を探すのに時間がかかる」という課題があるなら、実際の障害記録を登録・連携し、必要な情報をすぐに見つけられるか確認します。
あわせて、次の点も見ておくと判断しやすくなります。
必要な情報を検索できるか
情報の登録や更新に手間がかからないか
現場のメンバーが無理なく使えるか
無料トライアルがある場合は、実際の業務データを使って確かめると、自社との相性を判断しやすくなります。
利用状況を確認しながら対象を広げる
最初のチームで問題なく使えたら、ほかのチームへ対象を広げます。
このときは「便利そう」という感想だけでなく、実際に利用されているかを確認しましょう。
例えば、以下の内容を見ると、定着状況を把握しやすくなります。
検索された回数
投稿・更新された情報の数
同じ問い合わせが減ったか
必要な情報を自分で見つけられるようになったか
使われていない場合は、情報不足なのか、検索しにくいのか、入力の手間が大きいのかを確認してから次のチームへ広げます。
全社展開は運用ルールの構築と教育をセットで進める
利用範囲を全社へ広げる際は、運用ルールを決めるだけでなく、社員が迷わず使えるように利用方法を共有することも重要です。
まず、最低限次の項目を決めておきましょう。
どの情報をナレッジとして残すか
誰が更新するか
どの情報を既存ツールから連携するか
部署・案件ごとの閲覧範囲をどうするか
あわせて、検索方法や情報の登録・更新方法など、日常的に使う操作を社内へ共有します。マニュアルを用意するだけでなく、実際の業務データを使った説明会や、部署ごとの利用例を示すと、具体的な使い方をイメージしやすくなります。
ただし、最初から細かなルールや複雑な操作方法を決めすぎると、現場の負担が増えて利用されなくなる可能性があります。必要最低限のルールと使い方から始め、実際の利用状況や社員からの意見をもとに調整していきましょう。
IT企業のナレッジマネジメントツールに関するよくある質問
ここでは、IT企業で寄せられるナレッジマネジメントツールに関する質問に回答します。
情報共有ツールとの違いは何ですか?
主な違いは、情報をその場で共有することが目的か、知識を蓄積して後から再利用することが目的かです。
情報共有ツールであるSlack・Teams・Chatworkなどは日々の連絡に向いています。一方、ナレッジマネジメントツールは、過去の手順・Q&A・設計経緯などを後から検索して使うことを重視します。
スムーズに連絡を取りたいなら情報共有ツール、過去の知識を組織で再利用したいならナレッジマネジメントツールを検討しましょう。
すでにGitHubやNotionを使っていますが、別のツールを入れる必要はありますか?
必ずしも追加する必要はありません。GitHubやNotionだけで必要な情報を探せているなら、既存ツールを整備する方が良いでしょう。
一方、GitHub・Notion・Slack・Driveなど複数の場所へ情報が分かれ「どこを探せばよいかわからない」といった場合は、ナレッジマネジメントツールをご検討ください。
社内独自の用語や略語にも対応できますか?
製品によって異なります。社内独自の略語、プロジェクトコード、旧製品名などは一般的な検索で拾いにくいため、表記ゆれへの対応や辞書登録機能を確認しましょう。
無料トライアルがある場合は、実際の社内資料を入れ「普段使う略称で検索して正しい資料が出るか」を試すのがおすすめです。
無料で使えるナレッジマネジメントツールはありますか?
あります。Kibelaは5名まで無料、ConfluenceとNotionにもFreeプランがあります。Qastも10名以下のフリープランがありますが、AI機能は対象外です。
また、Rimo ナレッジAI・esa・DocBase・NotePMなどは無料トライアルを利用できます。まず少人数で使いやすさを確認し、全社展開時に必要なセキュリティ・権限機能を含む有料プランへ切り替える方法もおすすめです。
IT企業向けのナレッジマネジメントツールならRimo ナレッジAIがおすすめ

IT企業向けのナレッジマネジメントツールを選ぶ際は、機能の多さだけでなく、自社にある情報を実際にどこまで活用できるかを確認することが重要です。
とくに、SlackやGoogle Driveなど複数の場所に情報が分散している場合は、必要な資料や過去の経緯をまとめて探せるかが選定のポイントになります。
Rimo ナレッジAIは、社内資料や議事録、チャットなど複数の情報源を横断して検索し、根拠となる情報とあわせて回答できるAIエージェントです。
無料トライアルでは、自社の資料を使って、普段探すのに時間がかかっている仕様や過去の経緯を実際に検索できます。
本格導入の前に、必要な情報をどこまで見つけられるか、検索の手間をどの程度減らせそうかを確認してみてください。
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