コンサル業界向けナレッジマネジメントツール8選|属人化を防ぐサービスを紹介

コンサル業界向けのナレッジマネジメントツールとは、過去の提案書や議事録、調査メモなどの知見を組織の資産として管理し、担当者が代わっても引き出せるようにするサービスです。
本記事では、ナレッジマネジメントツールの「Rimo ナレッジAI」を開発しているRimo合同会社のメンバーである金城が、コンサルティングの業務フローを前提としたツールを紹介します。
【本記事でわかること】
コンサル業界向けナレッジマネジメントツールおすすめ8選
コンサル業界でナレッジマネジメントツールを選ぶ際の6つの基準
コンサル業界でナレッジが個人に閉じやすい3つの理由
コンサル業界でナレッジマネジメントツールを導入するメリット
ナレッジマネジメントツールのコンサル業界での活用シーン8選
コンサル業界のナレッジマネジメントツールに関するよくある質問
本記事で紹介するなかでも、過去のプロジェクトの知見を組織の資産に変える仕組み作りを行いたい方には「Rimo ナレッジAI」がおすすめです。
提案書や議事録を横断して検索し、AIが根拠となる資料を示しながら回答するほか、過去の知見を踏まえた提案書の下書き作成まで担います。
まずは実際の操作感をお試しいただける無料トライアルからご検討ください。
【比較表】コンサル業界向けナレッジマネジメントツールおすすめ8選
コンサル業界向けのナレッジマネジメントツールは以下のとおりです。
サービス名 | 特徴 | 料金の目安(月払い・税抜) | 無料プラン・トライアル |
過去の提案書や議事録をまたいだAIによる回答と資料作成 | 6,000円/人・月(チーム)、月5万円〜(法人) | 無料トライアルあり | |
過去のファイルの中身検索と属人化しやすいノウハウの引き継ぎ | 月額5,400円〜 | 無料トライアルあり | |
分析資料のスライド画像内のテキスト検索 | 要問い合わせ | 無料トライアルあり | |
案件中に飛び交う質問と回答の蓄積 | 要問い合わせ | 無料プランあり(10名以下・AI機能なし) | |
厳密な権限管理とドキュメント整理 | 1ユーザー920円〜 | 無料プランあり | |
案件の進行管理と調査メモの一元管理 | 1ユーザー月額3,800円 | 無料プランあり | |
ファイルサーバー上の分析資料・画像テキストの横断検索 | 月額30万円〜 | 要問い合わせ | |
全社規模で乱立する既存SaaSの横断検索 | 要問い合わせ(1ユーザー月50ドル程度〜) | 要問い合わせ |
幅広い製品から比較したい場合は、ナレッジ共有ツール16選の比較記事も参照してください。
以下で、それぞれのツールの特徴を詳しく解説します。
1.『Rimo ナレッジAI』|提案書や議事録などの資料の中身を検索して、権限を守りながらAIが答える

『Rimo ナレッジAI』は、社内のファイルやコミュニケーションツールと連携し、過去の知見を横断的に検索・活用できるAIナレッジ検索ツールです。
過去の提案書や議事録、調査メモなどを取り込むことで、「A社向けの訴求ポイントは?」のような質問に対して社内文書から的確な答えを返します。
ExcelやWord、PowerPoint、PDFのほか、SharePointやGoogleドライブ、Box、Slack、Teamsなどの連携に対応しています。
資料が分散しているコンサルファームでの業務にフィットするでしょう。
▼横断検索のイメージ

Rimo ナレッジAIでは、AIが回答に使う資料の範囲が、利用者ごとの閲覧範囲に合わせて決まります。そのため、クライアントごとの機密情報を守りながら、利用者は自分に許可された資料だけを横断検索できます。
さらに、AIエージェントが過去案件の形式を参照し、提案書や報告資料のたたき台まで作成可能です。
資料を探す時間だけでなく、ゼロから構成を考える時間も減らせます。
情報漏えい対策としてISO 27001・ISO 27017を取得しており、入力データをAIの学習に使わない設計です。多要素認証にも対応しており、機密性の高い案件を扱うファームに向いています。
▶【無料トライアルあり】Rimo ナレッジAIのサービス概要をチェックする
【料金プラン】
チームプラン:6,000円/人・月(1名から契約可、AI議事録「Rimo」も利用可)
法人プラン:月5万円〜(人数無制限、初期設定・活用設計の専任サポート付き)
※無料トライアルあり
2.『NotePM』|提案書や報告書のファイルの中身まで検索できる

出典:NotePM
『NotePM』は、強力な検索機能と柔軟なアクセス権限を備えた社内Wikiツールです。
Word、Excel、PowerPoint、PDFの中身を全文検索できるため、ファイル名を覚えていなくても、文書内のキーワードから過去の資料にスムーズにたどり着けます。社内ナレッジから自動で回答を生成するAIチャットボットや、AI要約・翻訳機能も搭載中です。
コンサルファームでは、特定のメンバーにノウハウが属人化する課題の解消に効力を発揮します。実際に、ITコンサルティングファームでは、NotePMの導入により情報検索の時間が50%削減され、引き継ぎ期間も約半分に短縮された実績があります。
ISMS(ISO/IEC 27001)認証を取得しており、セキュリティ面でも安心です。
【料金プラン】
プラン10(10編集/30閲覧):月額5,400円
プラン200:月額108,000円
【良い評判】
NotePMの最大の魅力は、社内の知識やマニュアルが「一瞬で見つかる」圧倒的な検索精度にあります。PDFやWordなどの添付ファイル内のテキストまで全文検索の対象になるため、「あの資料どこだっけ?」と迷う無駄な時間が完全にゼロになりました。 |
【気になる評判】
機能が多い分、導入直後はノート、フォルダ、タグの設計ルールを決めないと、情報が散らかりやすいと感じました。ページ数が増えるほど、命名ルールやタグ運用の重要性が高まるため、初期設定時におすすめの分類例やテンプレートをもっと分かりやすく提示してもらえると助かります。また、既存資料を移行する際の整備作業を支援する機能やガイドがさらに充実すると、定着までの負担を下げられると思います。 |
引用:ITreview「NotePMの評判・口コミ」
3.『ナレカン』|話し言葉で検索でき、スライド画像の文字まで拾える

出典:ナレカン
『ナレカン』は、上司に話しかけるように自然文で検索ができるAI搭載のナレッジマネジメントツールです。
Word、Excel、PowerPoint、PDF、テキストファイルの中身検索に加え、画像内の文字を読み取るOCR検索にも対応しているのが特徴です。TeamsやSlack、LINE WORKSなどのチャットツールとの連携も可能で、フォルダ単位のアクセス制御も備えています。
コンサルの現場では、図解やスライド画像の中に重要な論点が含まれていることが多く、画像内の文字まで検索できる機能は過去資料の発見率を大きく高めるでしょう。また、AIによる自動要約機能を使えば、大量の検索結果から必要な情報をすばやく絞り込めます。
100名から数万名規模の組織に対応しているため、大規模なファームでの導入にも適しています。
【料金プラン】
初期費用・月額費用:要問い合わせ
4.『Qast』|案件で出た質問と答えをそのまま情報資産にできる

出典:Qast
『Qast』は、Q&A形式とメモ形式でナレッジを蓄積し、属人化を防ぐナレッジマネジメントツールです。
案件の進行中に飛び交う質問とそれに対する回答がそのまま蓄積されるため、次の類似案件で簡単に引き出せる資産として残るのが特徴です。
また、蓄積した情報を生成AIが業務で使えるナレッジへ変換する機能や、属人化したノウハウをAIが引き出して構造化する機能も備えています。
コンサルの現場では、暗黙知となりやすい「なぜこのアプローチをとったのか」「クライアント特有のルールは何か」のような疑問が頻出します。
Qastを使えば、それらのやり取りをQ&Aとして残すことが可能です。新人の立ち上がりや途中参画メンバーのキャッチアップに効果を発揮するでしょう。
【料金プラン】
初期費用+月額費用:要問い合わせ(10名以下は無料のフリープランあり。AI機能は対象外)
【良い評判】
情シス、世間一般でIT関連の何でも屋になりがちと言われてますが、弊社も例外なく何でも屋です。社内システム、ソフトウェア、機器…ありとあらゆる事を色んな方から質問されますが「質問はQastで」「わからない事は聞く前にQastで検索して」を徹底したところ問い合わせに関する手間が大いに削減されました。 |
【気になる評判】
質問して、問題が解決したのに解決済みを押してくれない方々がちらほら…。投稿から一定期間経った頃に、投稿主に解決済みにしませんか?と自動通知してくれると良いなと思います。 |
引用:ITreview「Qastの評判・口コミ」
5.『Confluence』|案件ごとに区画を分け、閲覧できる人を細かく決められる

出典:Confluence
『Confluence』は、アトラシアン社が提供する、階層構造でのドキュメント管理に優れたワークスペースツールです。
スペースという単位でプロジェクトやチームごとの区画を作成し、それぞれに対して閲覧・編集権限を細かく設定できます。
また、Jira(プロジェクト管理ツール)とのシームレスな連携や、議事録などのテンプレート機能、AI機能(Atlassian Rovo)も搭載しています。
クライアントごとに情報を厳密に隔離しなければならないコンサル業界では、スペース単位の権限管理は相性が良い仕組みです。
また、案件ごとに独立したスペースを作り、そこに提案書から議事録、報告書までを集約することで、情報漏えいのリスクを抑えつつナレッジを整理できます。
一方で、機能が豊富であるがゆえに、初期のルール作りや定着までに少しハードルを感じるケースもあります。
【料金プラン】
Standard:1ユーザー 920円/月(10ユーザーで契約した場合)
Premium:1ユーザー 1,810円/月(10ユーザーで契約した場合)
※10ユーザーまでの無料プランあり。契約人数が増えるほど1人あたりの単価は下がります
【良い評判】
長年使っています。使い続けることでナレッジ集積のツールとして最適だと改めて感じています。他のツールではページが散在したり、検索に時間がかかったりしますが、階層でページを作成し綺麗に整理できることで、検索時に迷うことがありません。 |
【気になる評判】
独自UIがかなり導入ハードルをあげています。ウェブやスマートフォンアプリのUIに慣れてしまっているユーザに取っては、最初は使いづらいと感じるはずです。 |
引用:ITreview「Confluenceの評判・口コミ」
6.『Notion』|案件の進行管理と調査メモを同じ場所に置ける

出典:Notion
『Notion』は、ドキュメント作成、タスク管理、データベース機能を1つのプラットフォームに統合したオールインワンのワークスペースです。
自由度の高いデータベース機能を活用することで、案件の一覧、進行中のタスク、デスクトップリサーチの調査メモなどを1か所にまとめて管理できるほか、Notion AIによる文章作成支援やミーティングノートの自動要約など、高度なAI機能も利用できます。
コンサル業界でのプロジェクトでは、リサーチのメモやタスクの進捗がツールごとに分散しがちですが、Notionを使えば案件のページから当時の検討経緯や背景をすぐにたどれます。資料を探しに別のツールに切り替える手間が省けるのが利点です。
【料金プラン】
ビジネスプラン:1ユーザー月額3,800円
※個人向けの無料プランあり
【良い評判】
メモ、ドキュメント、タスク管理、データベース、Wikiなどを一つのワークスペースで管理できます。ページやデータベースを自由に組み合わせて、自分やチームに合った管理方法を構築できる点が大きな魅力です。 |
【気になる評判】
自由度が高い反面、最適な運用方法を決めるまでに時間がかかることがあります。また、データ量が多いページでは動作がやや重く感じられる場合があり、オフライン利用時の機能がさらに充実すると、使いやすくなると感じます。 |
引用:ITreview「Notionの評判・口コミ」
7.『saguroot』|ファイルサーバーに眠る分析資料を、画像の中の文字まで含めて探せる

出典:saguroot
『saguroot』は、株式会社丹青社が提供する国産のナレッジマネジメントツールです。
オンラインストレージやオンプレミスのファイルサーバーなどに分散した資料を横断的に検索できます。ファイル名だけでなく、ファイル内のテキストや画像の中の文字まで拾い上げて探し出せるのが特徴です。
コンサルの分析資料や中間報告資料は、重要な論点が図表やスライド画像の中に埋め込まれていることが少なくありません。
画像内の文字まで検索対象になる本ツールは、過去の案件資料を漏れなく見つけ出す場面で大きく貢献します。また、生成AIが検索結果に100字程度の資料要約を表示するため、ファイルを開く前に内容の見当をつけられます。
【料金プラン】
月額:30万円〜(初期費用は要相談)
8.『Glean』|すでに使っている社内ツールをまたいで横断検索できる

出典:Glean
『Glean』は、既存のSaaSツールをまたいで横断検索ができる、エンタープライズ向けのAI検索プラットフォームです。
275以上のコネクタを備えており、Google Workspace、Slack、Teams、Jira、Salesforceなど、社内のあらゆる場所に散らばった情報を1か所の検索窓から見つけ出せます。
組織拡大によって、部門ごとに使うツールが乱立している大規模ファームで、情報のサイロ化を崩すのに役立つでしょう。既存のツール環境を変えずに、検索体験だけを改善したい場合に適しています。
1ユーザーあたり月50ドル程度から始まり、年間契約額は10万ドル以上が目安とされています。
規模の小さなファームや、社内ツールがまだ複雑化していない段階では過剰な投資になるため、別のツールを検討しましょう。
【料金プラン】
カスタム見積り(第三者の推定では1ユーザーあたり月50ドル程度から)
【良い評判】
Gleanの良さは、単に情報を横断検索できることではなく、「誰に聞けば早いか」「過去にどこで議論されたか」まで含めて、次のアクションにつながる情報探索ができる点です。各種SaaSに散在した情報を探す時間が大きく減り、資料作成や提案準備の初動が速くなりました。 |
【気になる評判】
特定のSaaSの情報のみを対象にするなど、引用元を指定する方法はあるものの、その方法を覚えられない。毎回それを調べるところから始まり、結果として時間削減効果が下がってしまう。直感的な操作で簡単に指定できるようになると嬉しい。 |
引用:ITreview「Gleanの評判・口コミ」
コンサル業界でナレッジマネジメントツールを選ぶ際の6つの基準

ここでは、ナレッジマネジメントツールを選ぶ際の基準として以下の6つを解説します。
提案書や報告書の「中身」まで検索できるか
クライアントやプロジェクトごとにナレッジを整理できるか
打ち合わせの記録から提案資料などを作成できるか
既存の社内ツールと連携できるか
機密情報を守れるセキュリティ機能があるか
会社の規模に合わせて、小さく試してから広げられる料金か
提案書や報告書の「中身」まで検索できるか
提案書や報告書のファイル名だけでなく本文や画像内の文字まで検索できるツールを選びましょう。
特に、PowerPointやPDFの利用が多いコンサル業務では、業界名・課題・施策など資料内の言葉から目的の成果物を見つけられるかを確認することをおすすめします。
選定時は、自社の過去資料を取り込み、実際に使うキーワードで目的のページと中身まで探せるかを確認してください。
クライアントやプロジェクトごとにナレッジを整理できるか
クライアントやプロジェクトの単位で、資料をフォルダのようにまとめて置けるツールを選びましょう。案件ごとに提案書・議事録・調査メモ・報告資料をまとめておけば、担当者が代わっても、その案件の経緯や成果物をすぐにたどれます。
さらに、案件ごとに情報をまとめておくと、閲覧できる人を案件単位で絞る設定もしやすくなります。クライアントの情報を、その案件のメンバーだけが見られるように管理可能です。

打ち合わせの記録から提案資料などを作成できるか
一部のナレッジマネジメントツールには、打ち合わせで出た論点や決定事項から、提案書や報告資料のたたき台を作れる機能もあります。
議事録や打ち合わせのメモを取り込んでおけば、過去の提案書や調査資料とあわせて参照しながら、次の提案資料の下書きを作れます。記録を読み返して一から組み立てる手間が減り、提案の中身を考える時間を増やせるでしょう。
選ぶときは、議事録などの記録を取り込めるか、自社の資料の形式に合わせて下書きを作れるかを確かめましょう。
既存の社内ツールと連携できるか
普段使っているクラウドストレージやチャットと連携できるツールを選ぶことも大切です。連携できなければ、ナレッジマネジメントツールへ資料を移す作業が増え、情報も二重管理になります。
そのため、SharePoint、Googleドライブ、Box、Slack、Teamsなど、自社で利用中のツールから資料や会話を取り込めるかを確認してください。
既存の保存場所を変えずに検索できれば、導入時の負担を抑えられます。連携して自動で取り込めれば、メンバーが別に文章を書かなくてもナレッジが貯まるため、稼働の多いコンサルタントでも続けやすくなります。
▼Rimo ナレッジAIの社内ツール連携のイメージ

機密情報を守れるセキュリティ機能があるか
ナレッジマネジメントツールには、クライアントの機密情報を含む提案書や議事録を預けることになります。
2026年10月時点では、国内の企業や団体で不正アクセスによる個人情報などの漏えいが相次いでおり、各機関から注意喚起が出されています。
参考:国家サイバー統括室「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえた各機関による注意喚起等について」
だからこそ、ツールを選ぶ際は機能や料金だけでなく、預けた情報を守れるかまで確かめておきましょう。入力データがAIの学習に使われないか、閲覧権限がAIの回答範囲にも反映されるかに加え、以下の内容も確認すると安心です。
SSO
多要素認証
接続元IP制限
操作ログ
第三者認証の有無
会社の規模に合わせて、小さく試してから広げられる料金か
ナレッジマネジメントツールの料金は、少人数・低価格から始められるかと、全社に広げたときの総額の両方で比較しましょう。最低利用人数、初期費用、最低契約期間を確認すると、自社の規模に合うか判断しやすくなります。
代表的な5サービスの料金は以下のとおりです。料金だけでなく、サポート範囲や求める機能も合わせて比較してください。
サービス名 | 料金の目安(月払い・税抜) |
6,000円/人・月(チーム)、月5万円〜(法人) | |
NotePM | 月額5,400円〜 |
Confluence | 1ユーザー920円〜 |
Notion | 1ユーザー月額3,800円 |
saguroot | 月額30万円〜 |
コンサル業界でナレッジが個人に閉じやすい3つの理由
コンサル業務では、案件ごとにメンバーや情報の保存場所が変わり、複数のプロジェクトが同時に進みます。そのため、資料を作成した本人以外が、過去の知見を見つけにくい状況が生まれがちです。
さらに、人の入れ替わりや採用の拡大が重なると、ノウハウの引き継ぎや育成も難しくなります。
そこで本項では、コンサル業界でナレッジが個人に閉じやすい理由を3つに分けて解説します。
案件ごとに情報が分かれ、終わった案件の整理が後回しになる
人の入れ替わりによってノウハウが失われやすい
人の増え方に育成が追いつかない
※ナレッジ共有の目的や定着させる進め方は、ナレッジ共有の解説記事も参照してください。
案件ごとに情報が分かれ、終わった案件の整理が後回しになる
コンサル業務では、案件ごとに資料の保存場所や閲覧メンバーが異なるため、知見がプロジェクト内に閉じやすくなります。
さらに、コンサルタントは複数案件を並行して担当することが多い傾向があります。納品後は次の案件が始まるため、提案書や調査メモを整理して共有する作業が後回しになりがちです。
その結果、終了案件の資料は残っていても、保存場所や内容を知る担当者しか見つけられません。
過去の知見を再利用するには、案件終了時の整理を個人に任せず、日常的に使う保存先から自動で蓄積・検索できる仕組み作りが欠かせません。
人の入れ替わりによってノウハウが失われやすい
担当者の異動や退職があると、資料に書かれていない判断の背景やクライアント対応の勘所は引き継がれにくくなります。
また、コンサル業務では案件ごとにチームが組み替わるケースがあるため、退職がなくても、案件が終わるたびに知見を持つ人が入れ替わるのが実情です。
人の入れ替わりが避けられない以上、ノウハウを個人の記憶に頼ると、異動や退職のたびに知見が失われます。提案の型や検討経緯を記録し、後任者が検索できる状態にしておかなければなりません。
人の増え方に育成が追いつかない
採用の拡大に育成が追いつかず、実務ノウハウが一部の経験者に集中しやすいことも、ナレッジが個人に閉じる原因です。
2024年度の国内のコンサル市場は前年比17%増の2兆3,422億円に達し、主要ファームの在籍者数も2025年3月から12月の9ヶ月で4,896名増えています。
出典:コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社(PR TIMES)「コンサルティング市場規模調査」
参考:AXIS Insights「コンサルティングファーム在籍者数はどう変動している?」
人が増えるほどOJTだけでは教えきれません。過去資料やシニアの判断プロセスを組織で参照できる仕組みがなければ、新人の成長速度が遅くなります。
コンサル業界でナレッジマネジメントツールを導入するメリット
ここまで見てきたように、コンサル業界では案件ごとに情報が分かれ、人の入れ替わりや採用の拡大によって、ノウハウが個人に閉じがちです。ナレッジマネジメントツールを導入すると、こうした課題を次のように解決できます。
メリット | コンサル現場で期待できる変化 |
提案準備の時間短縮 | 過去の資料を探し回る時間やゼロから作り直す手間が消え、その分の時間を提案の中身を練る作業に回せます。 |
提案品質のばらつき縮小 | 過去の成功パターンや失注の理由が可視化されるため、提案の質がその案件を担当したメンバー個人の記憶や力量に依存しなくなります。 |
退職時の知見流出の抑制 | 担当者が退職しても、提案の型やプロジェクトの検討経緯が組織に資産として残るため、人が入れ替わるたびに同じ知見を作り直す手間が減ります。 |
クライアント対応の再現性 | 過去のヒアリングで出た制約や前提条件を次の案件で引けるようになります。それにより、担当者が代わっても、確認漏れや同じ質問の繰り返しを防げます。 |
案件横断での知見再利用 | 閲覧権限の設定がそのまま検索範囲に反映されるため、見て良い範囲を守ったままチームをまたいで知見を参照できます。 |
新人の育成期間の短縮 | 新人が過去の成果物や社内ルールを自分で検索して動ける範囲が広がります。都度先輩に質問して教わる手間が減り、指導の時間を判断業務に振り向けられます。 |
ナレッジマネジメントツールのコンサル業界での活用シーン8選
ここからは、弊社が提供しているナレッジマネジメントツール「Rimo ナレッジAI」を使ったケースを例に、コンサル業界での活用シーンを紹介します。
過去の提案書をもとに、新しい提案の方針を壁打ちする
自社フォーマットのまま提案書や報告資料の下書きを作る
ヒアリングで出た前提や制約を、その場でチームの共通認識にする
ワークショップでのホワイトボードや手書きのメモから論点を抽出する
クライアントとの打ち合わせ記録を、次の提案で引けるようにする
案件をまたいで知見を横展開する
シニアの進め方をAIインタビューで言語化する
新人コンサルタントの育成を、研修とOJTだけに頼らない形にする
過去の提案書をもとに、新しい提案の方針を壁打ちする
新規案件の提案において、過去の類似案件の情報を手探りで探し出し、ゼロベースで提案の切り口を考えるのは大きな時間がかかります。また、類似案件の成功要因や失注の理由といった重要な文脈も、個人の記憶に依存してしまいがちです。
「Rimo ナレッジAI」では、過去の類似案件の提案資料や商談ログ、失注理由を取り込むことで、蓄積された知見を踏まえた新規提案の方針をAIと壁打ちしながら具体化できます。
「製造業のDX案件で受注できた提案の共通点は?」
「この業界向けに過去使った訴求軸は?」
「同じテーマで失注した理由は?」
▼過去の失注理由も踏まえてAIが新しい提案の方針を提示

新規提案の立ち上げスピードが上がり、個人の経験に依存しない精度の高い提案方針を立てられるようになります。
自社フォーマットのまま提案書や報告資料の下書きを作る
提案の論点(クライアントの課題と打ち手)が固まったあとも、過去の資料からフォーマットをコピーして体裁を整える作業に時間がかかります。
中間報告のたびに資料を作り直す場合、体裁の調整に追われて中身を詰める議論の時間が削られてしまいます。
Rimo ナレッジAIに自社の提案書や中間報告資料のフォーマットを取り込ませておけば、その構成と論点を踏襲した下書きを作成できるのが強みです。
「この内容を自社の提案書のフォーマットに落とし込んで」
「過去の中間報告書の型で、今回の論点をスライド形式にまとめて」
「前回の報告資料の体裁に合わせて、最新の数値を更新して」
▼自社のフォーマットを踏襲した資料のたたき台が自動で生成

ゼロから資料の体裁を作る時間が省け、レビューや中身の議論に多くの時間を回せるようになります。
ヒアリングで出た前提や制約を、その場でチームの共通認識にする
クライアントへのヒアリングでは、表面上の課題だけでなく、判断の前提や変更できない条件も確認することが必要です。これらを把握していないと、後の分析や提案がクライアントの実情に合わなくなるためです。
しかし、そうした情報は議事録の本文に埋もれやすく、打ち合わせに同席していないメンバーには伝わりにくいという問題があります。
打ち合わせの記録をRimo ナレッジAIに取り込めば、打ち合わせの直後に質問するだけで、AIが前提や制約に関する部分だけを的確に抜き出します。
「この案件で先方が譲れないと言った条件は?」
「前回の打ち合わせで保留になった論点は?」
「決裁に関わるのは誰だと言っていた?」
▼議事録の中から、プロジェクトの制約や前提条件だけを抽出して確認

ヒアリング当日のうちにチーム全員の認識をそろえられ、論点のズレを後の工程に持ち越さず、分析や提案に進めます。
ワークショップでのホワイトボードや手書きのメモから論点を抽出する
クライアントとのワークショップで決まった優先順位や追加の要望は、ホワイトボードや付箋、コンサルタントの手元のメモに書かれたまま終わることがあります。
議事録には「優先順位は後日整理」としか残らず、ワークショップに参加したメンバーしか中身を知らないといった状態になりがちです。
Rimo ナレッジAIには、ホワイトボードの写真や手書きメモをスキャンした画像・PDFも取り込めます。手書きの文字も読み取って回答するため、議事録と写真を見比べなくても、決まったことをその場で確認できます。
「D社のワークショップで、最優先になった論点は?」
「ワークショップのあとに、先方の部長が追加した論点はある?」
「議事録には載っていないが、ホワイトボードや手書きメモに書かれている決定事項をまとめて」
▼手書きメモから、議事録にない決定事項を引き出す

ワークショップに同席していないメンバーも、手書きのメモに残った優先順位や追加の要望まで確かめられます。次回までの準備を、チーム全員が同じ前提で進められるようになるでしょう。
クライアントとの打ち合わせ記録を、次の提案で引けるようにする
案件の中で記録されたクライアントとの打ち合わせ内容は、そのプロジェクトが終わると参照されなくなりがちです。
テキスト化された議事録であっても、時間が経てば次の提案の際に探し出して活かすことは困難です。
そこで、AI議事録ツール「Rimo」で記録し構造化された打ち合わせの内容を、Rimo ナレッジAIが参照する情報の1つとして組み込みます。
※AI議事録ツール「Rimo」は、会議の音声を文字起こしして議事録を作成する製品です。Rimo ナレッジAIは、その議事録を含む社内資料を取り込み、質問への回答や資料の下書きに使うサービスで、両者は別の製品です。
「過去のA社との打ち合わせで話題に上がった中長期的な課題は?」
「昨年のキックオフで確認したB社の社内システムに関する懸念点は?」
「C社の案件で、最終報告の際に追加で要望された事項は?」
▼過去の案件の打ち合わせ記録から、次の提案に活かせる情報を引き出す

案件が終わったあとでも、当時のリアルなやり取りを次の新しい提案の材料として確実に引き出せるようになります。
案件をまたいで知見を横展開する
コンサルの知見は案件ごとに閉じてしまいがちで、ほかのチームが類似の課題に直面していても、ノウハウが共有されずに各々が調べ直す無駄が発生します。
Rimo ナレッジAIを使えば、参照可能な範囲内でほかのチームの知見を横断的に検索できます。
「他チームが担当した小売業のコスト削減案件で用いた分析手法は?」
「全社で共有されている、このツールの導入における一般的なリスクは?」
「別案件で作成された、この業界向けの市場調査データはある?」
▼権限設定で隔離された情報を守りつつ、参照可能な過去案件の知見を横断して提示

これにより、ほかのチームが同じ論点を一から調べ直す手間がなくなります。権限で隔離された情報を守ったまま、組織として一度出した答えを次の案件でも使えるようになります。
シニアの進め方をAIインタビューで言語化する
プロジェクトの立ち上げ方や論点の切り方など、稼働の多いシニア層の頭の中にあるノウハウは、明文化する時間がとれずに属人化します。
Rimo ナレッジAIはAIインタビューによるナレッジ取り込みに対応しており、AIがシニア層に質問してノウハウを引き出し、言語化します。
▼AIインタビュー(イメージ)

「新規プロジェクトの立ち上げで最初に確認するべき3つのポイントは?」
「クライアントの要望が曖昧なとき、どのように論点を切り出している?」
「炎上しかけたプロジェクトを立て直す際のアプローチは?」
▼得られた回答を参照元にして、質問に回答

稼働の多いメンバーに「書いてもらう」という負担を抑えながら、価値の高いノウハウを組織の資産として残せます。
新人コンサルタントの育成を、研修とOJTだけに頼らない形にする
コンサルの育成は、初期の研修後はOJTに比重が置かれます。入社直後の新人は、社内マニュアルに載っていない実務の進め方について、そのつど先輩に質問するしかありません。
過去の成果物や社内マニュアル、議事録を横断して検索できる状態を作ることで、新人が自ら調べて解決できる範囲を広げます。
「この業界の案件で最初に押さえる論点は?」
「報告資料の体裁はどの資料を見ればいい?」
「この用語を社内ではどういう意味で使っている?」
▼新人の疑問に対して、過去の資料やマニュアルに基づいた的確な回答を提示

新人が都度質問する回数が減り、教える側のシニアは、本当に判断が必要な指導に時間を振り向けられるようになります。
コンサル業界のナレッジマネジメントツールに関するよくある質問
ナレッジマネジメントツールを検討・導入する前に、コンサルファームが抱きやすい疑問とその答えをまとめました。
SharePointやGoogleドライブがあれば十分では?
自社の規模に合うのはどのツールですか?
ツールを入れても誰も書き込まず、定着しないのでは?
SharePointやGoogleドライブがあれば十分では?
ファイルを保管するだけなら十分ですが、必要な情報をすぐに探したいなら、ナレッジマネジメントツールを併用するのがおすすめです。
SharePointやGoogleドライブでもファイルの中身は検索できますが、検索結果はファイルの一覧で返るため、どの資料のどこに答えがあるかは1つずつ開いて確かめなければなりません。ナレッジマネジメントツールなら、複数の保存先をまたいで資料を探し、AIが根拠となる資料を示しながら答えます。
既存のクラウドストレージを入れ替える必要もありません。Rimo ナレッジAIのように、SharePointやGoogleドライブと連携してデータを取り込めるツールなら、今の保管場所はそのままで、探し方だけを変えられます。
自社の規模に合うのはどのツールですか?
規模によって合うツールは異なります。少人数から試せるか、全社に広げたときの総額がいくらかで選ぶのがおすすめです。規模ごとの選び方の目安は次のとおりです。
規模 | 選び方の目安 |
30名未満 | Confluence、Notion、Rimo ナレッジAIなど、少人数から試せるプランを選ぶ |
30〜200名 | 権限管理や運用支援を含めて比較する |
200名以上 | ナレカン、sagurootやGleanなどの全社横断型も候補にし、最低利用人数と総額を確認する |
Rimo ナレッジAIには、1名から使えるチームプランと、人数無制限の法人プランがあります。どちらが合うか迷う場合は、ファームの規模や利用目的に合わせて導入方法をご案内します。お気軽にご相談ください。
ツールを入れても誰も書き込まず、定着しないのでは?
普段の保存先から資料を自動で取り込めるツールを選べば、メンバーが意識して書き込まなくてもナレッジが貯まり、定着しやすくなります。書き込む作業が増えると、忙しいメンバーほど使わなくなるためです。
まずは1つのチームで試し、「必要な資料を見つけられたか」「探す時間が減ったか」を確認してください。効果が見えた段階で利用範囲を広げると、無理なく定着させられます。
コンサル業界向けのナレッジマネジメントツールならRimo ナレッジAI

本記事では、コンサル業界向けのナレッジマネジメントツールを紹介してきました。
このなかでも特に、「Rimo ナレッジAI」がおすすめです。
Rimo ナレッジAIは、提案書・議事録・調査メモ・報告資料をまとめて取り込み、案件をまたいだ質問にそのまま答えるナレッジマネジメントツールです。
保存場所を覚えていなくても、資料の内容について質問すれば必要な情報を探せるうえ、閲覧権限のない資料はAIの回答に使われないため、クライアント情報を安全に管理できます。
導入すると、現場では次の3つが変わります。
共有フォルダを掘り返し、「あの案件の提案書を持っていませんか」と聞いて回る時間が減る
閲覧権限を守りながら、複数の案件にある知見を検索できる
提案の質が担当者の経験に左右されにくくなる
また、料金プランは、以下のとおりです。
【料金プラン】
チームプラン:6,000円/人・月(1名から契約可、AI議事録「Rimo」も利用可)
法人プラン:月5万円〜(人数無制限、初期設定・活用設計の専任サポート付き)
※月払い・税抜、無料トライアルあり
まずは無料トライアルで自社の提案書や議事録を取り込み、必要な情報を実際に検索できるか・活用できるかをお試しください。
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