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LINE WORKS AiNoteとは?使い方や料金、4つの注意点を解説

『LINE WORKS AiNote』は、音声を録音またはアップロードして文字起こしやAI要約を行う議事録作成ツールです。
旧サービス『LINE CLOVA Note』の正式版として、法人向けプランなどの新機能が追加され登場しました。
本記事では、『LINE WORKS AiNote』に追加された新機能や料金プラン、ツールの使い方を解説します。
記事を読み終える頃には、『LINE WORKS AiNote』の特徴や注意点を理解し、自分に合った議事録作成AIが選べるようになります。
会議や打ち合わせの議事録作成を自動化したい方は、ぜひ参考にしてください。

LINE WORKS AiNoteとは「AI議事録作成ツール」

出典:LINE WORKS
『LINE WORKS AiNote』は、議事録作成にかかる時間と手間を大幅に削減できるため、会議や打ち合わせの多いビジネス現場で注目されています。
『LINE WORKS AiNote』は『LINE CLOVA Note』と同様に高精度な音声認識AI『CLOVA Speech』が搭載されています。
音声認識AIの話者分離機能は国際コンペティション「DIHARD3(2021年)」で世界3位を獲得しているほどの精度です。
新たに追加された機能としては、AI要約やWeb会議ツールとの連携、法人向けの管理者権限や監査ログなどがあります。
PC・スマホの両方に対応しており、無料プランもあるため、個人・企業どちらにもおすすめなツールです。
関連記事:LINE CLOVA Noteの安全性は?セキュリティ対策やメリットを解説
LINE WORKS AiNoteの主な機能

出典:LINE WORKS
『LINE WORKS AiNote』は、議事録作成に必要な一連の機能(録音・音声アップロード・文字起こし)が備わっています。
実際の文字起こしは以下のように、話者ごとのチャット形式で表示されます。

出典:LINE WORKS
発言者の区別が明確なので、会議内容の確認や編集がスムーズに行えます。
また有料プランに加入すると、以下の機能も利用できます。
AI要約
Web会議の録音(Zoom/Teams/Webex/Google Meet)
作成したノートの共有などもできるため、チームや法人での利用にも適しています。
LINE WORKS AiNoteの料金プラン
『LINE WORKS AiNote』には、5つのプランがあります。
プラン | 料金(月間契約) | 文字起こし時間/月 | 利用人数 | AI要約/月 | Web会議の録音 |
フリー | 0円 | 300分 | 最大30人 | × | × |
ソロ | 1,600円 | 600分 | 1人(または少人数) | 12回 | ◯ |
チーム | 22,000円 | 100時間 | 無制限 | 120回 | ◯ |
ビジネス | 60,000円 | 300時間 | 無制限 | 360回 | ◯ |
エンタープライズ | 180,000円 | 1,000時間 | 無制限 | 1,200回 | ◯ |
参考:LINE WORKS
無料と有料では、Web会議ツールの連携やAI要約の利用可否に違いがあります。
有料プランの間でも「文字起こし時間」や「AI要約の利用回数」に差があるため、チーム規模や利用頻度に応じてプランを選択することが重要です。
LINE WORKS AiNoteと旧サービスLINE CLOVA Noteの違い
『LINE WORKS AiNote』と旧サービス『LINE CLOVA Note』の主な違いは、次の3つです。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
①法人向けプランの登場
旧サービス『LINE CLOVA Note』は、主な機能が「録音と文字起こし」のみの無料ツールだったため、個人利用に適した設計でした。
しかし、『LINE WORKS AiNote』では法人利用を前提とした以下のようなプランが追加されました。
監査ログの確認(誰が、いつ、どのノートにアクセスしたかを記録)
アクセス権限の管理(メンバーごとに編集・閲覧の範囲を設定)
ドメイン単位でのノート共有(社内メンバーと自動的に情報共有可能)
これらの機能により、少人数のチームや会社全体で利用したい方にも対応できるツールになりました。
②AIによる要約が可能に

出典:LINE WORKS
『LINE WORKS AiNote』の有料プランに加入すると、AI要約が利用できるようになりました。
AI要約を使うと、音声の文字起こしから要約まで自動で行ってくれるため、議事録作成の手間を大幅に削減できます。
AI要約では、会議の内容を自動で分割し、それぞれの主題ごとに要約を行います。
各要約に表示される時間をクリックすれば、該当する発言部分が表示されるため、あとから内容を見直す際にも便利です。
③Web会議ツールとの連携が可能に

出典:LINE WORKS
『LINE WORKS AiNote』の有料プランを契約することで、以下のWeb会議ツールとの連携ができます。
Zoom
Microsoft Teams
Webex
Google Meet
AiNoteの画面左上にある「ビデオアイコン」をクリックして、録音したい会議のURLを入力すると、指定した会議に自動参加し、録音と文字起こしを行います。
1回あたりの録音・文字起こし時間は最大180分まで対応しているため、長時間の会議にも十分活用できます。
また録音中にノートにメモを残せるため、あとから文字起こし内容を編集・整理する際にも便利です。
LINE WORKS AiNoteの使い方
『LINE WORKS AiNote』は、PC(ブラウザ)とスマホアプリの両方で利用できるため、場面に応じた使い分けができます。
ここではそれぞれの使い方をスクリーンショット付きで解説します。
①PC(ブラウザ)版で音声文字起こしをする
PC(ブラウザ)版では、次の流れで音声データの文字起こしをします。
1.新規ノートを作成する
画面左上の「ノートアイコン」をクリックし、新規ノートを作成します。

2.音声データを取り込む
「録音」または「ファイルアップロード」をクリックして、音声を取り込みます。
「録音」を選ぶと、その場で音声の録音が開始されます。
「ファイルアップロード」を選ぶと、保存済みの音声ファイルを取り込めます。

3.文字起こし結果を確認・編集する
文字起こしが完了すると、画面左側にテキスト、右側にメモ・要約画面が表示されます。
テキスト部分をクリックすると、該当部分の音声が再生されます。
「︙」をクリックすると、テキストの編集ができます。
「メモ・要約」では、AIによる要約の実行やメモの追加ができます。


4.完成したノートをチームで共有
ノートが完成したら、画面右上の「矢印アイコン」をクリックし、共有リンクをチームメンバーと共有しましょう。
②アプリ版で音声文字起こしをする
スマホアプリでは、次の流れで音声データの文字起こしをします。
1.録音・音声をアップロードする
アプリを起動し、右下の「+」ボタン→「新規ノート作成」→「録音」または「アップロード」の順にタップします。
「録音」を選ぶと、その場で音声の録音が開始されます。
「アップロード」を選ぶと、あらかじめ保存されている音声ファイルを取り込めます。

2.文字起こし結果を確認・編集する
音声を取り込むと、自動で文字起こしが始まります。
「ペンマーク」をタップすると、取り込んだ音声の編集ができます。
「メモ・要約」をタップすると、AIによる要約作成やメモの追加が行えます。

3.完成したノートをチームで共有する
ノートが完成したら、画面右上の「矢印アイコン」をタップしてリンクを生成し、チームメンバーと共有できます。

LINE WORKS AiNoteの注意点
『LINE WORKS AiNote』の注意点は、主に次の4つです。
これらの点を事前に理解して、導入後のトラブルを防ぎましょう。
注意①LINE WORKSのアカウントを作る必要がある
『LINE WORKS AiNote』を利用するには、LINE WORKSのアカウント作成が必須です。
登録は「会社情報」「個人情報」「ログイン情報」を入力するだけで完了しますが、運用上いくつか注意点があります。
たとえば、文字起こしを行う「ノート作成画面」と、チームメンバーの追加や編集などを行う「管理者画面」が分かれているため、一部の設定はブラウザ上の管理者画面から操作する必要があります。
また「単語登録」については、アプリ版ではアプリ上で登録できますが、PC版では管理者画面からの設定になるため注意が必要です。

注意②文字起こし時間の制限がある
『LINE WORKS AiNote』は、どのプランでも月ごとの文字起こし時間に上限があります。
プラン | 文字起こし時間/月 | 料金(月間契約) |
フリー | 300分 | 0円 |
ソロ | 600分 | 1,600円 |
チーム | 100時間 | 22,000円 |
ビジネス | 300時間 | 60,000円 |
エンタープライズ | 1,000時間 | 180,000円 |
たとえば、個人利用向けのソロプラン(月額1,600円)では月600分までの制限があり、コストパフォーマンスは良いですが、会議が多い場合は足りなくなる可能性があります。
一方、企業向けのチームプラン(月額22,000円)では月6,000分まで利用可能ですが、個人や少人数チームには費用がやや高めです。
文字起こし時間が不足した場合は、オプションで追加時間の購入も可能なため、利用頻度やチーム規模に応じたプランを選びましょう。

出典:LINE WORKS
注意③AI要約は有料プランで回数制限がある
『LINE WORKS AiNote』のAI要約機能は、有料プランでのみ利用できます。有料プランでも月あたりの利用回数が以下のように設定されています。
プラン | AI要約/月 | 料金(月間契約) |
フリー | × | 0円 |
ソロ | 12回 | 1,600円 |
チーム | 120回 | 22,000円 |
ビジネス | 360回 | 60,000円 |
エンタープライズ | 1,200回 | 180,000円 |
AI要約の上限回数を超えた場合は、2回単位での追加購入も可能です。

出典:LINE WORKS
追加オプションを使わない場合は、別の要約AIを併用することも検討しましょう。
注意④対応言語が4か国に限られる
『LINE WORKS AiNote』が対応している言語は、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国のみです。
文字起こしはリアルタイムで行われないため、会話の翻訳目的で使いたい場合にも注意が必要です。
多言語対応やリアルタイム翻訳を重視する場合は、他のツールとの比較・検討をしましょう。
時間制限が気になる個人・小規模チームはRimo Voiceがおすすめ
文字起こし時間やAI要約の利用回数が気になる個人事業主・小規模チームの方には、『Rimo Voice』もおすすめです。

プラン | 料金(月間契約) | 文字起こし時間 | AI要約 |
文字起こしプラン | 1,650円 | 月2,100分 | × |
プロプラン | 4,950円 | 無制限 | *1,000クレジット/月 |
法人プラン | お見積り | 無制限 | 無制限 |
*原則、1会議で10クレジット消費
『Rimo Voice』は、以下のような機能も備わっています。
20カ国以上の言語に対応している
リアルタイム文字起こしで、会議中の聞き逃しを防げる
複数人で同時に議事録の編集ができる

Google・Microsoftのアカウント連携もしくはメールアドレスの登録をするだけで、7日間の無料トライアルを利用できます。
クレジットカードの登録は不要で、トライアル終了後は自動で解約されるため、気軽にお試しください。
LINE WORK AiNoteで簡単に議事録作成を効率化しよう
『LINE WORKS AiNote』は、音声の録音・アップロードから文字起こし・AI要約まで対応した、議事録作成に特化したAIツールです。
従来の『LINE CLOVA Note』から、法人向けの管理機能やWeb会議ツールとの連携など、ビジネスシーンでの活用も便利になりました。
『LINE WORKS AiNote』の文字起こし時間やAI要約の制限が気になる方は、『Rimo Voice』などの議事録作成ツールもあわせて検討しましょう。
どちらのツールも無料プランやトライアルが用意されているため、まずは実際に触ってみて、自分の利用目的に合うかどうかを試してみるのがおすすめです。
最終更新日: 2025 / 8 / 7
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