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ChatGPTの有料版と無料版は何が違う?料金プランや課金メリットを解説

人工知能(AI)の進化に伴い、私たちの日常生活やビジネスにおいてもAIツールの活用が広がっています。
そのなかでも、特に人気を集めているのがOpenAI社が提供するChatGPTです。ChatGPTは、文章生成や会話の支援など、さまざまな用途で活用されています。
しかし、ChatGPTには無料版と有料版があり、それぞれに異なる機能や制限があります。今回は、ChatGPTの有料版と無料版の違い、そして無料版の機能制限について詳しく見ていきましょう。
無料版で使い続けるか有料版に切り替えるべきかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

ChatGPTの無料版・有料版の違いは?料金プラン一覧を比較
ChatGPTには複数のプランが用意されています。それぞれのプランによって、料金体系、利用できるAIモデルや使える機能などに違いがあります。
各プランの違いは以下のとおりです。
特徴 | 無料版 | Plus | Pro | Business | Enterprise |
価格(月額) | 無料 | 20ドル | 200ドル | 1人あたり 25ドル(年額課金) 30ドル(月額課金) | 要問い合わせ |
利用可能モデル | GPT-5 Auto | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-4o GPT-4.1 o3 o4-mini | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 GPT-4.5 o3 o4 mini | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 o3 | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 GPT-4.5 o3 o4 mini |
トークン上限 | 8,000 | 32,000 | 128,000 | 32,000 | 128,000 |
日本語文字数目安(入力+出力) | 約6,000~8,000字 | 約25,000~32,000字 | 約100,000~128,000字 | 約25,000~32,000字 | 約100,000~128,000字 |
回答スピード | 混雑状況により変動 | 高速 | 高速 | 高速 | 最速 |
GPTsの利用 | ◯※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
画像読み込み・生成 | ◯※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
動画生成 (Sora) | × | ◯※1 | ◯ | ◯※1 | × |
Deep Research(高度なWeb調査) | ◯※1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
URLの読み込み | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
学習モード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※1:制限あり
本章では、プランごとに特徴やメリットをわかりやすく紹介します。
ChatGPTの使い方は以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:ChatGPTの使い方は?最新モデルGPT-5でできることや始め方、実践的な活用法を紹介
無料版
主な機能 | テキストチャット・検索連携・GTPs利用 ファイルアップロード※・画像生成※、アドバンスドボイスモード※、学習モード、canvas |
利用可能モデル | GPT-5(10回/1時間) GPT-5 Thinking(手動での切り替えは不可、「じっくり考えて」と入力で自動切り替え、1回/1日) |
料金 | 無料 |
おすすめな人 | AI初心者や気軽に試したい方 |
※制限あり
無料版は、AIチャットを気軽に体験したい方に最適なエントリープランです。最大のメリットは完全無料で、すぐに利用を始められる点です。
最新モデルの「GPT-5」や「GPT-5 Thinking」など専門家レベルの知識を持つとされる高精度なAIモデルを使うことができます。従来モデルよりも、ハルシネーション(もっともらしく五誤認や矛盾した情報を作り出すこと)を大幅に低減しているため、日常的な会話や調べ物、アイデア出しなど幅広い用途に対応できます。
また、回数に制限はありますが、画像生成・ファイルアップロード・音声入力・より自然な音声会話ができるアドバンスドボイスモードといった機能もひととおり利用可能です。
ほかのユーザーが作成した専用AI(GPTs)の利用も可能で、自分に合ったAI体験が楽しめます。
有料プランに比べると利用回数や処理速度に制限があるため、業務や大量のデータ処理には不向きですが、AIを手軽に試したい方や、学習・趣味で使いたい方には適しています。
Plus
主な機能 | テキストチャット・ファイルアップロード 画像生成・音声モード・GPTs利用 Deep research・新機能の先行利用・学習モード・アドバンスドボイスモードなど |
利用可能モデル | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-4o GPT-4.1 o3 o4-mini |
料金 | 月額20ドル(+消費税10%) |
おすすめな人 | 日常的にAIを使いたい個人やビジネスパーソン |
ChatGPT Plusは、月額20ドルで利用できる個人向けの有料プランです。
無料版と比べて、画像生成・ファイルアップロード・Deep Researchといった高度な機能を、制限なく何度でも使えるのが特徴です。仕事や資料作成、学習などでAIを頻繁に活用する方には大きなメリットとなるでしょう。
高性能モデルも優先的に利用でき、無料版と比較して応答速度や安定性も向上しています。GPTsの作成・共有、プロジェクト管理機能、新機能への先行アクセスも加わり、業務効率化に役立ちます。
また有料プラン限定で、従来のモデル(レガシーモデル:GPT-4o)を使用することもできるため、GPTの性格や性能などニーズにあったモデルを使いましょう。
無料版で物足りなさを感じた場合や、画像生成・ファイルアップロード・リサーチ機能を日常的に使う方にはPlusへのアップグレードがおすすめです。
Pro
主な機能 | 128Kの長大コンテキストウィンドウ Sora動画生成やDeep Researchなど、ChatGPTで提供しているすべての機能が無制限で利用可能 |
利用可能モデル | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 GPT-4.5 o3 o4 mini |
料金 | 月額200ドル(+消費税10%) |
おすすめな人 | 研究者・AI開発者・専門職など、高度な業務や大規模タスクにAIをフル活用したい方 |
OpenAIの最高レベルの機能とアクセス権が付与される上位プランがChatGPT Proです。
Plusプランの全機能に加え、o3-proモデルなどの最新の最上位推論モデルも無制限に利用でき、コーディングや分析などの用途でAIのパワーを最大限に引き出せます。
Proプランでは、Soraによる高品質な動画生成機能が自由に使用できます。AIがプロンプトに応じて動画コンテンツを自動で作成できるため、プロモーション用の映像やイメージ動画など多彩な用途に活用できるでしょう。
複雑なデータ解析やWebリサーチなどもストレスフリーに実行できるため、膨大なデータ処理や専門的な作業を日常的に行う方にとっては高い生産性を実現できるプランです。
Business
主な機能 | Deep research・画像生成・ファイルアップロード チーム用ワークスペース・メンバー一括管理・データ学習除外など |
利用可能モデル | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 o3 |
料金 | 1人あたりの月額(+消費税10%) 25ドル(年額課金) 30ドル(月額課金) |
おすすめな人 | プロジェクト単位でAIを活用したい組織 セキュリティを重視する中小企業・教育機関 |
Businessプランは、複数人によるAI活用を前提とした有料プランです。
無料版やPlusプランでは個人利用が基本ですが、Teamではチーム専用のワークスペースが用意され、ファイル共有やプロジェクト・タスクの管理が可能になります。
また、管理者コンソールを通じてメンバーや利用状況の管理、一括請求など企業利用に最適な機能が揃っています。やりとりの内容はAIの学習に利用されないため、顧客情報や社内データの安全性が高い点も安心材料です。
画像生成やDeep Researchといった高度機能も利用でき、Googleドライブ連携など業務効率を高める連携機能も搭載。チーム単位でAI活用を進めたい組織に最適なプランです。
Enterprise
主な機能 | 128Kの長大コンテキストウィンドウ・最上位モデルの無制限利用 専用ワークスペース・管理者機能(SCIM/SSO/ドメイン認証) 高度なデータ暗号化・データ学習除外など |
利用可能モデル | GPT-5 Auto GPT-5 Instant GPT-5 Thinking GPT-5 Thinking mini GPT-5 pro GPT-4o GPT-4.1 GPT-4.5 o3 o4 mini |
料金 | 要問い合わせ(利用人数・規模・契約内容による) |
おすすめな人 | セキュリティ・ガバナンスを重視する大企業・官公庁 グローバルに展開する組織 |
Enterpriseプランは、ChatGPTの全機能を最大限に活用したい大企業や組織向けの最上位プランです。
Teamプランの全機能を含みつつ、128Kトークンという超大容量コンテキストウィンドウを利用できるため、大規模な文書や複雑な業務データも一度に処理可能です。
SAML SSOやSCIM、ドメイン認証によるユーザー管理、コンプライアンスAPIやアナリティクスなど、大規模組織に必要な高度な管理・監査機能が充実しています。
やりとりの内容はAIの学習から完全に除外され、GDPR・SOC2など各種法令・国際標準にも準拠しています。
専任サポートによる導入支援・アカウント管理も提供されるため、安心して全社展開やグローバル活用が可能です。
無料版ChatGPTの制限
ChatGPTの無料版には、文字数や機能、拡張性などで制限が生じます。
ChatGPTを使う場面や頻度によっては、有料版を利用した方が業務効率アップが見込める場合もあります。
以下、無料版における制限の注意点を詳しく解説しますので、検討の材料にしてみてください。
文字数

無料版でプロンプトの文字数制限を検証した結果、約10,000文字が上限であることがわかりました。
文字数は日本語ではなく、トークンというデータの単位で表されており、ひらがなや漢字、数字などで若干異なるため、毎回10,000文字上限となるわけではありません。
日本語で記載する場合の目安として参考にしてみてください。
シンプルなタスク依頼や質問であれば10,000文字上限で十分活用できますが、長い文章の要約や会議議事録作成をさせたい場合などには、上限によって不便さが生じる場合があります。文字数制限に関しては、以下の記事もご覧ください。
関連記事:【2024年最新】ChatGPTの文字数制限は1万字弱!無料・有料の違いや対処法を解説
ちなみに、ChatGPT Plusでも同様の検証を行い、先ほどの2倍以上の約25,000文字を打ち込んでもエラーが出ませんでした。
そのため、長い文章・資料の要約や校正などでChatGPTを使用している場合、有料版に切り替えた方が一気に作業できて良いと言えるでしょう。
回答(レスポンス)速度
ChatGPTは有料プランのユーザーを優先的に接続しているため、無料版は遅延が起こる可能性があります。
すぐに回答が欲しいときに、利用ユーザーが多いピーク時のタイミングにあたってしまうと、ChatGPTからのレスポンスが遅くなり、業務効率が下がってしまいます。
文字数制限と同様に、無料ユーザー向けのサーバー負荷の問題も改善に向かっているという声もありますが、有料版と比較すると使用感は劣る可能性が高いです。
API連携

API連携とは、ChatGPTをほかのプラットフォームやツール上で動かすための機能です。
API連携は、有料版だけではなく無料版でも利用できます。
API連携自体は無料ですが、APIで使用した文字数(単位はトークン)と使用モデルに応じて以下のとおり料金が加算されます。
■APIフラッグシップモデル
モデル | 入力 | 出力 | |
GPT-5 | $1.250 / 100万トークン | $10.000 / 100万トークン | |
GPT-5 mini | $0.250 / 100万トークン | $2.000 / 100万トークン | |
GPT-5 nano | $0.050 / 100万トークン | $0.400 / 100万トークン |
上記はAPIのフラッグシップモデルを紹介していますが、他にもファインチューニングや音声、画像生成などのAPIモデルもあります。詳細なモデルの違いは、Open AI公式サイトをご参照ください。
無料版ユーザーであってもAPI自体に制限はないですが、APIは使った分だけ請求される従量課金制であるため、使いすぎには十分注意しましょう。
GPTsの使用

ChatGPTの無料版では、GPTsへのアクセスが可能です。
GPTsとは、過去にはプラグインと呼ばれており、ChatGPTをカスタマイズしてより使いやすくする機能です。
従来は無料版ではアクセスできなかったGPTsですが、2024年5月13日のアップデートで利用可能となりました。
一方で、有料版で使用できるGPTsの作成はできません。

また、アクセスできても多くのGPTs使用は不可(弊社で検証したGPTsはすべて)なので、使用したい場合は有料版への切り替えを検討しましょう。
GPT store(GPTsをまとめており、インストールできるページ)にあるGPTsのなかには、無料で利用できるGPTsが含まれている可能性があるため探してみてください。
画像作成
現在、無料版のChatGPTでも画像生成が利用可能ですが、回数や生成速度に制限があります。多くの画像を素早く生成したい場合や、安定したサービスを求める場合には物足りなさを感じることもあるでしょう。
有料版に切り替えると制限が大幅に緩和され、よりスムーズにロゴやアイコン、資料用の素材作成など幅広く活用できます。
また、画像をプロンプト(入力文)として使う機能も、無料版・有料版の両方で利用可能です。
今後もOpenAIのアップデートによって無料版の制限内容が変わる可能性があるため、最新情報を確認しながらプランを選びましょう。
関連記事:ChatGPTがエラーで使用できない時の対処法は?問題発生の原因も解説
有料版のChatGPT Plusへ加入するメリット
ChatGPT Plusに加入するメリットとして、以下が挙げられます。
無料版で制限されていた機能が利用できるため、より柔軟かつ効率的にChatGPTを活用できます。
モデルの選択ができる
ChatGPT Plus に加入すると、無料版では制限がある最新モデルの優先利用や高速レス
ポンス、モデル切り替えなどのモデルの使い分”が可能になる点が大きなメリットです。
ChatGPT Plusなら、例えば標準的な対話やちょっとした調べものには高速モード(GPT-5 Instant)を選び、じっくり考えて欲しい複雑な課題(仕事に関する壁打ち、レポートのレビュー、創作、高度な分析など)には高性能モデル(GPT-5 Thinking)を選ぶことで、効率と質の両立が実現できるでしょう。
また、ChatGPT Proでは、視覚/数学/手順的な推論を比較的にスピーディーに行えるo3-proや、さらに深い洞察を期待できるGPT-5 Proの利用が可能です。
GPT-4oを使用できる
ChatGPTのPlusプラン以上では、最新のGPT-5に加えて、従来のレガシーモデルである GPT-4o を利用することが可能です。
最新のGPT-5は、専門家レベルの知識を備え、冷静かつ論理的に物事を整理する傾向が強いとされています。一方、GPT-4oは比較的「寄り添い型」とも言われ、ユーザーの感情やニュアンスに柔軟に対応することが特徴です。
状況やニーズに応じて、両者を使い分けることで、より満足度の高い対話体験を得られるでしょう。
レガシーモデル(GPT-4o)は以下の手順で表示することができます。
プロフィールアイコンをタップし設定を開く
一般を選択する
レガシーモデルを表示をオンにする
この設定を有効にすると、モデル選択画面にGPT-4oが表示され、GPT-5との切り替えが可能になります。
GPT-4oの特徴については以下をご覧ください。
関連記事:GPT-5はGPT-4oと何が違う?性能・料金・新機能を徹底比較
画像生成できる量が多い

Plusでは画像生成が回数や生成速度の制限なく利用可能です。そのため、記事制作をする際のアイキャッチ画像や表をグラフにするなどのシーンで活用できます。
文字で画像制作を指示できるほか、写真のイラスト化なども可能なので活用の仕方は無限にあると言えるでしょう。
前述のGPTsの使用により、イメージしている画像をすぐに生成できる点もメリットといえます。
Soraを活用した動画作成ができるのも魅力です。
GPTsを作成できる

GPTsの作成は有料版に加入した人が使用できる機能であり、自分好みにカスタマイズできるサービスです。
冒頭の設問は英語ですが、日本語で作成可能なのでご安心ください。
ChatGPTで利用可能な範囲で、自分がAIに実行して欲しい機能を独自に作れるため、業務効率化に繋がります。
例として、アメコミ風のイラストを生成したい場合、以下のようにプロンプトを作りGPTsの作成を指示します。

最初は英語で回答されるため、日本語での作成を希望する場合は、その旨を伝えておきましょう。
一度プロンプトを作れば、内容を理解してもらえるため、構成タブに移り名前やアイキャッチ、指示の調整を行えば完了です。

ひととおり完了したら、右上の「作成する」をクリックし、画面の指示に従って公開すれば終了です。
今回はシンプルな例ですが、業務プロセスを詳細に詰めると、実用的なGPTsを作成できるので試してみてください。
利用者が多い時間でも快適に利用できる
無料版の場合、利用者が多い時間帯になるとサーバーが混雑し、回答速度が遅くなったり、一時的にアクセスが制限されたりするケースがあります。
Plusでは優先的なアクセス権が付与されています。そのため混雑時でもスムーズに利用でき、ストレスを感じずに作業を進められるでしょう。
また、新機能のリリース時にも、Plusユーザーは先行して利用できる場合が多く、最新のAI体験を快適な環境で活用できる点も魅力です。
有料版のChatGPT Plusへ加入するデメリット
ChatGPT Plusは多くの機能や優先アクセスといったメリットがある一方で、すべての機能が完全に無制限で使えるわけではありません。
Plusを利用する際に知っておきたい、主なデメリットは以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
一部利用制限がある

ChatGPT Plusは無料版と比べて多くの機能が追加されますが、すべての制限が撤廃されるわけではありません。
Plusプランは、有料プランのなかで最もベーシックな位置付けであり、例えば高性能なGPT-5、GPT5-Thinkingモデルや動画生成AI「Sora」へのアクセスは大幅に緩和されるものの、利用回数や機能面での制限があります。
最新機能やすべての推論モデルをフルに活用したい場合には、さらに上位のProプランへの加入が必要です。
高度な分析作業や長文レポートの作成など、本格的な業務でAIの能力を最大限活用したい場合、Plusでは物足りないケースがあります。
支払い料金は為替の影響を受ける
ChatGPTのPlusやProプランを利用する場合、毎月の固定費がかかります。
注意点として、支払いが米ドル建てであるという点が挙げられます。
日本国内から契約する場合、為替レートの変動の影響を受けることになります。
円安の場合:円の価値が下がるため、日本円での支払い額は高くなる
円高の場合:円の価値が上がるため、日本円での支払い額は安くなる
例えば、月額20ドルのPlusプランを契約している場合、為替が1ドル=150円のときは3,000円、1ドル=120円のときは2,400円程度と、為替次第で毎月数百円以上の差が出る可能性があるのです。
このように、為替相場によって支払いコストが変動する点は、有料プラン利用のデメリットとして理解しておく必要があります。
自分に合ったChatGPTプランの選び方ガイド
ここまで、ChatGPTの無料版と有料版の違い、そしてPlusからEnterpriseまでの各料金プランの詳細について解説してきました。
豊富な選択肢は魅力的である一方、どのプランが自分のニーズにマッチするのか判断が難しいと感じる人もいるでしょう。
この章では、そうした疑問を解消し、ご自身の「目的」や「利用シーン」に焦点を当てて、最適なプランを選定するための具体的な判断基準を解説します。
無料版で十分な人と、有料版にすべき人の境界線
ここでは、あなたが無料版で満足できるのか、それとも有料版に切り替えることで大きなメリットを得られるのか、その境界線となるポイントを具体的な利用シーンに沿って解説します。
無料版で十分な人 | 有料版にすべき人 | |
利用頻度 | 週に数回、個人的な興味や趣味で利用する。 | 毎日、仕事や学習で当たり前のように利用する。 |
扱う情報 | 短い文章の作成や、簡単な質問がメイン。 | 長いレポートや議事録の要約、データ分析を行う。 |
求める質 | 一般的な情報や創造的なアイデアが得られれば満足。 | 常に最新の情報を反映した、精度の高い回答が必要。 |
カスタマイズ性 | 標準のChatGPTの機能だけで満足している。 | 特定の目的に特化した「自分だけのChatGPT」が欲しい。 |
活用範囲 | 主にテキストでのやり取りが中心。 | ブログの挿絵やプレゼン資料のグラフなどを頻繁に作成したい。 |
もし「有料版にすべき人」の項目に複数当てはまるなら、月額料金以上の価値を十分に得られる可能性が高いでしょう。
Plus・Pro・Business・Entepriseはこんな人におすすめ!
有料プランへのアップグレードを決めたら、次はどのプランを選ぶかが重要です。
個人の効率化を目指すのか、チーム全体の生産性を上げたいのかで、選ぶべきプランは大きく異なります。
以下の表で、あなたの使い方に最もフィットするプランはどれか、ぜひチェックしてみてください。
Plus | 個人の生産性を最大化したい方。 毎日の情報収集や資料作成をAIで効率化し、一歩先の成果を出したいビジネスパーソンや学生に。 |
Pro | AIの最先端を体感し、専門性を探求したい方。 高度な分析や複雑な課題解決など、AIのパワーを限界まで引き出して活用したい研究者・開発者に。 |
Business | チームでのAI活用を安全かつ効率的に始めたい組織。 メンバー管理やデータ保護を行いながら、チーム全体の業務スピードを向上させたい中小企業や部署単位での利用に。 |
Enterprise | 全社規模でAIを統制し、戦略的に活用したい大企業。 セキュリティ・ガバナンスを重視する大企業・官公庁やグローバルに展開する組織に。 |
このようにプラン選びは単なる機能比較ではなく、AIで何をしたいのかという目的を明確にすることが大切です。自分やチームへの投資として最も効果的なプランはどれか、慎重に選びましょう。
有料版のChatGPT Plusへのアップグレード方法
ChatGPT Plusへのアップグレード方法は実は簡単で、画面の指示のとおりに進めば完了します。
手順は以下のとおりです。
詳しく見ていきましょう。
ChatGPTにログインする

ChatGPTの画面を開き、画面右上の「ログイン」をクリックし次の画面に移行します。
まだアカウントを持っていない場合、「無料でサインアップ」をクリックします。

ログインもしくは無料でサインアップをタップすると、いずれも上記のような画面に移行します。画面内で以下のいずれかの方法で初期登録しましょう。
メールアドレス
Google
Microsoft
Apple
メールアドレス以外であれば入力を少し短縮できるため、GoogleやMicrosoft、Appleでのサインアップをおすすめします。
ChatGPTの画面左下の「Upgrade plan」をクリック

サインアップもしくはログインが完了したら、左下もしくは、画面上部中央の「プランをアップグレードする」をクリックします。

個人利用の場合には「Plus」か「Pro」、ビジネス利用や複数人での共同作業を想定する場合には、「Business」か「Enterprise」を選択しましょう。
クレジットカード情報を入力

最後のフローとして、クレジット情報の入力があるため情報を入力します。
入力し「申し込む」をクリックすると、メールアドレスあてに認証番号が届きます。
画面にも認証番号の入力欄が表示されるため、入力すればアップグレード完了です。
関連記事:ChatGPTのセキュリティ・情報漏洩リスクは?安全に利用する5つの対策を紹介
ChatGPT以外の生成AIとの料金比較
チャット形式でさまざまなタスクの実行・回答生成ができるAIは、ChatGPTだけではありません。
以下、代表的なAIをご紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
Gemini(旧 Bard)

画像引用:https://gemini.google.com/app
プラン | 料金 |
無料版 | 無料 |
Google AI Pro | 月額2,900円 |
Google AI Ultra | 月額36,400円 |
Googleが開発した生成AI「Gemini」は、無料版と有料版「Google AI Pro」「Google AI Ultra」の3つのプランを提供しています。
無料版でも高性能なGemini 2.5 Flashや2.5 Proを使用でき、テキストや画像を使ったプロンプト作成が可能です。次世代の画像生成AIと評される「Gemini 2.5 Flash image(別称:nano banana)」も試せるため、まずは気軽に体験してみたい方におすすめです。
有料プランでは、これらの機能を制限なく利用できたり、新機能が優先的に開放されたりするため、仕事で本格的に活用したい人も満足できるでしょう。
Geminiの最大の特徴は、GmailやGoogleカレンダー、YouTubeなどのGoogleアプリと連携できる点です。アプリを切り替える手間なく、メール作成やスケジュール管理、情報検索といった複数のタスクを同時に効率よくこなせます。これにより、Geminiは単なるチャットAIではなく、あなたの日常をサポートする強力なアシスタントになります。
関連記事:Gemini(ジェミニ)の使い方を基礎から徹底解説!ChatGPTとの比較や便利な活用例も紹介
Copilot(旧 Bing AI)

画像引用:https://copilot.microsoft.com/
プラン | 料金 |
無料版 | 無料 |
Copilot Pro | 月額3,200円 |
Copilot for Microsoft 365 | 月額4,497円 |
Copilot Studio | 月額200ドル |
Copilotは、Microsoftが提供する生成AIで、個人から法人まで幅広いニーズに対応した複数のプランが用意されています。
無料版でも、テキストや画像を使ったチャット、ウェブページの要約、画像の生成といった基本機能を気軽に試せます。
有料版の「Copilot Pro」や企業向けの「Copilot for Microsoft 365」では、さらに強力な機能が加わります。WordやExcelといったOfficeアプリと連携し、資料作成やデータ分析を効率化できるほか、チームでの作業をスムーズにする機能も充実しています。
関連記事:【活用事例】Copilotで何ができる?Copilot for Microsoft 365のおすすめ機能や特徴、事例を徹底解説
Claude

画像引用:https://claude.ai
プラン | 料金 |
Free | 無料 |
Pro | 月額20ドル |
Max | 月額100~200ドル |
Team | 1人あたり 月額25ドル(年額課金) 月額30ドル(月額課金) |
Enterprise | 要問い合わせ |
Claude(クロード)は、ChatGPTの運営元であるOpenAIの元技術者が立ち上げたとされる「Anthropic」で開発・提供されている生成AIです。サイト自体は英語ですが、日本語にも対応しています。
最新モデルは「Claude 4」シリーズで、特に「Opus 4」と「Sonnet 4」が主力となっています。
Sonnet 4は、高い性能とコスト効率のバランスに優れており、日常的な業務や文章作成、高速な応答が求められるタスクに適しています。一方、Opus 4はAnthropic史上最も強力なモデルとされ、複雑なコーディング、自律的なエージェント作業、高度な推論を必要とするタスクに特化しています。
両モデルは、ユーザーの指示に瞬時に応える通常モードと、より深く思考する拡張思考モードを使い分けるハイブリッド推論システムを搭載。これにより、多様な業務を効率的にこなすことが可能です。また、大規模なコンテキスト処理能力や、テキストと画像を同時に扱うマルチモーダル機能も大きな特徴です。
関連記事:Claudeアプリの日本語での使い方!スマホ・PCでの始め方や活用例を解説
ChatGPT搭載の便利ツール
ChatGPTをはじめとした生成AIは多くのタスクを実行できますが、希望どおりのアウトプットをAIから得るにはコツが必要な場合があります。
そんなときに活用できるのがChatGPT搭載ツールです。
以下、ChatGPTなどの生成AIを搭載した便利ツールをいくつかご紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
Notion AI:社内ナレッジ共有に便利

画像引用:https://www.notion.so/ja-jp/product/ai
提供元 | Notion Labs |
料金(Notion の料金プラン) | フリープラン:無料 プラス:月額2,000円 ビジネス:月額3,800円 エンタープライズ:要問い合わせ |
ログインの有無 | 有 |
使用用途 | テキスト作成・タスク管理・QA対応 |
他ツールとの連動 | Notion、Jira |
公式URL |
Notion AIは、Notion Labsが提供する多機能プラットフォーム「Notion」に搭載されたAI機能です。タスク管理やノーコード開発など、さまざまな目的に応じて利用できます。
Notion AIは、ほかの生成AIと違い、Notion内のみで利用できるのが特徴。以下のようにアイデア出しやSNS投稿、To Doリストの作製など多くの活用テンプレートが用意されているため便利です。
Notion内で社内ナレッジなどを蓄積しておくと、NotionAIが自社のNotion内データを元に回答をします。
例えば、「オフィスに送った荷物送料の経費申請はどのようにすれば良いですか?」などの具体的な質問が可能です。
Confluence:社内ナレッジ共有に便利

画像引用:https://www.atlassian.com/ja/software/confluence
提供元 | Atlassian |
料金 | フリープラン:無料 スタンダード:月額679円※ プレミアム:月額1,277円※ エンタープライズ:要問い合わせ |
ログインの有無 | 有 |
使用用途 | タスク管理・ナレッジ共有 |
他ツールとの連動 | Googleドライブ・セールスフォース・Slackなど |
公式URL |
※300人で契約した場合の1人あたりの金額。金額は契約人数によって変動します。
Confluenceは、タスク管理およびナレッジ共有ツールです。
ホワイトボードという機能があり、アイデアや情報をスタッフが出し合い、タスク管理や業務に関する情報を共有できます。
また、AI機能を活用すれば、従来の検索では見つけづらかった情報も素早く発見できます。さらに社内専門用語の意味調査や資料の要約も簡単です。
無料プランでは、10ユーザーまで無料かつ2GBストレージ付きで、無制限のスペースやページ作成、テンプレートの活用、最大3つのホワイトボードも利用できます。
連携機能も充実しており、タスク管理・ナレッジ共有を一元化したい企業におすすめです。
Transcope:記事ライティングに便利

提供元 | シェアモル株式会社 |
料金 | 無料プラン(1週間のみ) Basic:月額11,000円 Transcope Pro:月額38,500円 Transcope Enterprise:月額66,000円 |
ログインの有無 | 有 |
使用用途 | 記事の作成・文字起こし |
他ツールとの連動 | WordPress |
公式URL |
Transcopeはシェアモル株式会社が提供する、ChatGPTを応用した記事作成ツールです。
生成AIの機能として、記事作成に特化したカスタマイズがされているため、SEO事業者やWebライターにおすすめのツールと言えます。
無料プランでもGPT-4.1を使用した機能を使えるため、最新のAI技術を駆使した記事作成が可能です。
一方で、無料プランは4,000文字までの生成しかできないため、大量に作成する方は有料プランの方が良いと言えるでしょう。
プランごとの文字数制限は以下のとおりです。
無料プラン:4,000文字
Basic:月間50,000文字
Transcope Pro:月間250,000文字
Transcope Enterprise:月間600,000文字
さらに、有料プランに加入すると、文字数を追加購入できるオプションも利用可能です。使用頻度や必要な文字量に応じて柔軟にプランを調整できるため、文字数と利用したい機能に合わせて最適なプランを選びましょう。有料プランでは文字数制限がないため、すべての機能を最大限に活用できます。
Catchy:記事ライティングに便利

画像引用:https://lp.ai-copywriter.jp/
提供元 | 株式会社デジタルレシピ |
料金 | 無料プラン Starter:月額3,000円 Pro:月額9,800円 Enterprise:要問い合わせ |
ログインの有無 | 有 |
使用用途 | 記事の作成、キャッチコピーなどの補助 |
他ツールとの連動 | - |
公式URL |
Catchyは株式会社デジタルレシピが提供する、ライティング補助ツールです。
ChatGPTを活用したサービスを展開しており、記事の作成から広告文の作成、資料作成の補助などに活用可能です。
無料プランがあり、毎月クレジットと呼ばれる機能を使用するためのポイントが10クレジット付与されます。
付与されたクレジットの額は、生成する文字の長さで決まります。
より長い文章を生成したい場合は、必要に応じて有料プランに加入しましょう。
Rimo Interviewer:ブログ作成や営業ロープレ、面接練習などで便利

カスタマイズ可能な対話型AI『Rimo Interviewer』では、以下のようにさまざまな場面で活用できます。
直近の自分の活動についてAIにインタビューしてもらってブログ記事としてまとめる
AIに顧客役を担ってもらい、営業のヒアリング練習をする
AIを面接官として代わりに一次面接をしてもらう
テーマを投げるだけで、あなた専用のAIインタビュアーが瞬時に完成。あとは生成されたURLを送るだけです。
AIは単なる質問ボットではありません。相手の話に相槌を打ち、文脈を理解し、プロのように的確な深掘り質問を重ねていきます。対話相手が思わず本音で語り出してしまう、そんな質の高いインタビューが誰でも実現できます。
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まとめ
本記事ではChatGPTの無料版と有料版の違い、そして料金プランの選び方を解説しました。無料版でも最新モデルを試せますが、本格的な業務利用には利用上限が緩和され、高速応答や高度な機能が使えるPlus以上の有料版がおすすめです。
プラン選びの鍵は、まず利用頻度や目的から「無料か有料か」を判断し、次に「個人の生産性向上(Plus)」、「より専門性の高い回答が必要(Pro)」または、「チームでの安全な活用(Business)」か、自分のニーズに合ったプランを選ぶことです。
ほかにも無料で使用できる生成AIを紹介しましたが、生成AIの先駆者とも言えるChatGPTの進化により、今後も無料で利用できる機能の充実が期待されます。
加えて、有料版の機能もさらに拡充されることも予想されるため、使用できる機能を比較してアップデートするか否かを検討してみてください。
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最終更新日: 2025 / 9 / 28
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