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【保存版】半構造化インタビュー完全ガイド!メリット・デメリットや分析方法を解説

更新日: 2024/8/29 08:15
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いまの会議、リモってた。
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「半構造化インタビューって何?」

「半構造化インタビューの分析方法を知りたい」

「半構造化インタビューで使える質問例を教えてほしい」

半構造化インタビューという手法を漠然としか理解できず、自分にもできるのか不安に思っていませんか?

半構造化インタビューとは、事前に質問を考えた上で回答を掘り下げ、そこで得た情報を分析する手法です。

工程が多く、特にはじめてインタビューする方は難しく感じるでしょう。

そこで本記事では、インタビューの進め方やその後の分析方法がよくわからないといったお悩みを解決します。


すぐに使えるインタビューの質問例も掲載しているので、ぜひ最後まで読んでいただき、正しい手順で半構造化インタビューをしていきましょう

半構造化インタビューとは

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半構造化インタビューとは、あらかじめ決めておいた質問に基づいてインタビューを行い、回答によって内容を掘り下げるインタビュー形式です。

回答に応じてさらに質問すれば、インタビュイーの考えをより細部まで知ることができます。

質的データを調査する際に用いられるインタビューの手法の1つで、以下のような場面でよく利用されます。

ビジネスから学術的な研究など、幅広い分野において使われるインタビュー形式です。

インタビューは人数によって2種類に分類可能

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インタビューは、インタビュイーの人数によって2種類に分けられます。

※インタビューする人を「インタビュアー」、受ける人を「インタビュイー」と呼びます。


また、デプスインタビューは質問の仕方が3つあり、インタビュー内容に応じて手法を変えることが可能です。

それぞれについて、詳しく解説します。


1人に深く質問できる「デプスインタビュー」

デプスインタビューは、1対1で行うインタビュー形式です。


学会雑誌でも質的データの分析手法として取り上げられており、学術的に認められています。

質的データとは種類や分類を区別するためのデータで、数値化できないものを表します。

参考:日本放射線技術学会雑誌「第 7 回 質的研究方法論~質的データを科学的に分析するために~

デプスインタビューは話をじっくり聞けるので、インタビューを通してお互いの関係性を築きやすい手法です。

また、1対1だとインタビュイーは他人の目を気にする必要がないため、本音でここだけの話をしてくれるでしょう。

一方で複数人に話を聞きたい場合でも1対1で時間を取る必要があり、効率が悪くなる点はデメリットです。

デプスインタビューは、質問の仕方によってさらに以下3つの手法に分けられます。

同じ質問例で、それぞれインタビューの流れを紹介するので、違いを確かめてみてください。

◎決まった順番で質問をする「構造化インタビュー」

構造化インタビューは、あらかじめ決めておいた質問を順番通りに聞く形式です。

相手の回答が何であれ、事前に決めた内容から脱線せずに必ず次の質問をします。街角や電話などでのアンケートでよく用いられる一問一答形式のインタビュー方法です。

構造化インタビューの特徴は以下の通りです。

メリット

・インタビュアーに高度なスキルが不要

・分析が簡単

デメリット

・無機質で単調に感じる

・面白い・有益な回答を引き出しにくい

構造化インタビューでは決まった質問を順番通りに聞けば良いため、インタビュアーの経験が少なくても対応できます。臨機応変な対応は必要ありません。

回答に一貫性があるので、インタビュー後の分析もしやすくなります。

一方で、質問から会話が膨らまないので単調なインタビューとなり、その人ならではの興味深い回答も生まれにくいインタビュー形式です。


構造化インタビューの例

Q「あなたの長所はなんですか?」

A「コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐに打ち解けられるところです。」

Q「あなたの短所はなんですか?」

A「完璧主義で、何事にも時間をかけすぎてしまうところです。」

Q「家族からどのような性格と言われますか?」

A「どんなときでもポジティブと言われたことがあります。」

◎相手の質問に臨機応変に対応する「半構造化インタビュー」

半構造化インタビューは、あらかじめ決められた質問をした上で、さらに詳しく聞きたい内容について深掘りする形式です。

採用面接や看護研究など、多くのインタビューでこちらの手法が用いられています。半構造化インタビューの特徴は以下の通りです。

メリット

・回答を深掘りできる

・当日の雰囲気でインタビューの流れを調整できる

デメリット

・インタビュアーの質問能力が必要

・臨機応変な対応が求められる

半構造化インタビューでは、興味深い回答があった際にそれに関連した質問ができます。

その人ならではの考えを聞けるので、内容に深みが増し独自性のあるインタビューとなるでしょう。

回答によってはインタビューの順番や内容を入れ替えられるので、その場に応じてスムーズにインタビューが進みます。

ただし、半構造化インタビューを成功させるには、機転のきいた質問能力が必要です。

その場で追加の質問を考える必要があり、インタビュアーは臨機応変な対応が求められます。

半構造化インタビューの例

Q「あなたの長所はなんですか?」

A「コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐに打ち解けられるところです。」

Q「その長所を仕事で活かせた経験を教えてください。」

A「気難しいことで有名なクライアントと良好な関係を築けたので、その後のやり取りがスムーズになりました。」

Q「あなたの短所はなんですか?」

A「完璧主義で、何事にも時間をかけすぎてしまうところです。」

◎質問順に法則がない「非構造化インタビュー」

非構造化インタビューは、あらかじめ質問を考えておかずに、ぶっつけ本番で脈略もなくインタビューを行う形式です。

感情や信念を聞きたいインタビューや、意識調査などでよく行われます。

非構造化インタビューのメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

・自由に質問できる

・インタビューの雰囲気を作りやすい

デメリット

・インタビュアーの質問能力が必要

・臨機応変な対応が求められる

非構造化インタビューは、インタビュアーが好きなように質問できるので、自由度が高い手法です。「この質問を必ず聞かなければいけない」という義務感に囚われる必要はありません。

自分のペースに持っていきやすく、インタビューの雰囲気を自分で作り出せます。

しかし自由度が高い一方で、インタビュアーのスキルや経験による部分が大きく、簡単にできる手法ではありません。

また、聞きたいことを聞くだけではインタビューの流れが不自然になり、相手が話しにくくなってしまう点にも注意が必要です。

非構造化インタビューの例

Q「あなたの長所はなんですか?」

A「コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐに打ち解けられるところです。」

Q「今のお仕事を選ばれたきっかけは何かあったのですか?」

A「子どもの頃に入院していたので、医者に憧れがありその道を志しました。」

Q「趣味は旅行だとお聞きしましたが、おすすめの観光地を教えてください。」

A「イタリアのローマは歴史的建造物が多く、1日中街を歩き回っても飽きなかったです。」

多人数に効率良く質問できる「グループインタビュー」

グループインタビューは、インタビュアー1人対複数人で行うインタビュー形式です。

座談会や商品レビューなどで用いられる形式です。

グループインタビューでは何人かにまとめて質問できるため、効率的にインタビューを進められます。

他の参加者の発言を聞いてさらに議論が活発になり、予想外の回答が得られることもあるでしょう。

一方で必然的に1人にかけられる時間が少なく、もっと知りたい内容があったとしても詳しく話を聞けません。

また、回答を他人に聞かれてしまう点にも注意が必要です。お金や家族、病気の話などセンシティブな内容はグループインタビューでは扱わないようにしましょう。


半構造化インタビューの3つのメリット

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半構造化インタビューのメリットは、以下の3つです。

半構造化インタビューは、目的に合わせて事前に質問を用意できます。また、具体的な回答を得られる手法で質的分析を行いやすいのも特徴です。

ある程度自由な回答を引き出しながらも、大筋が決まっているため規則性があり、そのバランスがちょうど良いのが半構造化インタビューです。

インタビューの目的を達成しやすい

半構造化インタビューでは聞きたいことをあらかじめまとめているので、ゴールに向かった質問をしやすいです。

インタビューの目的、つまり得られた情報をどのように使いたいのかを設定しておきましょう。

その軸からブレずにインタビューを行い、さらに詳しく聞きたい内容を深掘りすれば目的達成は簡単です。

大筋から外れる心配が少なく、聞きたいことや読者に伝えたいことを抑えたインタビューができます。

質的情報を得やすい

半構造化インタビューは、興味深い内容をさらに深掘りできる手法です。

決まりきった定量的な回答だけでなく、掘り下げた内容から質的情報を得られるのがメリットです。

深掘りした質問からは、ニーズや課題を具体的に把握できます。

既存商品のレビューや、新サービスへ活かせるヒントを得られるインタビュー方法です。

規則性と自由度のバランスが良い

半構造化インタビューは、あらかじめ決めておいた質問とその場でさらに深掘りする質問の両方ができるため、規則性と自由度のバランスが良い手法です。

インタビュイーが複数人いる場合でも、必ず聞くべき質問を外さなければ、同じように分析できます。

定型の質問からさらに深掘りすることで、インタビュイーの自由な考えを聞けるでしょう。

規則性と自由のどちらかに偏ることなく、良いところ取りで質問できるのが、半構造化インタビューのメリットです。

半構造化インタビューの3つのデメリット

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半構造化インタビューにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

少し難易度の高いインタビュー方法なので、デメリットや改善方法をしっかり理解しておきましょう。

調査準備や質問設計に手間がかかる

半構造化インタビューは、質問内容を洗い出し、インタビューする順番を考える必要があるため、準備に時間がかかります。

なぜインタビューするのか目的を決定した上で、目的にあった質問内容を考えましょう。

必ず聞きたい質問を用意するのはもちろんですが、そこから深掘りすることによってインタビューはどのような方向に進むか分かりません。

あらゆる状況に対応できるように、下記のポイントを意識すると良いでしょう。

インタビューの準備は、思ったよりも手間がかかります。余裕を持って準備しておきましょう。

インタビューの難易度が高い

定量的な質問なら淡々とこなせば良いですが、半構造化インタビューでは回答からさらに深掘りする能力が求められます。

話が膨らみそうな回答を見抜き、そこからさらに興味深い内容を引き出せるかはインタビュアーにかかっています。

そのため、インタビュアーの経験やスキルによるところが大きく、特に初心者インタビュアーには難易度が高いでしょう。

書籍やインターネットを見ればわかるような回答しか引き出せないのであれば、インタビューする意味がありません。

インタビューの難易度が高く、誰にでもできる手法ではないのがデメリットです。

事前質問と深掘り質問の塩梅が難しい

半構造化インタビューでは、どの程度まで定量化するのか、追加でどこまで深掘りするのかそのバランスが曖昧です。

あらかじめ決めておいた質問に偏ると単調なインタビューになってしまいます。

一方で自由に深掘りしすぎると質的分析に不向きとなり、その塩梅が難しい手法です。

半構造化インタビューの醍醐味ではありますが、ある程度の経験がないとアンバランスなインタビューとなってしまいます。

半構造化インタビューの方法を具体的に4ステップで解説

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半構造化インタビューでは、お互いの関係性を構築することが大切です。

インタビュイーが話しやすい雰囲気を作れると、インタビュイーならではの知見や体験をたくさん引き出せます。

インタビューをスムーズに行うために、事前に以下の流れを理解しておきましょう。

  1. 信頼関係をの構築してからインタビューを始める

  2. 事前に用意した主要な質問をする

  3. 興味深い回答を深掘りする

  4. インタビューをまとめて総括する

あらかじめ手順を把握しておくことで当日慌てずに余裕を持ってインタビューに臨めます。

1. 信頼関係を構築してからインタビューを始める

インタビューの雰囲気づくりには、信頼関係の構築が欠かせません。まずは自己紹介から始めましょう。

明るい雰囲気でインタビューが進むと、話が盛り上がり有益な話を聞けるようになります。


自己紹介の後は、いきなりインタビューの本題に入るのではなく、アイスブレイクと呼ばれる雑談から始めて場の雰囲気を作るのもおすすめです。

アイスブレイクは身構えなくても回答できる、簡単なものとしてください。

場が和んでから、インタビューの目的と流れを共有します。

インタビューはいきなり聞きたい内容から質問するのではなく、インタビュイーのバックグラウンドや現在の状況を軽く聞いてから本題に入るとスムーズです。

事前に書籍やSNSなどを確認しておくとインタビュイーの人柄がわかるので、目を通しておきましょう。

2. 事前に用意した主要な質問をする

インタビューが始まったら、あらかじめ決めておいた必ず聞くべき質問をします。

唐突にインタビューに入らずに、アイスブレイクからの流れで自然にインタビューに繋げましょう。

事前に用意した質問は、インタビュイーが複数人いて場所を変えたとしても、全員に聞いてください。

インタビュー中は、以下のポイントを気を付けるとスムーズに進行できます。

質問には自由に回答してもらう「オープン・クエスチョン」と、はいorいいえで簡単に答えられる「クローズド・クエスチョン」の2種類があります。

クローズド・クエスチョンでは話が広がりにくいため、できるだけオープン・クエスチョンを使い、インタビュイーに自由に語ってもらいましょう。

3. 興味深い回答を深掘りする

半構造化インタビューでは、事前に用意しておいた質問以外にも、さらに詳しく聞きたい回答を深掘りします。

半構造化インタビューの醍醐味はこのパートにあるため「なぜ」「どのように」と具体的に掘り下げていきましょう。

インタビュイーの反応に合わせて、質問の順序や内容を柔軟に調整する能力も必要です。

たとえ沈黙があったとしてもじっくりと耳を傾け、インタビュイーが考えを深めるための時間を与えましょう。

インタビュイーの「もっと話したい」「聞いてほしい」を逃さないよう、細かく様子を観察してください。

4. インタビューをまとめて総括する

インタビューの時間が終わりに差し掛かったら、まとめの準備に入りましょう。

インタビューの要点をおさらいし、インタビュイーに確認します。

追加の情報や、言い残したことは最後にすべて聞いておきましょう。

また、貴重な時間を使ってインタビューに協力していただいたお礼は必ず伝えてください。

今後インタビュー内容の確認や記事の共有など連絡を取る場面もあるので、その場で連絡方法を聞いておきます。

インタビュー後はできるだけ早くインタビュー内容を文字起こしし、印象に残った内容をメモしておきましょう。


半構造化インタビューで質的データ分析をする方法

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半構造化インタビューで得た情報は、そのままインタビュー記事とすることもできますが、上級者向けの手法として質的データ分析でまとめることも可能です。

「質的データ分析」とは、言葉や行動のような数値化しにくい質的なデータを研究する手法です。

例えば経営者10人に半構造化インタビューして得られた感覚的なノウハウや経験といったデータを集めて質的データ分析すれば、成功する人の共通点を導き出せるのです。

そのためマーケティング目的のインタビューや、学術目的のインタビューにおいては質的データ分析が必要となります。

インタビューをするだけの場合は質的データ分析まで踏み込む必要はないですが、インタビュー結果から市場分析や研究に活かしていきたい場合は挑戦してみてください。

MAXQDA』や『ATLAS.ti』 などのツールを使うと質的データの分析も可能ですが、一般的な質的データの分析手順は下記の通りです。

それぞれの工程について解説します。

データの準備

インタビュー時の音声を文字起こしして、データにします。

文字起こしの方法は以下の2通りです。

半構造化インタビューの分析では、文字起こしされた文章をデータとして扱います。

データの一貫性を高めるために、正確な文字起こしを心掛けましょう。

データのコーディング

文章を構成する概念をコードと言います。

コードのみで意味がわかるように、1文で内容をまとめる作業がコーディングです。文字データを過不足なく圧縮していきましょう。

コーディングでは、データの内容を要約し抽象化していきます。

文章はできるだけ発言通りの言葉遣いやニュアンスとしてください。

必要に応じてサブコードを作成し、より詳細な分類を行う場合もあります。

カテゴリー化

コーディングできたら、次はカテゴリー化です。

それぞれのコードを見比べて、類似点や関連性ごとにカテゴリーを作ります。各カテゴリーは名前を付けて区別しておいてください。

各コードを印刷したり付箋に書き出したりしてみて、カテゴリーに分けましょう。

カテゴリー化すると、コーディング以上にデータの抽象度が上がります。

カテゴリー化は何度か行い、カテゴリー分けの最適解を探求しましょう。

解釈と説明

目的に沿って説明できるレベルまで、カテゴリーの意味を解釈します。

インタビュイーの発言の意味や理由を推察する工程です。

カテゴリーごとの関係性を追及し、理論的に説明できるようにしましょう。

複数人で議論しながら行うと、自分では気づけなかった解釈や気付きを得られます。積極的に意見を出し合いましょう。


信頼性と妥当性の確保

解釈された結果は、信頼性と妥当性が担保されないといけません。それらを確認する方法は以下の通りです。

分析の過程を記録に残しておかないと、不備があった際に立ち返れません。手法や手順は正確に記録しておきましょう。

複数人で何度も確認や議論をすると、解釈の一致度が高まります。

インタビュイーに結果を伝え、意見やフィードバックをもらうとさらに深く考察できます。ただし、インタビュイーの主観やバイアスが入らないように注意してください。

結果の報告

最後に、分析結果を報告します。

カテゴリーや概念の関係性を、図式化あるいは文章化する作業です。パワーポイントや報告書、論文の形式が主となります。

データの具体例を引用すると、解釈や分析結果の裏付けとなるので、根拠を提示することが大切です。

分析結果を明確に伝えられるよう、簡単な言葉を使うように意識し、図表も多く取り入れて見やすさを意識しましょう。

半構造化インタビューが用いられる3つのシチュエーションと質問例

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半構造化インタビューは、以下のシチュエーションでよく用いられます。

それぞれのシチュエーションにおいて、半構造化インタビューの肝となる「回答からさらに掘り下げた質問」を3パターン示しました。

実践的なテーマを想定して作成したので、ぜひ参考にしてください。

採用面接

採用面接では、候補者を対等に比べられる事前質問と、人柄をより理解するための深掘り質問を用意します。

半構造化インタビューの手法を用いて、採用面接を進めていきましょう。

●シチュエーション:面接官として採用面接を行う

●目的:中途社員の採用において、仕事への姿勢やモチベーションなどを確認する

Q「仕事に対する、あなたの姿勢やモチベーションについて教えてください。」

A「私は常に自分のベストを尽くすことを目指しています。仕事に対する情熱を持ち、常に新しいスキルや知識を習得しようと努めています。」

Q1「これまでの仕事で、自分のベストを尽くしたプロジェクトについて教えてください。」

Q2「仕事に対する情熱を持つようになったきっかけや、影響を受けた出来事があれば教えてください。」

Q3「新しいスキルや知識を習得しようとするモチベーションを維持するために、どのような工夫をしていますか?」

これまでに携わってきたプロジェクトや、応募者の人となりを詳しく知れるような回答があった際に、積極的に深掘りしてみましょう。

医療・看護研究

医療・看護研究では、質的データを客観的に分析する必要があるため、半構造化インタビューを用います。

医療者それぞれの視点や個人的な考え、取り組みをインタビューしましょう。

●シチュエーション:医療・看護研究のため、看護師にインタビュー

●目的:チーム医療について工夫していることを、他の看護師にも共有する

Q「チーム医療の中で、他の医療スタッフと協力するために心がけていることは何ですか?」

A「私は常に他のスタッフと情報を共有することを大切にしています。どんなに忙しくても短いミーティングを行い、患者さんの状態や必要なケアについて話し合うようにしています。」

Q1「最近、他の医療スタッフとの協力が功を奏した状況について教えてください。」

Q2「忙しい時でもミーティングを行うために、どのような工夫や対策をしていますか?」

Q3「情報共有を徹底することで、実際にどのような成果や改善が見られましたか?」

医療現場では理想と現実の狭間で思い悩む医療者も多く、実体験は貴重なデータとなります。

卒業論文

卒業論文では既存の研究にはない、新しい知見を得る必要があります。

半構造化インタビューで意見を深掘りし、考え方を探ってみましょう。

●シチュエーション:卒業論文に向け、学生にインタビュー

●目的:ソーシャルメディアの使用頻度が自己評価や幸福感に与える影響を調査する

Q「ソーシャルメディアで他人の投稿を見ると、どんな気持ちになりますか?」

A「正直、友達の成功や幸せな瞬間を見ると少し羨ましく感じることがあります。同時に自分の生活と比較してしまい、自信を失うこともあります。」

Q1「他人の幸せな投稿を見た後に、自分の幸福感はどう変わりますか?」

Q2「友達の投稿を見て自信を失った時、どのように対処していますか?また、その対処法は効果的ですか?」

Q3「ソーシャルメディアでの友達の成功や幸せな瞬間を見ることが、あなたの自己評価にどのような影響を与えていると思いますか?」

自分では思いつかない興味深い発見をまとめると、オリジナリティのある卒業論文となるでしょう。

AIでインタビューから記事作成までを自動化できる『Rimo』が便利!

半構造化インタビューは、質問内容の検討や文字起こし、分析といくつもの過程がある大変な作業です。

工程が多く「すべてを自力で行うには時間が足りない……。」と思った方におすすめしたいのが、インタビューから記事作成までを自動化できる『Rimo』です。

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また、インタビュー中の記録を自動化したいという方には、「Rimo Voice」がおすすめです。

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最終更新日: 2024 / 8 / 29

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