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Otter.aiとは?料金・使い方・日本語対応の実態まで徹底解説!

英語圏で高い評価を得ているAI議事録ツール「Otter.ai」は、会議の音声をリアルタイムで文字起こしし、自動で要約まで行える便利なツールです。
ただし、Otter.aiは日本語には対応しておらず、英語など一部の言語に限られるため、導入前に対応範囲を確認することが重要です。
本記事では、Otter.aiの料金プランや使い方、日本語対応の実態について、実際の画面を交えてわかりやすく解説します。業務での導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Otter.aiとは?

会議やセミナー、インタビューなどの音声をリアルタイムで文字起こしできるAI議事録ツールが「Otter.ai」です。
録音から文字起こし、要約、共有までを一括で行えるため、議事録作成の手間を大幅に削減できるのが特徴です。
発言者の識別やキーワード検索、ハイライト機能なども搭載されており、誰が何を話したかを正確に把握しやすくなります。
英語圏を中心に多くのビジネス現場で活用されており、テレワークやグローバルチームでの情報共有にも役立ちます。
対応言語は英語をはじめとした一部の言語に限られていますが、対応範囲内であれば非常に高精度な記録が可能です。会議記録を効率的かつ構造的に整理できるツールとして注目されています。
Otter.aiの料金プラン
Otter.aiには、Basic・Pro・Business・Enterpriseの4つのプランがあります。各プランで利用できる主な機能は以下のとおりです。
機能 | Basic | Pro | Business | Enterprise |
リアルタイム文字起こし | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
自動要約 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
話者識別 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アクションアイテム作成 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
キーワード検索 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ハイライト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
カレンダー連携 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
同時に対応可能な会議数 | 1 | 2 | 3 | 3 |
月間の文字起こし時間上限 | 300分 | 1200分 | 6000分 | 6000分 |
1会議あたりの文字起こし上限 | 30分 | 90分 | 4時間 | 4時間 |
AIチャット月間クエリ数 | ユーザーあたり 20件 (1会話につき最大3件) | ユーザーあたり 50件 | ユーザーあたり 200件 | ユーザーあたり 500件 |
カスタム単語登録上限 | 5件 | チーム:100件 個人:100件 | チーム:800件 個人:200件 | チーム:800件 個人:200件 |
会話履歴の保存件数 | 25件 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
エクスポート可能な形式 | mp3 txt | mp3 txt docx srt | mp3 txt docx srt 複数のファイルを一括エクスポート可能 | mp3 txt docx srt 複数のファイルを一括エクスポート可能 |
各プランの特徴や料金などを詳しく紹介します。
Basic
Otter.aiの「Basic」プランは、初めてAI議事録ツールを試してみたい方に最適な無料プランです。
リアルタイムでの文字起こし・要約機能を備えており、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsとも連携して自動的に会議の記録を生成できます。
料金は無料ですが、Otter AI Chatによる会議内容への質問機能をはじめ、多彩な機能を気軽に試せます。
月に300分まで録音・文字起こしが可能で、1会議あたりの上限は30分。音声・動画ファイルのインポートによる文字起こしは、1ユーザーにつき3ファイルまでの制限があります。
小規模な会議や短時間のミーティングであれば、無料でも十分に活用できます。
料金 | 無料 |
主な機能 | 文字起こしや要約、AIチャットなど、基本的な機能が利用可能 |
おすすめな人 | Otter.aiを試してみたい方 短時間の会議を記録したい個人・小規模チーム |
Pro
高度な議事録機能を必要とする個人ユーザーや小規模チーム向けの有料プランが「Pro」プランです。
月1,200分までの文字起こしが可能になり、1会議あたりの上限も90分に拡張されます。
Proでは、よく使う専門用語・人名などをチームで共有できるカスタム語彙機能も搭載されており、議事録の整理や文字起こしの精度向上に役立ちます。また、検索・再生・エクスポート機能も強化されており、必要な情報にすばやくアクセス可能です。
Otter AI ChatやAI議事録テンプレートもアップグレードされ、より実務に即した使い方が可能になります。
料金 | 月額16.99ドル |
主な機能 | Basicの全機能に加え、共有カスタム語彙や高度な検索・再生などが可能 |
おすすめな人 | 定期的に会議記録を行う個人や2〜5名程度のチーム |
Business
「Business」プランは、チーム全体での生産性向上を目的とした法人向けプランです。
Proプランのすべての機能に加え、管理者向けの使用状況分析や優先サポートといった運用面の機能も備えています。
最大3つのバーチャル会議に同時参加し、自動で文字起こしと議事録の共有ができるため、複数会議が並行するチームにとっても便利です。
月間6,000分までの文字起こしが可能で、1会議あたりの上限も4時間に拡大。
音声・動画ファイルのインポートも無制限となっており、大量の会議記録を扱う企業や部署単位での利用に最適なプランです。
料金 | 月額30ドル |
主な機能 | Proの全機能に加え、管理者向け使用状況レポートや優先サポート対応など利用可能 |
おすすめな人 | 会議数の多いチーム 複数の会議を並行して扱う部署 導入・運用管理を重視する法人利用者 |
Enterprise
Otter.aiの「Enterprise」プランは、大規模な組織向けに設計された最上位プランで、セキュリティや管理体制を重視する企業に最適です。
Businessプランの全機能に加え、シングルサインオン(SSO)など組織全体での導入・運用を支える高度な管理機能が備わっています。
ZoomやGoogle Meetとの連携によるビデオ再生機能や、営業支援に特化した「Otter Sales Agent」機能も利用可能です。
さらに、セキュリティ面では今後HIPAA準拠への対応も予定されており、機密性の高い情報を扱う組織も安心して導入できます。
詳細な料金は要問い合わせで、導入前にデモの申し込みが必要です。
料金 | 要問い合わせ |
主な機能 | Businessの機能をベースに、組織全体での運用を支える管理・セキュリティ機能を強化 |
おすすめな人 | 情報管理を徹底したい企業 SSOなどIT統制が必要な組織 高セキュリティが求められる業界 |
Otter.aiの使い方
Otter.aiを利用するには、まず無料アカウントの登録が必要です。GoogleアカウントやMicrosoftアカウント、メールアドレスを使って簡単に始められます。
本章では、以下3つの手順を紹介します。
無料アカウントを登録する
パソコンでの議事録作成
スマホでの議事録作成
それぞれ順に見ていきましょう。
無料アカウントを登録する
アカウントの無料登録は以下の手順で行います。
1.公式サイトにアクセスし、「Start for Free(無料で始める)」のボタンをクリック

2.Googleアカウント・Microsoftアカウント・Emailアドレスのいずれかの方法を選択し、アカウントを作成

GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウントであれば、選択後すぐにOtter.aiを始められます。

パソコンでの議事録作成
議事録作成をパソコンで行う手順は以下のとおりです。
1.画面上部にある、青色の「Record(記録)」のボタンをクリック

リアルタイムで文字起こしされます。
2.会議が終了したら、黒い四角の停止ボタンをクリック
収録した内容がテキストで保存されます。

スマホでの議事録作成
スマホでは以下の手順で議事録作成を行います。
1.Otter.aiのアプリをインストールしてログインする
2.画面下部のマイクボタンをタップ

3.会議が終了したら、黒い四角の停止ボタンをクリック
収録した内容がテキストで保存されます。

Otter.aiの主な機能
議事録作成を効率化するさまざまな機能がOtter.aiに搭載されています。主な機能は以下のとおりです。
リアルタイム文字起こしと要約
発言者の識別機能
キーワード検索
ハイライト機能
カスタム語彙・単語登録機能
カレンダー連携
エクスポート機能
グループ共有
AIチャット
チームでの活用に便利な機能もありますので、あわせて確認していきましょう。
リアルタイム文字起こしと要約
Otter.aiは、話された内容をリアルタイムでテキスト化し、会議終了後には自動で要約も生成します。
メモを取る必要がなくなり、議論の進行に集中できます。発言が時系列で表示されるため、議論の流れをあとから簡単に振り返られるでしょう。
自動要約機能により、長時間の会議でも要点を短時間で把握できるのも特長です。
英語を中心とした会議で高い精度を発揮するため、グローバルチームや英語会議の効率化にも有効です。
発言者の識別機能

会議中の音声を解析し、話者ごとに発言を自動で判別・ラベル付けするのが「発言者の識別機能」です。
誰がいつ何を話したのかがテキスト上で一目でわかるようになり、議事録の確認や編集作業が格段にスムーズになります。
特に複数人が参加する会議やインタビューでは、発言内容が混在しやすいため、この機能が効果を発揮します。
また、発言者ごとの意見を整理しやすくなるため、チーム間の認識のズレを防ぎ、情報共有の精度向上にも繋がるでしょう。
発言者名の編集や登録も可能で、定期的な会議では精度をさらに高められます。
キーワード検索
Otter.aiには、文字起こしされた会議データのなかから特定の単語やフレーズを瞬時に検索できる機能が搭載されています。
膨大な会議ログの中から必要な情報だけを効率的に抽出できるため、過去の議論内容や重要な発言を素早く振り返ることが可能です。
従来は録音データを1から再生して確認する必要がありましたが、この検索機能を使えば、必要な箇所にすぐアクセスでき、作業時間を大幅に短縮できます。
また、複数の会議記録を横断して検索できるため、情報量が多くなるほど、この機能の価値はさらに高まるでしょう。
ハイライト機能
「ハイライト機能」は、録音された音声の再生中に話された単語がリアルタイムで強調表示される機能です。
どの部分が現在再生されているかを視覚的に把握でき、議事録や長文の文字起こしデータのなかでも、確認したい発言箇所を瞬時に見つけ出せます。
また、表示された単語をタップするだけで、その箇所から音声を再生できるため、繰り返し聞き返したい発言や重要なポイントに素早くアクセス可能です。
音声とテキストが連動しているため、記録内容の確認がスムーズになり、会議後の内容精査や共有作業の効率も向上します。
長時間の会議や複数人での議論のなかでも、見落としや聞き逃しを防ぎ、精度の高い振り返りを実現できる点が大きなメリットです。
カスタム語彙・単語登録機能
Otter.aiには、専門用語や社内用語、略語などの固有の語彙を事前に登録し、文字起こしの精度を高める機能が備わっています。
例えば、医療業界やIT分野など、業界特有の言い回しや製品名が頻繁に登場する場面でも、登録された語彙にもとづいて正確に認識・変換されるため、議事録の質が大きく向上します。
また、チームで共有できる語彙リストを設定すれば、複数メンバーが同じ語彙精度で議事録を作成できるため、全体の業務効率にも繋がるでしょう。
専門性が求められる会議でも安心して使えるため、幅広い業種・用途で活用されています。
カレンダー連携
GoogleカレンダーやOutlookと連携し、予定されている会議にOtter.aiを自動で参加させて録音・文字起こしするのも可能です。
会議の録り忘れを防げるだけでなく、記録の開始操作も不要となり、業務の手間を大幅に軽減できます。
会議に参加できなかった場合でもOtter.aiが自動で議事録を作成するため、あとから内容を確認可能です。
リモートワークでの業務が多いチームにとっては、効率的な会議管理や記録手段として非常に有用な機能です。
エクスポート機能
Otter.aiでは、文字起こしされたデータをPDF、TXT、DOCX、SRTなど多様なファイル形式で簡単にダウンロードできます。
会議の記録を議事録として提出したり、ほかの文書作成ツールや情報共有ツールに取り込んだりするのが容易になります。
また、ファイル形式を使い分けると、社内共有資料や報告書、字幕ファイルとしても活用できるため、活用の幅が大きく広がるでしょう。
大人数でのプロジェクトやリモートワークが中心のチームにとっては、効率的な情報共有ができる強力な支援機能となります。
操作もシンプルで、必要な形式を選ぶだけですぐにダウンロード可能なため、業務のスピードが向上します。
グループ共有
Otter.aiの「グループ共有」機能を活用すれば、議事録や録音データを特定のユーザーと効率的に共有できます。
グループに任意のメンバーを招待し、データを追加するだけで、参加者全員が内容を閲覧・編集可能となり、変更内容はリアルタイムで反映されます。
会議終了後の情報共有や修正作業をチームで素早く行いたい場面に最適で、複数人での議事録確認や役割分担した編集がスムーズに進むでしょう。
また、部署やプロジェクト単位での管理にも適しており、情報の透明性と一貫性を保ちつつ、チーム全体の作業効率を高められます。
AIチャット

AIチャットは、録音された会議内容に対して直接質問を投げかけ、重要なポイントの抽出や内容の要約を瞬時に行える機能です。
今までの議事録では、膨大なテキストから必要な情報を探し出す手間がありましたが、この機能により確認作業が飛躍的に効率化されます。
例えば「この会議での決定事項は?」や「◯◯について誰が発言したか?」といった問いに対して、AIが文脈を理解し、該当部分をピックアップして回答します。
情報収集や意思決定がスピーディーに行えるため、時間のないビジネスパーソンにとって大きな助けとなるでしょう。
大人数・長時間の会議記録から必要な部分をすぐに取り出せる点で、実用性の高い機能といえます。
Otter.aiの注意点
Otter.aiは高機能なAI議事録ツールですが、利用にあたってはいくつかの注意点も存在します。導入前に把握しておくべき代表的なポイントは以下のとおりです。
無料プランには録音時間や文字起こしの制限がある
アップロードから要約生成までの時間が長い
UIが複雑で操作が難しい
それぞれ詳しく解説します。
無料プランには録音時間や文字起こしの制限がある

Otter.aiの無料プラン(Basic)では、月間の文字起こし時間が300分に制限されており、1会議あたりの文字起こし上限も30分となっています。
この制限を超えると、自動での文字起こしが停止し、会議全体の記録が途中までしか残りません。
短時間の打ち合わせや個人利用には十分ですが、長時間の会議や複数回の使用が想定される業務利用では不便を感じるでしょう。
文字起こしの作業を確実に自動化したい場合や、頻繁に活用したい場合は、Proプラン以上の有料プランへの切り替えを検討するのが現実的です。
アップロードから要約生成までの時間が長い
録音済みの音声データをアップロードしての文字起こし・要約がOtter.aiでは可能ですが、処理にかかる時間が長い点には注意が必要です。
実際に試してみましたが、1時間程度の音声ファイルをアップロードしたところ、要約が生成されるまでに15分以上かかりました。
要約生成までの時間が長いため、会議直後にすぐ確認したい場面では不便に感じるでしょう。
また、ファイルの容量や音声の内容によって処理時間がさらに延びる可能性もあるため、スピードを求める場面ではリアルタイム録音の活用が推奨されます。
アップロード型の運用を想定している場合は、時間に余裕を持って利用しましょう。
UIが複雑で操作が難しい
Otter.aiは豊富な機能を備えている一方で、初めて利用するユーザーにとっては操作画面がやや複雑に感じられる可能性があります。
録音・共有・編集・カレンダー連携・AIチャットなど、多くの機能が1つの画面に集約されており、目的の操作にたどり着くまでに迷ってしまうケースも少なくありません。
UI(ユーザーインターフェース)に不慣れな方にとっては、初期設定や各機能の使い分けが難しく、操作ミスや記録漏れに繋がる恐れがあります。
業務で安定的に活用するには、操作方法を事前に把握しておくのが重要です。
導入時には、チュートリアルの確認や操作マニュアルの整備、社内での使い方の共有などを通じて、スムーズな運用を目指しましょう。
Otter.aiの日本語対応状況
英語圏で高く評価されているOtter.aiですが、現時点では日本語には対応していません。本章では実際に日本語音声を使って精度を検証し、その結果と使用感を解説します。
日本語対応の現状

日本語の会話を録音しても、要約や文字起こしが英語で表示されます。
試しに英語の文字起こしをGoogle翻訳で日本語に変換してみましたが、日本語には対応していないため、内容が正確に認識されておらず、不自然な翻訳結果となってしまいました。

日本語特化の文字起こしAIとの比較

Otter.aiで使用したのと同じ音声を、日本語対応の『Rimo Voice』で文字起こし・要約してみたところ、日本語の認識精度が高く、要約も修正の必要がないほど議論の要点を的確に把握できました。
日本語での業務利用には、より実用的な選択肢といえます。
日本語にも対応したAI議事録サービスなら『Rimo Voice』

日本語での会議や打ち合わせには、月額4,500円から始められるAI議事録サービス『Rimo Voice』の活用がおすすめです。
『Rimo Voice』では、リアルタイムでの文字起こしや自動要約機能に加え、AIチャットによる内容確認や質問ができます。
さらにGoogleカレンダーなどのスケジュールと連携して、Botが自動的に会議へ参加・議事録を作成してくれる機能も搭載。手間のかかる議事録作成を効率化でき、記録の抜け漏れも防げます。
日本語の認識精度も高く、内容の正確性や実用性が求められるビジネスシーンに最適なツールです。
英語対応が中心の他ツールと比べても、日本語環境での使いやすさが大きな強みとなっています。
1週間の無料トライアルも実施しているので、ぜひご体感ください。
Otter.aiの特徴を理解し、自社に合った議事録ツールを選ぼう
Otter.aiは、リアルタイム文字起こしや自動要約、AIチャットなど多機能を備えた優れたAI議事録ツールで、特に英語圏で高い評価を受けています。
一方で、日本語には未対応であり、日本語会議では精度に課題が残るため、導入前に使用言語や業務内容に合うかを慎重に見極める必要があります。
日本語での業務利用を想定している場合は、日本語に対応した文字起こしツールを選ぶことで、より正確な議事録作成が可能になるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、自社に合った最適なツールを選び、業務の効率化に役立ててみてください。
最終更新日: 2025 / 7 / 19
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