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【2024年最新】ChatGPTの文字数制限は1万字弱!無料・有料の違いや対処法を解説

Update date: 2025/2/3 06:21
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2022年11月にOpenAI社がリリースした「ChatGPT」は、メール作成や顧客対応などさまざまな場面で活用できるツールです。ただし、長文に対して要約等の指示を出したい場合、文字数制限に注意する必要があります。本記事では、ChatGPTの文字数制限や対策方法を中心に解説します。

ChatGPTの使い方を基礎から知りたい方は、以下記事をご覧ください。

ChatGPT最新モデルGPT-4oの使い方を徹底解説!基礎知識から実践的な活用法・コツ・事例も紹介

 

ChatGPTの文字数制限について

ChatGPT(GPT-3.5)で読み込める文字数制限は、日本語だと約10,000文字(1万6千トークン)です。ChatGPTには「トークン」という単位があり、文字数制限もトークン単位でカウントされます。トークンとは、ChatGPTが処理できるようにした文字列のかたまりです。例えば「chat」は4文字ですが1トークンとカウントされます。

日本語だと、ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットなど使う文字によってトークン数のカウントが異なります。そのため、文字数制限もおおよそ10,000文字程度という表現になっているのです。

ChatGPTより読み込める文章量が多いAIとして「Claude」があります。有料版のClaude3では、最大20万トークン (14万文字程度)の読み取りが可能です。

Claudeに関する詳細は以下記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

最新AIのClaude3(クロード3)とは?ChatGPTやGeminiとの違いも説明!

 

無料と有料の違い

ChatGPTの文字数制限は、GPT-3.5(無料で利用可能)とGPT-4(有料)でそれぞれ異なります。以下で、各プランごとの文字数制限をまとめましたので、参考にしてください。なお、詳細な制限文字数(トークン数)は公開されていません。以下はあくまで参考程度の数値です。

GPT-3.5(無料で利用可能)

GPT-4(有料)

質問入力文字数

約16,000トークン

約10,000文字

約32,000トークン

約25,000文字

回答文字数

約3,000トークン

約2,048文字

約20,000トークン

約2万5,000文字

回答制限

1日:最大4,000回

1分:最大60回

1日:最大100,000回

1分:最大600回

画像入力

非対応

対応

参照元の情報

2021年9月までの情報

2023年4月までの情報

※参照:https://help.openai.com/en/articles/8400551-image-inputs-for-chatgpt-faq

詳しくは以下記事をご覧ください。

ChatGPTの有料版と無料版の違いは?GPT4o後の有料版切り替えメリットについても解説!

 

日本語・英語の違い

日本語と英語では、トークンのカウントが異なります。

英語のトークンのカウントルールの例は以下です。

※参照:https://help.openai.com/en/articles/4936856-what-are-tokens-and-how-to-count-them

一方で、漢字は1文字で2〜3トークンのカウントとなるため、日本語の方が文字数制限が厳しいと感じやすくなります。

なお、言語別の制限トークン数についても、公式には発表されていません。OpenAI社側の状況によって、数値は変動します。

image (26).png

 

ChatGPTで文字数が制限される理由・原因

ChatGPTで文字数が制限される理由・原因には、以下のものが考えられます。

適切な応答をするため、またChatGPTを多くのユーザーが快適に使用できる状態を保つために、文字数制限が設定されているのです。以下では、文字数制限の理由・原因について詳しく解説します。

長文のテキストの読み込みは処理に適していない

Untitled.png

文字数制限をしている理由として、より正確な応答をするためといった要素があります。質問が長文すぎると、意図を汲み取れず、適切な回答ができない可能性が高まるためです。ユーザーが何について聞きたいのかを正しく読み取るために、文字数制限をかけて、あまりに長文の質問についてはエラー判定が出るようにしていると考えられます。

人間であっても、長く話されると「結局、何が聞きたいんだろう?」と混乱することがあると思います。ChatGPTも同様に、質問とは関係ない単語が多く含まれたり、一度にいくつもの質問をされたりすると、回答が不正確になりやすいのです。そのため、ChatGPTでは適切に回答できる質問の文字数を想定したうえで、制限をかけています。

 

長文でのテキスト生成は時間がかかる

Untitled (1).png

回答文字数についても制限をしているのは、長文生成に時間がかかるためです。ChatGPTに質問を送ると、1文字ずつ回答が表示されていきます。長文であればあるほど、全文生成までには時間がかかるのです。

また、無闇に長い回答をさせようとすると、不正確になったり、無駄な文言が増えやすくなったりします。適切な時間で回答を生成しきるとともに、より正しい内容で回答するために、回答文字数の制限も非常に重要です。

 

UXを最適にするため

UXを最適化するためといった要因も、文字数制限をかけている背景として考えられます。UXとは顧客体験(User Experience)の意味です。例えばChatGPTを利用して、適切な時間で正しい回答を得られれば、UXは最適化していると言えます。

全ユーザーが大量のテキストをやりとりしていると、ChatGPT側に大きな負担がかかります。場合によっては、動作が遅くなったり、停止したりするかもしれません。全ユーザーが快適に使用できる状態をつくるためには、文字数制限が必要なのです。

 

ChatGPTの文字数制限の対処法

ChatGPTで長文を扱いたい場合は、質問方法や内容などを工夫しましょう。質問(入力)する場合であれば、テキスト分割や文章要約などで対応できます。逆に回答(出力)を長文で依頼したい場合は、文字数指定や質問方法の工夫で対応可能です。

以下では、ChatGPTの文字数制限の対処法について、入力・出力それぞれのケース別で解説します。

 

入力の文字数制限への対処法

入力・質問で長文を扱いたい場合は、以下の対処法があります。

 

テキストを分割する

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テキストを分割して、長文を扱う方法があります。「〇〇と入力するまで返答しないでください/待ってください」と入力すると、回答を待ってくれるのです。

しかし、シンプルなプロンプトだと2〜3回目で回答がきてしまったり、最後のプロンプトに対する回答しか返ってこなかったりします。回答に問題がある場合は、以下のような文言を追加しましょう。

ただし、プロンプトを複雑にしすぎてしまうと、誤回答の原因になります。なるべくシンプルにまとまるよう注意しながら、必要に応じて文言を増やしてください。

 

プロンプトのテンプレートを活用する

Untitled (3).png

テンプレートを活用して、複雑な質問を簡潔にするといった対処法もあります。テンプレートにはさまざまなタイプがありますが、今回は代表的なものを紹介しましょう。

ChatGPTで使えるプロンプトテンプレート

まず「深津式プロンプト」を紹介します。Note株式会社のCXOである深津 貴之氏が開発したテンプレートで、回答者の属性や、回答に関する成約などを指定できます。なお、回答が不十分な場合は『このタスクにおいて、最高の結果を出すために、追加の情報が必要な場合は、逆質問をしてください。』といったプロンプト(深津式プロンプト2)を併用しましょう。

#命令書:
あなたは、{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{text}
・{text}

#入力文:
{text}

#出力文:

次に、ReActプロンプトを紹介します。

ReActプロンプトは「Thought(推論)」「Action(必要な行動)」「Ovservation(結論)」の3つに分けて、質問するテンプレートです。

{解決したい課題}について教えてください。
・Thought:
・Action:
・Observation:

最後に紹介するのは、ゴールシークプロンプトです。

ゴールシークプロンプトは、最適なプロンプトをChatGPTに作成してもらうためのテンプレートです。どんなプロンプトにすれば良いのか分からない方におすすめできます。ゴールシークプロンプトには定型文がありませんが、参考例を紹介します。

あなたは、プロンプトエンジニアです。私のニーズに合わせて最高のプロンプトを作成してください。そのプロンプトはChatGPTで使用されるものです。
次のプロセスに従ってください。

1. 最初に、何についてのプロンプトかを質問してください。
まず最初に、何についてのプロンプトであるかを私に確認してください。
私が質問の答えを提供するので、次のステップを経て、継続的な反復を通じて改善してください。

2. 私の入力に基づいてプロンプトを作成してください。

3. プロンプト作成後にわたしが追加情報を提供するので、プロンプトを修正してください。

 

他のプロンプトについても知りたい方は、ぜひ以下記事もご覧ください。
ChatGPTで議事録作成する方法・プロンプト・コツを徹底解説!おすすめのAI議事録ツールも紹介
ChatGPTで文章を要約するやり方は?精度を上げるコツやおすすめプロンプトも紹介

 

要約する

文章を要約して、文字数を減らす方法もあります。具体的には、以下のポイントを意識して要約してみましょう。

文章を要約する際のポイント

文章を要約すると、無駄な文言が省けるので、結果として適切な回答を得やすくなります。より正確な情報を得るためにも、プロンプトの要約はおすすめです。

要約のコツについては、以下記事もご覧ください。

効率的な文章要約の書き方とAI活用のポイント~要約テクニック徹底解説~

 

出力の文字数制限への対処法

ブログ記事作成や小説作成など、長文を出力したい場合もあるでしょう。制限文字数以上の文章を生成したい場合は、以下のような対処法があります。

出力で使える文字数の場合

それでは、出力で長文を扱いたい場合の対処法について、以下で解説します。

 

「続けて」と入力する

Untitled (4).png

文字数が足らない場合「続けて」と入力すると、そのまま続きが生成されます。画像のように、明らかに回答が途中で止まってしまった場合だけでなく、情報が不足していると感じる場合でも活用できます。

ただし「続けて」と送り続けると、段々と質問の趣旨からズレやすくなります。ブログ記事やプレゼンテーション資料などの作成で活用したい場合は、各回答が話の本筋からズレていないかを必ず確認しましょう。

 

文字数を指定して入力する

文字数を指定して出力させる方法もあります。以下のようなテンプレートを使用すれば、適切な文字数で出力させるのが可能です。


以下の手順で{text}に関する文章を{text}字~{text}字で作成してください。

1.出力前に文字数をカウントしてください

2.文字数が条件を満たした場合のみ、回答を出力してください

3.カウントした結果、指定した文字数にならなかった場合は、文字の追加や削除をしてください。


なお、ChatGPTはトークン単位で文字を捉えているので、文字数を指定しても若干のズレが生じるケースが多くあります。もし文字数が多すぎたり少なすぎたりしたら、後述する方法で修正をかけましょう。

 

何度も実行する(カウントさせる)

文字数に過不足がある場合は、以下のプロンプトテンプレートを使用して、文字の追加・削除を繰り返し実行するようにしましょう。

{text}に対して指定された文字数で出力してください。文字数が条件に満たない場合は、追加のプロンプトに従って文字の削除もしくは追加を繰り返してください。

・文字数の下限:{text}

・文字数の上限:{text}

調整が必要な場合は「文字数を〇〇字〜〇〇字の範囲で増やして(減らして)ください」などの指示を出しましょう。

 

ChatGPTの文字数に関するよくある疑問

ChatGPTの文字数に関して、以下のような疑問を感じる方が多くいます。

ChatGPTの文字数に関するよくある疑問

よくある質問について以下で回答していきますので、これからChatGPTを使用する方はぜひ参考にしてください。

 

文字数を指定しても反映されない?

文字数を指定しても反映されない場合、以下のケースが考えられます。

文字数を指定しても反映されない原因

日本語の場合、漢字が1文字1〜3トークン、ひらがな・カタカナが1文字1トークンなので、文字数指定をしても100文字単位でズレが生じます。また、プロンプトで文字数カウントを条件付けても、そもそも文字数カウントが間違えているといったケースも少なくありません。

日本語だと1回で正しい文字数の回答を得るのは難しいので、何度も文字の削除・追加を指示して、調整していくのがおすすめです。

関連記事:ChatGPTがエラーで使用できない時の対処法は?問題発生の原因も解説

 

プロンプトとはどういう意味ですか?

プロンプトとは、ユーザー側が送るメッセージのことです。もともとは動作を促すための指示を意味します。ChatGPTは対話型のAIチャットツールなので、我々が送るメッセージがプロンプトと同義になるのです。

プロンプトには、ChatGPT側が理解しやすいものと、うまく理解できない内容があります。今回紹介したようなプロンプトテンプレートは、ChatGPTが理解しやすい形式となっているため、うまく意図が伝わらない場合はぜひ活用してみてください。

関連記事:プロンプトの書き方で差をつける!ChatGPTを効果的に使うコツを紹介

 

トークンとはどういう意味ですか?

トークンとは、ChatGPTが処理できる言葉のかたまりです。おおまかには1単語が1トークンとされています。しかし、日本語の場合は必ずしも1単語が1トークンではなく、漢字は1文字1〜3トークン、ひらがな・カタカナは1文字1トークンほどのカウントなので注意しましょう。

参考に、OpenAI社の「Tokenizer」を使用して、本記事の導入文のトークン数(Tokens)および文字数(Characters)をカウントしてみました。

Untitled (5).png

「Open」「AI」は1トークンとカウントされていますが、「社」「数」などの漢字は基本的に1文字1トークン前後でカウントされていると分かります。ChatGPTはトークン数で文字数をカウントしているため、文字数指定がズレたり、日本語と英語で文字数上限が異なったりするのです。

 

まとめ

ChatGPTは入出力に文字数制限があります。制限は、回答の正確性を担保するため、またマシンへの負担を抑えて多くのユーザーが快適に利用できるようにするためです。上限数は公開されていませんが、日本語の場合は入力が約10,000文字、出力が約2,000文字とされています。

文字起こしや要約をしたいのに、文字数制限があって使いにくいと感じる場合は『Rimo Voice』がおすすめです。文字数制限がなく、2~3時間など長時間の会議・インタビューでも1クリックで簡単に文字起こしや要約作成ができます。

こちらから無料トライアルの登録ができるので、取材や会議の音声文字起こし・要約にお困りの方は、ぜひ『Rimo Voice』を使ってみてください。

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最終更新日: 2025 / 2 / 3

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